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真夜中のメリーゴーランド-feat-手嶌葵を聞いたら、手嶌葵さんにインタビューしたことを思い出したのだった。

音楽がないと生きていけない。
Appleミュージックでは曲を自分で選ぶだけでなく、Appleラジオという機能で自分のラジオというものを作ってくれる。これは私がよく聞いている曲からAIが類推してセレクトしてくれるもので、意外といい感じで選んでくれるので面白い。
いつも聞いているような知っている曲がほとんどだが、しばらく聞いていなかった懐かしい曲や、好きすぎで実際にはあまり聞いていない曲なんかも出してくれる。そして一部だが、知らないけど俺が好きそうだという曲も出してくれて、大橋トリオフィーチャリング手嶌葵の曲は、まさにそれだった。

手嶌葵さんの声は、誰もが認めるように素晴らしい、心に直接タッチするような声だ。

幸運なことに、デビューして数年程度の頃、ヤマハの音遊人という媒体の仕事で取材したことがあった。目黒の写真ギャラリーを借りて撮影とインタビューをした。ただ残念なことに当時紙メディアだったので記録は残っていない。亡くなってしまった水谷カメラマンが実にいい写真を撮ってくれたという記憶がある。手嶌葵さんは日光アレルギーで日の光が苦手だという彼女は透けるような白い肌だった。

そしてその時、手嶌葵さんの話も忘れられない。が「私はジャズボーカルが好きで、一番好きなのが『エラ・アンド・ルイ』です」といったのだ。家では(その時は福岡の実家から仕事の時に東京に来るのだと行っていた、調べたら今もそうらしい)いつもエラ・アンド・ルイを歌っている。いつかジャズが歌いたいのだと。
当時はJポップ全盛だったから、そんなことをいう若い人はいるのかと驚いた。

たぶんそれから15年以上たって、彼女ジャズを歌っているのも知っていたが、この大橋トリオの曲は、まさに日本の『エラ・アンド・ルイ』のような曲だった。山手線の中で、知らなかったこの曲を耳にし、iPhoneで誰が歌っているのを見たら手嶌葵さんで、本当にこの人はしやなかで、すごい、と思った。

手嶌葵さん、素晴らしいなぁ。

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