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Tokyo 2nd Lockdown day20

寒い中の夜の散歩が楽しくなってきた。Tokyo 2nd Lockdown day20。

昨日某公立大学医学部教授にインタビューしたが、新型コロナウィルスのワクチンについては、国際的には経済的に豊かな日本国内においてもなかなか簡単にはいかないことが理解できた。

●まずファイザーのワクチンはマイナス70度で保管しなくてはいけない。
これは結構大変で、通常のインフルエンザワクチンのように町医者での注射は無理だ。一定以上の大きさの病院で行う必要がある。

●しかも2回接種の必要がある。
大きな病院で予約を二度にわたって予約をして必ず行くということが国民全体というレベルで実現できるだろうか。ワクチンは解凍して使うので急に言っても無理だ。

●さらに注射できる資格を持っている人の数が限られている。
一億人に2度注射を打つ必要がある。アメリカでは薬局レベルでの注射も認められているが、日本では視覚がいるし、前述の理由で町医者では注射できない。

●ワクチン接種は行政が管轄する。
通常のインフルエンザワクチンのように自分から病院に行けばいいわけではなく、新型コロナウィルスのワクチンの場合は行政がかんでいる。「あなたはどこどこびょういんにいついつ行きなさい」と行政が指示することになるようだ。10万円を国民に配るだけでも処理能力ギリギリだった役所仕事で、国民全員に2回、指定された病院で指定された時間に行く、というオペレーションがどの程度ワークするのか。

●副反応、副作用への過剰反応。
それも稼業反応が気になるところ。一億人にワクチンを打てば確率論的にある程度の副反応は出る、何人かは死ぬかもしれない。非常に少ないリスクだったとしても、それを理知的に理解できるか。マスコミなどがそれを煽るのではないか。

という話になった。かなり正鵠を得ている気がする。

将来的には、常温で使えて効果が高いワクチン(ベスト・イン・クラス)も開発されるだろうが、今はファースト・イン・クラスhttps://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/report/16/011900001/19/12/11/00293/#:~:text=ファースト・イン・クラス(FIC,で呼ばれることもある。)でのワクチン開発競争が巨額の利益をもたらす状況になっている。この状況なら当然ではあるが。実際、国際的にはワクチンの取り合いになりつつある。

コロナ禍は感染拡大が進みつつもワクチンの開発とその接種がどこまで実行できるかのフェーズに進みつつある。まだまだ先は長いと思い知った。まぁオリンピックは無理だわ。


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