コロナ禍でも中国経済って好調だよね、と感じることについて書いてみた。
コロナ禍の中国の商業&小売の景気実態について、私の体感をご紹介します。
中国商業の売上はとにかく好調だよね、って感じています。
というのも、
私がコンサルしているアウトレットモール(以降、当社モール)の状況は、2020年11月と12月はともに既存店前年比で15%以上の伸びを記録し、2021年1月もその勢いが続いているからです。特に高級ブランドの好調ぶりが顕著です。
中国の他商業関係の方とお話ししていても、今売上いいよね、と皆さん口々にお話されるので、
当社モールだけに限らず、中国全体の商業の売上が良い傾向にあると思います。
日本の商業で11-12月に前年比15%UPを記録している施設は少ないだろうなと思うこともあり、やはり中国商業って好調だよね、と感じてます。
余談ですが、
今週発表された中国の2020年のGDPについて、年間で前年+2.3%、10-12月は+6.5%と聞いたときに、あれ、それだけ? 10-12月はもっと伸びてそうだけどなー、と感じました。
(工業品の輸出とか、貿易とか、他業界のことや難しいことは何にもわかっていませんので。笑)
商業好調の理由は至ってシンプルで、
中国は2020年下半期、新型コロナの発生を完全に抑え込んでいて、コロナ前とほぼ同様の日常生活を過ごすことができ(ノーマスクで仕事してますし、会食も何の制限もありません)、かつ海外旅行に行けないため、国内で消費するしか方法がない、という状態にあるからです。
私の同僚たちからも、とにかく消費したい欲求、物欲をひしひしと感じますし、彼らは実際にその有り余る物欲をすべて国内消費に費やしています。
また余談ですが、
中国はインターネットでの買い物が日本以上に浸透していて、当社オフィスにも毎日びっくりするほどの量の荷物が届きます。
個人の私的な買い物を会社宛に送付することも多く、買い物の様子が手に取るようにわかります。
(私的な買い物を会社宛に送ることを、中国の会社は認めているところが多いです。)
昨日なんて大量の蟹が会社に届き、皆んなで爆笑しました。
なんで会社宛に送付するのか同僚たちに聞いてみたところ、
家族にまた買い物したとバレたくない、会社宛にしていたら受付がひとまず受け取ってくれるので出張が多いメンバーには便利、会社の同僚同志で共同購入している、などなどでした。
当社や私のアパートに毎日大量に届く荷物の量を見ていると、ネット各社の売上もかなり良いと感じます。(中国ネット最大手A社で勤務する方と話する機会がありましたが、業績が良すぎてとにかく多忙で、深夜2-3時でも多くの社員が残業してる、と言ってました。)
なので、中国国内全体商業の売上はそりゃ伸びるよね、って感じです。
また、2月にやってくる春節に向け、中国人の皆さんの消費欲はさらに高まっていくと思います。
中国人の皆さんは、新しい洋服を着て新年を迎えるという習慣があるので、春節前の期間は一年の中でも一番売上が高くなる期間です。
当社内では、春節前の期間は当社モールの過去最大の売上記録を更新できるのではないかと、期待を高めていたのですが、
1月に入り中国北部を中心にコロナが再度拡大しつつある状況を受け、今後の展開が不透明になってきています。
春節前の売上状況についてはあらためて報告したいと思います。
(※日本でも報道されている通り、中国北部の遼寧省、黒竜江省、山西省、河北省ではコロナが拡大しつつあり、政府から様々な規制が実施され、
上記該当地域では、2021年1月6日頃より外出する方が減少傾向になり、1月15日から規制がさらに厳格になり、上記地域にある一部の当社モールでは営業はしているものの、売上がほぼゼロという日が2-3日ありました。)
今後、中国内のコロナ拡大が落ち着き、安心して年越しできること、また日本のコロナ拡大も1日もはやく落ち着くことを願います!
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