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最後の検事調べ

2度目の勾留満期まであと数日となりました

これまでの検事調べは警察とほぼ一緒の内容でしたが、私が自白しない為か、最後の取り調べは検事独自の視点から色々聞いてきました。聞いてきたと言っても、「あなたしか犯人はいない」という独自のストーリーを延々と話すだけで、特に目立った内容のものではありませんでした。

警察での強圧的な取り調べが当初から行われていたこともあり、勾留2日目からの取り調べは全て<黙秘>で対応しております。

なぜ、検察にも黙秘で対応していたかというと、警察での不適切な取り調べに対し、弁護士を通じて検察に苦情申し立てをしましたが、改善されませんでしたので、同様の対応をしているという訳です。

このような経緯から私が具体的な話をせず、全面否認という状況でしたので、<問答式>と言われるQ&A方式で取り調べが進められました。

質問に対しての答えは全て「お話ししたくありません」です。

そういった形で取り調べが進んでいきました。

当然、最後には調書の読み聞かせがあり、署名指印を求められるのですが、その内容は<聞かれてもいない><答えてもいない>ことが盛り込まれており、さすがの私も
「そんなことは聞かれていません!」
「その質問にも答えていません!」
と強い口調で反論しました。もう少しで尋問内容と異なる調書が作成されるところだったのです。

検察での取り調べは録音録画されているのに、こういった行為が現実に起こっているのです。

検事が言いました。
「今日の取り調べは以上です。調書の作成はありません。」

検察事務官は手元にあった供述調書をすぐさま取り上げ、別途必要書類である取調べ状況報告書の作成もありませんでした。

席を立つまでの間、検事は私を睨んでました。

勾留期限前日、再び検察庁に呼ばれました。
前回はまともな取り調べにならなかったので、その続きかと思いました。

席につき、検事が一言。
「あなたを○月○日付けで起訴します。以上です。」

勾留満期まで、あと1日残っている中での宣告です。このように、口頭で伝えられることもあるようですが、通常は起訴の当日に<起訴状>が手元に届くようなシステムみたいなのですが・・・。

この一言を言うために、私を検察庁に出頭させた検事。
前回の出来事において、余程、腹が立ったのでしょう。

この腹いせ(?)が、のちの保釈申請にも影響することとなります。

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