見出し画像

留置場の食事事情

私も長年、飲食業界に努めておりますので、ここで留置場の食事事情についてお伝えしたいと思います。

留置場で出る食事のことを<官弁>と言います。

結論から言うと官弁は『全然、おいしくありません』

よく、刑事施設で出される食事は<冷や飯>とか<臭い飯>とか言われますが、本当にその通りですので間違っても絶対に期待してはいけません。
味覚の問題ですので、美味しいと思う被疑者もいるかもしれませんが、少なくとも私は勾留中、一度もそう思ったことはありませんでした。
*他の方のブログを読むと時々「美味しい」という記事も目にします。ごめんなさい。。。

ちなみに、ここの留置場では保釈されるまでの1ヶ月間、朝食は毎日[食パン2枚+マーガリン+イチゴジャム]でした。毎日ですよ!(怒)

食事の時間になったら、担当さんの「食事〜」という号令後、各居室の<食器口>と言われる小さな小窓が開きます。その小窓からランチマットの”ような”敷物が入れられます。それを居室内に敷き、その上で弁当を広げる感じで食事を取ります。
独居ならいいんですが、雑居でもこのランチマット1枚しかもらえませんので、ちょっと窮屈な状態で食事をとることとなります。

オリの中で、床に置かれた食べ物を頬張る光景を想像してみてください。
もはや、動物園でエサを食べる動物と一緒です。
これが、推定無罪である被疑者に対する扱いなのです。

もはや、戦う気も喪失するような食事を毎日頂き、さぞかし痩せるのかと思いましたが、結局、体重は変わらず。きっと、栄養のバランスが取られているんでしょうね。(嫌味)

ここの官弁はなぜか、お揚げ・ひじき・ちくわ・枝豆を使うことが多く、それらが手を変え品を変え、毎日出てきます。嫌がらせ以外の何物でもありません。
それと、なぜかコロッケも多かった。もう、ノイローゼになります(笑)。

おかずが不味いので、ご飯は大体、醤油をかけて食べてました。
おかげで、月1で実施の健康診断は高血圧の判定。

こう書くと、いかにそれまでの生活が贅沢であったのかがよくわかります。
世界を見渡せば、食べることすらままならない人も沢山いるのに。
これを機に、本気で反省しなくてはなりませんね。

こういった、わがままな人間も一定数おりますので・・・いや、推定無罪の状態ですので、自分で購入できる<自弁>というのがあります。

前日に注文すれば、次の日の<昼食>に食べられます。
ですが、この留置場はカップ麺と菓子パンしかありませんでした。他所はカレーライスやスパゲティ、カツ丼などもあるらしく、世の中の不公平さを感じたりします。

尚、自弁はお金がないと買えません。
『世の中、金次第』であることを感じる良い機会が、ここにあります(笑)。

日曜日にはお菓子も買えます。
(これは、昼食後に食べる分です。)
昼食が終わり、ラジオを聴きながらの寝転がりながら食べるポテトチップスで最高な幸せを感じることができます。
ただし、お菓子の注文はこの注文は週1回(ここでは木曜)のみで、忘れると楽しみが減りますので要注意です。

繰り返しになりますが、勾留中の楽しみは食事にしないほうが無難です。
別の楽しみを見つけましょう。

ここから先は

0字

¥ 100

★★★ 本記事は「投げ銭」形式です ★★★ 価格設定をしていますが、記事自体は全文無料で読めます! 頂いたサポートにつきましては、裁判傍聴や各種調査等の活動に使わせて頂きます。よろしければ、サポート頂けると嬉しいです。