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儀式②

取り調べの担当刑事に手錠・腰縄が付けられた状態で連れられ、留置場に向かいます。
1カ所しかない入口で、留置場担当者に私の身柄を引き渡すのです。

留置場内に入った途端、すぐに手錠と腰縄が外されたのは意外でした。
担当さんは優しい人で、「大変だったね」とねぎらいの言葉。

ここから噂で聞いていた身体検査が行われました。

最終的には全裸になり検査を受けるわけですが、全て脱ぐ前にガウンを着せられます。
今は<お尻の穴>まで直接見せることはないようですが、そのガウンの上から全身隅々まで金属探知機で検査されます。

終わったらパンツ1枚で、身長・体重・刺青の有無等の身体的特徴を記録されます。その後、所持品を預かってもらう手続きに移り、財布の中身も含めて全て記録されます。
履いていた靴も、釈放されるまで取り上げられます。その代わり番号が書いたサンダルを1足貸与されます。このサンダルは逃走防止の意味合いもあるそうですが、度々逃走されているので、実質的な効果は「?」かと思います。

このサンダルに書いてある<番号>が留置施設内での名前になります。
ちなみに留置場でお世話になる警察官(担当さん)の名前もわかりません。

そんな変な世界で、毎日生活することになります。

全ての手続きが終わったのは夜の9時くらいでした。

やっと金網と鉄格子に囲まれた3畳ほどの独居房に案内されました。
着替えは持ってきていません。留置場のものも借りることができますが、この日は着替える気もおきませんでした。
すぐに食事も提供されましたが、一切手を付けませんでした。

そんな形で抗議の意を示そうと思いましたが、この居室にいるとそんなことは全て無駄だと薄々気づきます。考えてもどうしようもないことは重々わかります。

明日からどうなっていくのか。
不安。。。

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