ほぐ

最近、何だか色々と忙しくなってきている。大学の課題やら、留学の選考やら、アルバイトやらがしっかりある。しっかり外出して、しっかり疲れて、しっかり眠る生活が続き、少し心が落ち着かない。ただ、自分が最高に忙しかった時期は、今の生活よりもっと忙しかった。なぜなら一文目で忙しいとか言っておきながら、今日一日はオンライン授業のみでアルバイトも無く、ただ家の中でぬくぬくしていたから。

忙しさが最高潮に達したのは、高校1年生の時。毎日何が起きてるのかも分からず朝早く起きて学校へ行き、授業を受け、部活に行き、帰宅した頃にはもう9時過ぎ。と言った感じだった。

そんな生活の中で、心が壊れた。
日々を回すのがしんどくなった。

時間が経つにつれ、壊れた心は筋繊維が回復していくみたいに前よりも少し強くなった状態で帰ってきたのだけれど、それ以降はなるべく自分の心が壊れないように、壊れないように、ということを最優先に過ごしてきたつもりだ。

とにかく自分だけで背負い込みすぎない。部活で部長になっても、過度に仕切らない、たくさん人に頼る。勉強でも、これ以上続けるのがきついと思ったら、無理しない。さっさと家に帰る。結果として志望していた大学に遠く及ばなくなっても、浪人はしない。受かった大学へ進学する。

そんなことをしてきたものだから、今、少し忙しくなってきて戸惑っている。自分の心が壊れる前にある程度予防策として忙しさを軽減させることは、間違っていないはずだけど、それはある種の甘えなんではないだろうか、とも思ってしまう。

多分自分の中での「忙しさ」というのは、肉体的な疲労度もあるのだろうけれど、精神的な圧迫感、数日後の未来に対する幾ばくかの不安に起因するものだ。心がきゅっと小さく固くなる。ほぐしたい。

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