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夏の旅行 vol.1

旅行に行くと、とても生活習慣が良くなる。
まだ夜の10時半だってのに、凄く眠い。こんな眠い中キーボードを動かしているようじゃ到底良い文章は書けないんだろうけれど、とりあえず書く。今日一日の流れを振り返る。

朝の6時に家を出て東京駅に向かい、8時発の新幹線に乗って広島へ。本来であれば授業の一環で行くはずだった広島。色々あって公式の訪問は中止になってしまい、あくまで「個人的な」訪問という形ではあるが、受講生の先輩同輩と広島を巡ることになった。

今日に関しては、暑い以外の感情がなくなるほど暑かった。照りつける日差し、吹き出す汗、乾く喉、不快感。夏は好きだけど、限度を知らない夏は嫌い。今日に関しては無慈悲すぎる。一応平和学習らしく、古くから残るレンガの壁の跡とか、軍の桟橋の跡などを巡ったけれど、この辺りの感情は消えてた、暑すぎて。

その後平和記念公園へ赴き、広島に来たことを実感。原爆ドーム、原爆供養塔、原爆資料館などを見て回る。時間の都合で原爆資料館は流し見程度でしか見られなかったけれど、8月6日以降のリアリティが直に迫ってくるような体験だった。やはりその場にいて、その場を知っている物に出会うのは、インパクトがある。

今日の最後は田邊雅章さんの講演。たくさん思うことがあった。原爆被害の当事者であることは、後世の私たちが決して8月6日の当事者になれないことも表している。明確に境界線が引かれていて、そこから先の世界は到底想像で想像で足りるようなものではない。
ただ、私たちが当事者性を持って向き合うことは可能かもしれない。今も原爆ドームの近くに埋まっているであろう田邊さんの母親と弟のこと、これからの世代が作る原爆についての映像から信憑性がどんどん失われていくこと、原爆を知る世代が絶え、原爆被害のリアリティが失われた時代がもう既に来ていること。そんなたくさんのことを思うことしか、今はできない。

明日も暑くなるらしい。ただ、1945年8月6日の熱さに比べれば。

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