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「JAMPの視線」No.140(2022年9月4日配信)

次世代の、挑戦する金融へ
日本資産運用基盤グループ メールマガジン【JAMPの視線】

目次
①JAMP 大原啓一の視点
②NewsPicks ダイジェスト
- 代表取締役 大原啓一
- 主任研究員 長澤敏夫
③お知らせ・ニュースリリース
④メディア掲載情報
⑤金融専門人材募集情報
⑥インフォメーション

JAMP 大原啓一の視点 2022年9月4日

地域銀行グループの預かり資産ビジネスで収入の柱のひとつである仕組債に対する当局の規制が厳しくなっていることも影響しているのか、地域銀行や地銀向けビジネスを検討する証券・資産運用会社のご担当部署からゴールベースアプローチ型ラップ事業への取組みのご相談を多く頂いています。有難いことにWeb勉強会等の機会も増えており、最近は「ゴールベースアプローチの本質は、『ポートフォリオ(商品)』ではなく、『プラン』なのです」と毎日のように熱弁をふるわせて頂いています。
そんな風に「プラン」「プラン」とアツく語っていると、前職のマネックス・セゾン・バンガード投資顧問(現・マネックスアセット)時代に開発した非対面向けゴールベースアプローチ型ラップサービス「MSV LIFE」(現・On Compass)のサービス名を考えた時のやり取りをふと思い出しました。実は、「MSV LIFE」は、当初は「ひとり一人のお客様が自らのライフプランやゴールに合わせた『プラン』を設計できるサービス」という私の強い想いを込めた「計画工房」というサービス仮名が開発段階ではつけられていました。ただ、どうもいまいちセンスが無いという反応が多かったことや、残念ながら投資一任サービスは「ポートフォリオ」をカスタマイズするものだという従来的な見方も多かったこともあり、最終的には、お客様の人生(LIFE)をご支援するという想いや、Longterm Investment For Everyone(全てのひとに長期運用を)という標語の頭文字を取ってということで、「MSV LIFE」というサービス名へと変更になったということがありました。
当時のサービス開発者のひとりとして、また、いまはマネックスアセットという会社とそのサービスのファンのひとりとして、「MSV LIFE」も「On Compass」も素晴らしいサービス名だと思っていることはもちろんなのですが、残念ながら日の目を見ることがなかった「計画工房」というサービス名もゴールベースアプローチの本質の一面を表現したなかなか良いものだったのじゃないかなあと今さらながらに思い出します。
これから先、様々な金融商品プラットフォームや地域銀行等でゴールベースアプローチ型ラップサービスの取扱いが広がることは間違いない流れになってきていますが、その際につけられるサービス名として、ぜひどこかの金融機関で「計画工房」をご検討頂けたら嬉しいなあと思います。

News Picks ダイジェスト(代表取締役 大原啓一)

2022年9月1日
【金融庁、地銀系証券会社に警鐘】
大原のコメント→
金融庁が本腰をいれて地域銀行グループによる仕組債販売の規制に取り組みつつあることを改めて感じます。
確かに、地域の一般生活者のお客様に仕組債を提案・提供する地域銀行の取組みは、各地銀が掲げる「お客様本位の業務運営」との整合していないという問題意識を持っており、「資産運用業高度化プログレスレポート」という関係ない公表レポート内で仕組債批判を展開するような当局の姿勢には疑問を感じつつも、足もとの状況が是正に向かうことは前向きに受け止めています。
業界関係者の一部からは「仕組債にもニーズがあるのだから何の問題があるのか」という意見も聞かれ、そうした意見を全て否定するものではありませんが、地銀系証券会社の売り上げの7割が仕組債販売によるものであり、・・・(続きを読む)
https://newspicks.com/news/7508713?ref=user_121187

2022年9月1日
【金融庁、預かり資産戦略の対話強化 地域銀28行が部門赤字】
大原のコメント→
地域銀行の預かり資産ビジネスは、地域の一般生活者との関係は非常に強いにも関わらず、その厚い顧客基盤を十分に活用できていません。
この理由は、地域銀行の取組みがこれまで投資信託等の「投資商品」の販売が中心であり、本当の意味での「資産運用サービス」の提供でなかったため、一般生活者のお客様の人生に必要なサービスであると理解を頂けていないということが大きいと私は考えています。
リテール金融業界において「真の資産運用サービスとは何なのか」ということを改めて考え直す動きが出てきているのは喜ばしいことであり、記事にあるような当局と地域銀行の対話をきっかけに、・・・(続きを読む)
https://newspicks.com/news/7508839?ref=user_121187

News Picks ダイジェスト(主任研究員 長澤敏夫)

2022年8月29日
【仕組み債のリスク回避、アドバイザーにも責務】
長澤のコメント→
仕組み債は確かに債券ではありますが、株価指数や個別株価を参照する仕組み債であれば、価格変動リスクが株式に比べ小さいということはなく、仕組み債を継続して購入している顧客の中には、販売会社が時価評価を伝えていないがために、価格変動を認識していないだけという人も結構いるのではないでしょうか。よく預金金利プラスアルファの利回りを求める顧客にニーズがあるという話を聞くこともあるのですが、安定志向の顧客が老後の生活を支える資金で購入するような商品ではないことは間違いないと思います。
 また、記事の中では、良いアドバイザーを選ぶことの重要性に触れていますが、アドバイザーも人間ですから高い収入が欲しい、(金融機関勤務であれば)高い人事評価を得たいという欲求を持つこと自体は必ずしも否定できるものではなく、・・・(続きを読む)
https://newspicks.com/news/7495713?ref=user_6551307

2022年9月1日
【金融庁、地銀系証券会社に警鐘】
長澤のコメント→
証券子会社を持つ27の地銀・グループは取り扱う金融商品の23%(2022年3月期時点)が仕組み債だったとのことですが、収益の依存度では、過半を仕組み債に頼っている地銀系証券会社もあるのではないかと思われます。
 金融行政方針の公表に先立ち、6月末に公表された昨事務年度のモニタリング結果では、多くの金融機関が、長期分散投資の推進を通じた顧客の資産形成に対する貢献を基本的な方針として掲げ、この方針に従って、販売からの収益(フロー収益)ではなく、残高からの収益(ストック収益)を重視する方向性がみられるとしています。こうした中、地域銀行ではフロー収益が過半数を占めるなど、・・・(続きを読む)
https://newspicks.com/news/7508713?ref=user_6551307

お知らせ・ニュースリリース

■ゴールベース型ラップに関する勉強会開催
ゴールベースアプローチ型ラップについてのWeb勉強会動画を公開しました。
「お客様に必要とされる真の『資産運用サービス』とは~ゴールベースアプローチ型ラップがいま求められる理由~」
https://www.jamplatform.com/news/2022/08/22/3230/

■Webセミナー登壇のお知らせ①
弊社代表の大原と主任研究員の長澤が、株式会社想研が主催する金融専門家向けWebセミナーに登壇を致します。FMプロフェッショナル会員(登録無料)向けのオンデマンド形式の配信もされておりますので、下記リンクからご確認ください。
https://media.finasee.jp/common/static/seminar-lp2205/

■Webセミナー登壇のお知らせ②
弊社代表の大原が、帝京平成大学の沼田優子教授とともに、株式会社想研が主催する金融専門家向けWebセミナーに登壇し、「法人IFA社長アンケート2022」の結果をもとにしたIFA業界の成長可能性と今後の課題についてお話をさせて頂きます。FMプロフェッショナル会員(登録無料)向けのオンデマンド形式の配信となり、2022年10月21日(金)16:00 ~ 10月30日(日)23:59までの配信予定です。
https://media.finasee.jp/common/static/seminar-lp2205/

メディア掲載情報

■メディア掲載:「金融ビジネス/これからの「顧客本位の業務運営」」
第14回 元・日本証券経済研究所特任リサーチ・フェロー 杉田浩治氏
「日本の投資信託を60年間見てきた私から言えること」
https://www.jamplatform.com/news/2022/08/31/3240/

金融専門人材募集情報

日本資産運用基盤グループが採用をご支援している金融機関の人材募集情報です

1)大手外資系金融機関 - RM部門マネージャー/想定~2,000万円(賞与別途)
https://www.jamplatform.com/hr/job/2897/

2)M&Aファーム - CFO/~2,000万円(ベース)
https://www.jamplatform.com/hr/job/3236/

3)本邦金融機関 - 経理財務部門マネージャー/~1,500万円
https://www.jamplatform.com/hr/job/3215/

4)本邦金融機関 - 経営企画部門マネージャー/~1,500万円
https://www.jamplatform.com/hr/job/3217/

5)大手外資系金融機関 - ITセクションプロジェクトマネージャー/想定~2,000万円(賞与別途)
https://www.jamplatform.com/hr/job/2939/

6)大手外資系金融機関 - コンプライアンスヘッド/~1,500万円(ベース)
https://www.jamplatform.com/hr/job/3223/

7)大手日系金融機関 - ファンドアナリスト/想定~1,500万円(賞与別途)
https://www.jamplatform.com/hr/job/2956/

8)大手金融機関 - アナリスト育成担当マネージャー/~1,200万円(賞与別途)
https://www.jamplatform.com/hr/job/3201/

9)独立系金融機関 - セールスマーケティングマネージャー/~1,500万円(ベース)
https://www.jamplatform.com/hr/job/3228/

10)本邦大手証券会社 - 内部監査部長候補/~1,200万円(賞与別途)
https://www.jamplatform.com/hr/job/3078/

ここに掲載している情報以外にも多くの人材採用ご支援をさせて頂いています
ご関心ある方は https://www.jamplatform.com/hr/ からご登録をお願いします

インフォメーション

個別のご質問・ご相談会を無料で定期的に開いています。お気軽にお申し込みください。
https://www.jamplatform.com/contact/

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