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「JAMPの視線」No.48(2020年11月29日配信)

次世代の、挑戦する金融へ
日本資産運用基盤グループ メールマガジン【JAMPの視線】

目次
①JAMP 大原啓一の視点
②NewsPicks ダイジェスト
③メディア掲載情報
④お知らせ・ニュースリリース
⑤インフォメーション

JAMP 大原啓一の視点 2020年11月29日

先週発売の「ファンド情報(2020年11月23日号)」のなかで、30年ぶりに経営理念を改定した北洋銀行の安田頭取のインタビュー記事が掲載されていました。
個人役務事業を主眼とする同誌として、新たな経営理念に「顧客本位の徹底」の表現が盛り込まれたことがタイトルにも大きく表記されていましたが、それよりも個人的には、地域銀行が今まさに所在する地域経済や地域金融の中で果たす役割や今後の形態、事業モデルの再考を迫られているなか、そもそも自分達は長期的にどうあるべきなのかという問題意識を持つに至ったというお話に深い感銘を受けました。
地銀「再編」を後押しする政府・中央銀行の諸施策策定の動きもあり、地域銀行の「再編」や事業モデルの改革等に注目が集まっていますが、そもそも地域銀行は今後どうあるべきなのか、何を目指すべきなのかというところに敢えていま踏み込み、経営理念の改定という具体的な行動に移す地銀経営は非常に珍しいように思います。当然といえば当然なのですが、大きな環境変化を目前にして、まず固めるべきは長期的なビジョンや自行のミッション等であり、経営のあり方の手段のひとつである事業モデルの改革等のみではありません。
また、その経営理念の改定を行うに際し、全行員が主体的に関わり、自分の考えが新たな経営理念に反映されているということを実感することができるような議論のプロセスを講じることもさることながら、その新たな経営理念を単なるお題目に終わらせないように、行員の営業活動の評価制度も同時に変革し、業績が一時的に落ちることを許容するという姿勢を明確にしたということころも、経営として一貫性を感じました。インタビュー内で安田頭取ご自身も仰っていますが、経営理念とは判断を下す際によりどころになるものであり、それを基礎とする行動を是とする以上、評価制度も同時に変革しなければ意味をなしません。
もちろん、北洋銀行の今回の取組みが長期的に実効性を持つものなのか、経営判断として正しかったのかどうか等は、今後の同行の経営状況の如何によるものであり、経営理念の改定とそれに伴う諸施策のみで評価をしたり、感銘を受けたりするのは短絡的に過ぎるかもしれません。ただ、足もとの世の中の風潮が比較的短期に目に見える形に表れる「再編」や事業モデル改革を期待するところに傾いているかのように感じる今日この頃、同行のように長期的なビジョン等を固めるという姿勢は、地銀のみならず、多くの金融機関の参考になるものと考えます。

News Picks ダイジェスト(2020年11月23日~2020年11月29日)

2020年11月23日
【地域活性化の資金調達、“三方よし”の仕組みとは 福井県で活用進む「ふるさと納税型クラウドファンディング」】
大原コメント→
ふるさと納税制度と地域事業支援の取組みは非常に親和性が高く、今後このような取組みが進んでいくことを強く期待します。
首都圏に住んでいる生活者であっても、特定の地方経済の活性化を応援したいと思う場合、その地方の名産品等を購入するだけではなく、新たな事業創造を支援するというやり方も選べることになると、・・・(続きを読む)
https://newspicks.com/news/5410165?ref=user_121187

2020年11月23日
【株の街に「ファンド梁山泊」 GS出身者ら集結】
大原コメント→
少し前のNikkei Financialの記事ですが、兜町におけるFinGATEの取組みがゴールドマンサックス出身の専門家達の挑戦という切り口で紹介されています。
弊社・日本資産運用基盤がFinGATE BASEというFinGATEシリーズの金融機関向けシェアオフィスのひとつに入居したのは2018年秋ですが、それから約2年が経過し、兜町・茅場町界隈は新興・海外資産運用会社等の蓄積がかなり進み、賑やかになってきたことを感じます。
取組み開始当初に平和不動産が想定されていたのと違って(?)、比較的若い起業家や海外勢による創業のみならず、・・・(続きを読む)
https://newspicks.com/news/5410277?ref=user_121187

2020年11月26日
【大手銀行、中小に人材橋渡し 三菱UFJが顧問紹介で提携】
大原コメント→
取引先中小事業者の人材課題の深刻度や金融機関側にとっての事業機会は、記事内で「地銀が先行」として紹介されているように、地域金融機関においてより大きいと認識しています。
20代から50代の現役世代が都市部に移住する動きが大きいことに加え、地方部では転職支援サービスが都市部ほどには普及しておらず、人材採用を行なうための手段がハローワークや縁故等に限られているという実情があります。
この構造的な問題に対して、・・・(続きを読む)
https://newspicks.com/news/5417499?ref=user_121187

メディア掲載情報

■メディア掲載:時事通信社のニュースサイトでの記事掲載
11月5日のフィデリティ投信主催のIFAサミットへの弊社代表・大原の登壇とIFAに関する書籍出版について、時事通信社のニュースサイトでご紹介頂きました。https://www.jamplatform.com/news/2020/11/25/1788/

■メディア掲載:「金融ビジネス 最前線の変革者達」
第14回 株式会社だいとく投資ビレッジ 山田代表取締役社長
「選択と集中と追求で地域密着型の金融機関を目指す」
https://www.jamplatform.com/news/2020/11/27/1790/

■メディア掲載:Investment Japanでの英文コラム寄稿
法務コンプライアンス部長の岩渕がInvestment Japanに英文コラムを寄稿しました
「Growing Financial Instruments Business in Japan」
https://www.jamplatform.com/news/2020/11/27/1808/

■メディア掲載:「Ma-Do」でのインタビュー記事の掲載
金融機関向けメディア「Ma-Do」で弊社代表の大原のインタビュー記事が掲載されました。
https://www.jamplatform.com/news/2020/11/27/1813/

お知らせ・ニュースリリース

■書籍出版:IFA業界に関する書籍出版
弊社代表の大原がIFA業界に関する書籍(共著)を出版します
「IFAとは何者か―アドバイザーとプラットフォーマーのすべて」
https://www.jamplatform.com/news/2020/11/13/1758/

■セミナー開催:「IFAとは何者か」上梓記念セミナーの開催
弊社代表の大原の新著「IFAとは何者か」の上梓を記念し、セミナーを開催致します。
https://allaboutifaindustry.peatix.com/view

■セミナー登壇:東京都「Tokyo 独立開業道場」セミナーへの登壇
弊社代表の大原が東京都主催の新興運用会社立上げセミナーに登壇します。
「Tokyo 独立開業道場『目指せ!独立系資産運用会社』」
https://www.kaigyo-dojo.com/

インフォメーション

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個別のご質問・ご相談会を無料で定期的に開いています。お気軽にお申し込みください。
https://www.jamplatform.com/consultation/

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