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「JAMPの視線」No.11(2020年3月15日配信)

次世代の、挑戦する金融へ
日本資産運用基盤グループメールマガジン【JAMPの視線】

目次
①JAMP 大原啓一の視点
②NewsPicks ダイジェスト
③メディア掲載情報
④インフォメーション

JAMP 大原啓一の視点 2020年3月15日

新型コロナウィルス感染リスクの拡大等に伴い、世界中で株式市場をはじめとして様々な金融市場の混乱が続いています。一方、稀な激しい相場展開を機会と捉える個人投資家も多いように見受けられ、Twitter等のSNSは、表現が適切ではないかもしれませんが、「お祭り騒ぎ」になっているようにも感じます。
このような激しい相場展開の中、一部では「ロボアドバイザーは何をやってるんだ」と、他の運用商品と同様にパフォーマンスの悪化を示すロボアドバイザーサービスを非難するTwitterコメントを目にし、改めて資産運用アドバイスが提供する付加価値について色々と考えてみました。
米国における資産運用アドバイスの付加価値に関する調査レポートによると、バンガードやラッセルのような大手運用会社であっても、その付加価値の殆どはコーチングやタックスマネジメント、ゴールの最適化等から構成されるという考え方が一般的であるようです。つまり、アセットアロケーション等の投資運用付加価値はそれほど大きな構成となっていないのです。
確かに、従来のアセットマネジメント領域においては、その提供付加価値は殆ど全てが投資運用付加価値でしたが、今まさにサービス・ビジネスともに移行しつつある先の資産運用アドバイス領域においては、投資運用付加価値はそれほど重要ではないという整理になります。
ロボアドバイザーサービスが、アセットマネジメント領域で投資運用付加価値を提供する「ロボ・ポートフォリオ・アドバイザー」であれば、確かに足もとの相場混乱で他の運用商品と同じようにパフォーマンスが悪化しているとすると、比較的高い運用報酬を課していながら、その付加価値を提供していない、つまりパフォーマンスで優位性を示せていないというのは非難の対象になるのは理解できます。
ただ、そうではなく、資産運用アドバイス領域でコーチング等のアドバイス付加価値を提供する「ロボ・プランニング・アドバイザー」なのであれば、短期的なパフォーマンス数値によって非難されるべきではなく、如何に利用者一人ひとりの目的やゴールに対して合理的なアドバイスを提供できているかということで評価がされるべきであると考えます。
同様のことは投資一任(ラップ)サービスにも言えると思います。ロボアドバイザーサービスにせよ、ラップサービスにせよ、提供する付加価値が投資運用付加価値なのか、アドバイス付加価値なのか、これまでは提供者も利用者の側も曖昧にしたまま普及してきたように思います。
各種サービスが提供する付加価値は何なのか、それがこの1週間のような激しい相場展開の中でも適切に提供されているのか、対価となる報酬水準は適正なのか。今回のコロナショックを機に、こうしたことが改めて問い直されるように感じています。

NewsPicksダイジェスト(2020年3月9日~2020年3月15日)

2020年3月10日
【金融庁も絶賛、映画監督銀行員が香川で大活躍】
大原コメント→
地元に根差した地域銀行による取引先の事業支援の取組みのロールモデルとして非常に興味深い事例だと思います。
地域銀行の取引先事業支援としては・・・(続きを読む)
https://newspicks.com/news/4708060?ref=user_121187

2020年3月12日
【あなたの1万円投資が救う 途上国の金融弱者】
大原コメント→
クラウドクレジット社の事業モデルは、社会的意義の大きさのみならず、限界を迎えつつある従来型資産運用会社の事業モデルへ示唆という点でも強い興味を持っています。
上場株式等の公開資産を主要投資対象とする・・・(続きを読む)
https://newspicks.com/news/4715825?ref=user_121187

2020年3月13日
【野村HD:資産運用部門の残高75兆円目指す】
大原コメント→
従来型の資産運用会社ビジネスが「利潤消失」の大きな転換点を迎えつつある一方、アドバイザーチャネルでのオープンアーキテクチャ及び最良商品方針の流れの中、金融グループ系列の資産運用会社がグループ内に留まっている理由は(少なくとも運用会社目線では)少なくなっているように思われ、今後数年で金融グループの垣根を越えた運用会社の合従連衡が進むことを予想しています。
本記事で・・・(続きを読む)
https://newspicks.com/news/4719457?ref=user_121187

2020年3月15日
【【亀山×谷家衛】投資はビジネスモデルより「人」を見る】
大原コメント→
谷家さんは、私が2015年にマネックスやクレディセゾンから出資頂いてマネックス・セゾン・バンガード投資顧問を創業する前に、資金調達で様々な投資家の方々とお会いしているときに・・・(続きを読む)
https://newspicks.com/news/4716358?ref=user_121187

メディア掲載情報          

■コラム・論考寄稿:IFAナビへのコラム寄稿
最終回「多様なプラットフォーマ―登場への期待」
代表の大原がIFAナビに寄稿しました。1年間続いた連載も今回が最終回となります。
https://www.jamplatform.com/news/2020/03/13/1137/

■メディア掲載:「金融ビジネス 最前線の変革者達」
第4回 GAIA株式会社・中桐啓貴代表取締役社長
https://www.jamplatform.com/news/2020/03/12/1119/

■メディア掲載:戦略パートナー・400Fのインタビュー記事
対面アドバイザー事業者向け事業支援ソリューション開発で弊社子会社JAMPフィナンシャル・ソリューションズが提携する400Fの加々美COOのインタビュー記事が掲載されました。
https://tantaka.co.jp/okanekariru/archives/2760

■その他:「JAMPの視線」バックナンバー掲載
本メールマガジン「JAMPの視線」のバックナンバーをnoteマガジンに掲載しています。
https://note.com/keiichi_ohara/m/me5f07cba37a5
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