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「JAMPの視線」No.108(2022年1月23日配信)

次世代の、挑戦する金融へ
日本資産運用基盤グループ メールマガジン【JAMPの視線】

目次
①JAMP 大原啓一の視点
②NewsPicks ダイジェスト
- 代表取締役 大原啓一
- 主任研究員 長澤敏夫
③金融専門人材募集情報
④インフォメーション

JAMP 大原啓一の視点 2022年1月23日

地域銀行等でゴールベース型ラップサービスへの関心が非常に高まっていることを感じますが、一方で「ゴールベース型サービスって何ですか?」というご質問を多く頂きます。私なりに「ゴールベース型サービスの本質(What)」や「ゴールベース型サービスの効果(Why)」、「ゴールベース型サービスの運用(How)」等についてご説明をさせて頂いていますが、意外とそもそもの基本的な概念に対する認識や用語の定義等がすりあっていないことに気づくことが少なくありません。
例えば、しばしば申し上げている通り、ゴールベース型サービスの本質は商品(ポートフォリオ)の提案ではなく、資産運用計画(プラン)の提案であるというのが一般的な基本認識かと理解していますが、意外とその認識も共有されていないように感じています。将来のTo Beと現在のAs Isの差を埋めるための解は、ポートフォリオという手段ではなく、アクションプランであるということは、資産運用の世界に留まらず、ビジネスの世界で全般的に共通する本質ではないかと個人的に考えていますが、今なおその辺りの認識共有は道半ばなのかもしれません。
それと同じ文脈で、昨年夏にも同様のテーマでメルマガを書かせて頂きましたが、個人投資家向けコンサルティングの場で良く用いられる「リスク許容度(Risk Tolerance)」という概念について、「リスク選好度(Risk Appetite)」や「最適リスク水準」といった類似の概念と少なからず混同されていることも残念に感じます。「リスク許容度」というのはあくまで当該個人投資家が取り得るリスク水準の上限(許容できる度合い)であり、その投資家の収入・支出や資産運用状況、属性、資産運用に係る期間等の所与条件で導かれるものですが、当然ながらその上限いっぱいのリスク水準が「最適リスク水準」となるわけではありません(ex ロボアドバイザーサービス等で、「あなたのリスク許容度に応じた最適なポートフォリオを提案します」といううたい文句は、その意味で正確性を欠く、もしくは論理飛躍があるように個人的に感じています)。その上限以下の範囲内で、投資家の「リスク選好度」や将来の目標(ゴール)を達成するために必要なリスク量等によって、「最適リスク水準」が導かれるというのが本来のあり方です。ゴールベースアプローチの考え方は、この将来の目標(ゴール)を達成するための必要性という概念を資産運用に組み込むことにより、資産運用に係るアクションプランに合理性をもたらすというメリットがあるものです。
このような一つ一つの用語の定義を正確に理解し、共通言語として使用すること無しには、冒頭申し上げたゴールベース型サービスに係る「What」「Why」「How」の認識を本当の意味で共有することができないように思います。少しずつではありますが、こうした情報発信・伝達も、弊社として力を入れてまいりたいと思います。

News Picks ダイジェスト(代表取締役 大原啓一)

2022年1月19日
【【図解】LINE、PayPay、SBI。「スマホ証券5社」を徹底比較】
大原のコメント→
資産運用等の各種金融サービスのオンライン・スマホシフトは年代を問わず明らかと思われる一方、そもそも従来型の証券・資産運用事業領域から利潤が消失しつつあるなか、リテール金融機関は厳しい状況にあります。
新しい顧客層の獲得を目指し、無料・低コストを謳うスマホ証券事業への関心が高まっていますが、仮に期待通りに新たな顧客層の開拓ができたとしても、そこに利潤の源泉が乏しい限り、事業性としては厳しいと考えています。
米国スマホ証券・ロビンフッド等の成功を引合いに出す強気の見方も散見されますが、・・・(続きを読む)
https://newspicks.com/news/6586999?ref=user_121187

News Picks ダイジェスト(主任研究員 長澤敏夫)

2022年1月19日
【外貨建て保険に共通指標 金融庁、運用開示求める】
長澤のコメント→
金融庁が今週、外貨建一時払保険の販売会社に対して、比較可能な共通KPIの公表を求めるとしました。これは4年ほど前に始まった投資信託の共通KPIと類似した指標、運用評価別顧客比率と銘柄別コスト・リターンの公表を求めるものです。
 このうち、運用評価別顧客比率では、外貨建保険、特に定額保険の評価損益は、契約時点と基準日(毎年3月末)の為替レートの差、金利変動による市場価格調整(MVA)及び解約控除によるものかと思われます。各販売会社が自社の運用評価の分布状況を公表する際には、併せて契約年別に運用評価がプラスとなっている顧客比率等とともに、・・・(続きを読む)
https://newspicks.com/news/6589180?ref=user_6551307

金融専門人材募集情報

日本資産運用基盤グループが採用をご支援している金融機関の人材募集情報です

1)資産運用コンサルティング会社 - 資産運用コンサルティングマネージャー候補/前職を考慮して検討
https://www.jamplatform.com/hr/job/2711/

2)大手本邦金融機関 - アクチュアリー/~1,300万円(賞与別途)
https://www.jamplatform.com/hr/job/2778/

3)大手資産運用会社 - 人事マネージャー/800~1,200万円
https://www.jamplatform.com/hr/job/2663/

4)マルチアセットの運用業務 - チーフファンドマネージャー/前職を考慮して検討
https://www.jamplatform.com/hr/job/2665/

5)大手コンサルティングファーム - リスクアドバイザリーコンサルタント/~1,500万円
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6)大手生命保険会社 - 運用部門マネージャー/~1,400万円
https://www.jamplatform.com/hr/job/2569/

7)大手コンサルティングファーム - 管理部門マネージャー/1,200万円くらいまでを想定
https://www.jamplatform.com/hr/job/2769/

8)独立系資産運用会社 - 法務コンプライアンスヘッド/想定ベース給与1,000万円
https://www.jamplatform.com/hr/job/2730/

9)独立系金融機関 - コンプライアンスマネージャー/想定~1,200万円(賞与別途)
https://www.jamplatform.com/hr/job/2785/

10)大手外資系金融機関 - グローバルRMマネージャー/想定~3,000万円(賞与別途)
https://www.jamplatform.com/hr/job/2763/

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