見出し画像

「JAMPの視線」No.95(2021年10月24日配信)

次世代の、挑戦する金融へ
日本資産運用基盤グループ メールマガジン【JAMPの視線】

目次
①JAMP 大原啓一の視点
②NewsPicks ダイジェスト
- 代表取締役 大原啓一
- 主任研究員 長澤敏夫
③メディア掲載情報
④金融専門人材募集情報
⑤お知らせ・ニュースリリース
⑥インフォメーション

JAMP 大原啓一の視点 2021年10月24日

先日の「週刊金融財政事情」(2021年10月19日号)でもご紹介頂いた通り、弊社は地域銀行等の有価証券運用事業のご支援もさせて頂いており、今年春に一部メディアで報道頂いた富山銀行様をはじめ、現在は計3行のご支援に携わらせて頂いていますが、足もと弊社のみならず類似の有価証券運用ご支援ソリューションに対するニーズが高まっていることを感じます。弊社でも、今月に入ってから新しく複数の地域銀行様からご相談もしくはご案内をさせて頂く機会がありましたが、その意見交換のなかで、有価証券運用事業の期待利回りの向上に加え、それを支える組織体制やリスク管理の整備等の必要性のご意見を多くお聞かせ頂きました。
このような有価証券運用事業のご支援というと、主に有価証券ポートフォリオの運用やそこでの銘柄選定等の投資助言をイメージされる方が多いように感じますが、実は弊社が重要視しているのはその前段階である事業目標設定を含む事業計画策定や投資運用方針策定のプロセス、リソース配賦、リスク管理方針等の全体のフレームワークの整備であり、実際のご支援の内容も、運用や銘柄選定のサポートもさせて頂きはしますが、どちらかというとそのようなフレームワークの整備や運営等のご支援が中心です。この場合、イメージして頂けるかと存じますが、有価証券運用事業単体でフレームワークを整備することは困難であり、どうしても銀行全体の経営における位置づけや運用担当部署以外とのすり合わせ等を伴うため、単なる投資判断を一方向で伝えるのではなく、ご担当者様チームの皆さまと一緒に喧々諤々と議論をし、一緒に頭に汗をかきながら考えさせて頂くというやり方になります。
弊社でもちょうどいま役職員数の増加を受け、評価報酬制度の設計を外部コンサルタントに入ってもらいながら進めていますが、まさに有価証券運用事業ご支援のプロセスに似ているように感じます。即ち、人事の専門家が有する専門的知見や他社事例等をもとに、弊社の経営方針や実態、価値観等にどのような制度が最適なのかをコンサルタントの方々と相談しながら進めるというプロセスです。人事領域では評価報酬制度に関する確立された理論等は多くあるとは思いますが、実際にそれらが個々の企業に適合し、目標達成に向けて運営されるためには、カスタマイズが不可欠となります。弊社が考える有価証券運用事業のご支援サービスも同様であり、私たちが提供サービスをしばしばOCIO(Outsourced CIO)サービスならぬ、OCIO室(Outsourced CIO室)サービスと自称するのも、ご支援先の地銀の運用部門の皆さまの一員として一緒に頭に汗をかきたいという想いを込めているためです。
そうしたプロセスでご支援をさせて頂くには、ご支援先の地銀とテーブルの同じ側に座ることが必要不可欠であり、そのためにはどこの金融機関(証券会社や資産運用会社等)の系列に属さない無色の属性であることが重要と考えています。今後も中立的な属性をベースに、地域銀行の有価証券運用事業のお役に立てるように努めてまいります。

News Picks ダイジェスト(代表取締役 大原啓一)

2021年10月18日
【「社長の右腕」候補、地方に橋渡し 金融庁が人材紹介】
大原のコメント→
地域銀行の役割が融資等の金融サービスの提供のみならず、顧客企業の経営課題の解決のための総合的なサポートの提供に拡大しつつあるなか、経営人材の紹介まで行うことの期待感は高まっていると考えます。
特に、東名阪をはじめとする大都市圏以外の地方都市においては、人材紹介サービスは十分に普及しているとはいえず、企業経営のサポート役としての地域銀行が果たす役割の余地が大きいことは間違いないように思われます。
一方、経営人材の紹介に際しては、何よりも企業の経営課題の整理が不可欠であり、・・・(続きを読む)
https://newspicks.com/news/6274936?ref=user_121187

2021年10月19日
【みずほ、同種の投信は手数料統一 「一物多価」を転換】
大原のコメント→
主要な提供付加価値である「投資運用代行」付加価値が同じであるにも関わらず、信託報酬が異なるのはまさに「一物多価」以外の何物でもなく、それが解消されるのは良い動きだと感じます。
一方、当該「投資運用代行」付加価値は加速度的に進むコモディティ化の流れに歯止めをかけることが難しく、・・・(続きを読む)
https://newspicks.com/news/6278881?ref=user_121187

2021年10月22日
【「一任運用」5年で倍増 相次ぐ参入、コスト透明性課題】
大原のコメント→
ファンドラップサービスに代表される投資一任運用スキームが足もと更に拡大しているのは、新しい「商材」としてではなく、資産運用サービスに求められる付加価値が、従来の投資信託のように単なる「投資運用代行」付加価値のみならず、お客様ひとり一人のライフプランの実現をサポートする「伴走型支援」付加価値となっており、その提供を行うためのスキームとして投資一任運用が必要不可欠であるという理解が重要と考えます。
従って、「どのファンドラップサービスが高い」「バランス型投信と比べてコスト高」といったコスト水準ありきの議論はアベコベで、・・・(続きを読む)
https://newspicks.com/news/6287266?ref=user_121187

News Picks ダイジェスト(主任研究員 長澤敏夫)

2021年10月19日
【資産運用にも専属コーチを(重見吉徳)】
長澤のコメント→
「資産運用にも専属コーチを」とのご意見、全くその通りだと思います。一昨年の「老後2000万円問題」により、「人生100年時代」における老後の生活設計に世間の関心が高まり、資産運用を始める人が増えていますが、「長期・分散・積立」を実践していくためには、例えば昨年のコロナショックのような相場急変時に、狼狽売りに走らないよう、顧客に寄り添い的確なコーチングができるアドバイザーの持つ役割が今後ますます重要になってくるものと思われます。
 金融庁も、今年改訂された「顧客本位の業務運営に関する原則」において、「金融商品・サービスの販売後において、顧客の意向に基づき、長期的な視点にも配慮した適切なフォローアップを行うこと」を金融機関に対して求めており、・・・(続きを読
む)
https://newspicks.com/news/6279747?ref=user_6551307

2021年10月19日
【みずほ、同種の投信は手数料統一 「一物多価」を転換】
長澤のコメント→
類似商品でも信託報酬率が大きく異なるという投信の「一物多価」問題については、以前から言われてきたことであり、金融庁から指摘されて動くというのは、顧客本位を掲げながら遅いのではという気もしますが、横並び意識の強い金融業界の中で、他社に先駆けて改善に動き出すのは良いことかと思います。
 また、今年導入が始まった「重要情報シート」が、販売会社の店頭やネットで、より広く使われるようになりますと、販売会社も同種の商品の内容や手数料を比較して示さざるを得なくなり、・・・(続きを読む)
https://newspicks.com/news/6278881?ref=user_6551307

2021年10月19日
【みずほ証券や大和証券、営業員に運用分析ツール】
長澤のコメント→
投資信託等の金融商品の販売において、従来の相場を語りテーマ型商品を追いかける営業手法は、回転売買に繋がりがちであることはもとより、特定の商品に偏りがちとか、営業員により提案水準にバラツキが見られる、との指摘が当局からなされてきましたが、各社がこうした運用分析ツールを導入することで営業員全体の提案力の向上を競い合い、選ばれる金融機関を目指すというのは良い方向だと思います。
 こうした中、これからの証券会社は高度な提案を求める顧客向けに上記のような運用分析ツールを使った提案で強みを発揮する一方、・・・(続きを読む)
https://newspicks.com/news/6280659?ref=user_6551307

メディア掲載情報

■コラム公開:コンプライアンスチームの連載noteの公開
新興・海外資産運用会社の立上げ等の支援を提供している弊社コンプライアンスチームがnoteに第12回目の記事を公開しました。
「第12回 『犯罪による収益の移転防止に関する法律』の定める、投資一任契約又は投資顧問契約等に基づく報酬の取引記録について」
https://www.jamplatform.com/news/2021/10/20/2586/

■セミナー開催:ゴールベース型ラップサービスに関するWebミニセミナー開催
10月19日(火)夕方に、「ゴールベース型ラップが変える地銀の預かり資産ビジネス」と題するWebミニセミナーを開催しました。
https://www.jamplatform.com/news/2021/10/20/2588/

金融専門人材募集情報

日本資産運用基盤グループが採用をご支援している金融機関の人材募集情報です

1)日本資産運用基盤グループ - 経営企画部門マネージャー/600~850万円(賞与及び株式報酬別途)
https://www.jamplatform.com/hr/job/2419/

2)大手外資系金融機関 - CIO候補/給与応相談
https://www.jamplatform.com/hr/job/2531/

3)大手外資系金融機関 - 金法対応RMヘッド候補/給与応相談
https://www.jamplatform.com/hr/job/2533/

4)大手FIG系コンサルティングファーム - グローバルアシュアランスビジネスコンサルタント/ベース800-1,300万円(賞与別途)
https://www.jamplatform.com/hr/job/2547/

5)大手教育研修機関 - IRヘッド/~1,200万円(ストックオプションあり)
https://www.jamplatform.com/hr/job/2597/

6)大手コンサルティングファーム - リスクアドバイザリーコンサルタント/~1,500万円
https://www.jamplatform.com/hr/job/2599/

7)大手生命保険会社 - 運用部門マネージャー/~1,400万円
https://www.jamplatform.com/hr/job/2569/

8)大手生命保険会社 - 運用モニタリングマネージャー/~1,000万円
https://www.jamplatform.com/hr/job/2571/

ここに掲載している情報以外にも多くの人材採用ご支援をさせて頂いています
ご関心ある方は https://www.jamplatform.com/hr/ からご登録をお願いします

お知らせ・ニュースリリース

■長澤主任研究員のTwitterアカウント開設
長澤主任研究員がTwitterアカウントを開設しました。
金融庁で主任統括検査官として「顧客本位の業務運営」のモニタリング責任者の役割を担っていた経験を活かし、金融・資産運用業界に関する情報発信をしてまいります。
ぜひ長澤主任研究員のTwitterでの情報発信のフォローをお願いします。
https://twitter.com/NagasawaToshio

インフォメーション

■個別無料相談会
個別のご質問・ご相談会を無料で定期的に開いています。お気軽にお申し込みください。
https://www.jamplatform.com/contact/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?