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国際派を目指すキッカケ
11/10 AM5:00 韓国・ソウル
仁川空港に向かうバスの中で書いています。
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久しぶりに空港リムジンバスに乗り、また冬の気候で早朝というのが私の初海外渡航となった15年前の韓国からの帰りをめちゃくちゃ思い出したので…
当日の私は20歳そこそこ。
大阪プロレスの社員としてレフェリーと団体の運営業務に携わって日々、社畜のように働いていました。
連休なんて夢のまた夢で、年に一度だけビッグマッチの後に5日間だけ会社が休みになる時期がありまして。
とは言っても私はペーペーの若手だったので事務所の電話番をするために他の若手と交代で5日休みのうち2日は出勤しなければならないという
「休業日ってなに?美味しいの?」
ってアホにならないとやってられないレベルの社畜っぷりでした。
そもそも弊社休業日ってリリース出してるのに
「知らずに電話してくる人とか間違って来た人の対応せなあかんやろ」
と、留守番電話サービスって知ってるの俺だけなんかな?と真剣に考えこんでしまうような環境でほぼ毎日試合もしてたし、普段の休日ですら仕事の電話がひっきりなしにかかってきてたような日々。
身も心も疲弊してました。
そこで人生で初めて
「現実逃避したい」
とざっくり思うようになり、段々と
「海外に行ってみたい」
へと変わっていったのです。
とは言っても当時の私は驚くほどの薄給で貯蓄も無いのに海外旅行なんて夢のまた夢。
今みたいにLCCとかも無かった時代で、個人的に格安航空券とか探したりもあまりなくて旅行会社に相談に行かねばならない。
5日ある休みのうちなんとか出勤日を後半2日にしてもらい、三連休は確保した。
72時間しか無いので移動に時間をかけたくない、そしてお金もなるべくかけたくない。
そんなざっくりした条件だけを持って旅行会社に駆け込んだら、選択肢は韓国か台湾かグアムということに。
その中で飛行時間も一番短くて一番安い韓国に行くことを決めた。
韓国で何をしたいわけでもなく、なんか好きなものがあった訳でも無く、ただ漠然と現実逃避だけを目的に初海外となるソウルに向かうのだが…
言葉なんてわかるわけもなく、飛行機で隣に座ってて喋ってた在日のおばちゃんにバスのチケット買うのを助けてもらってホテルの最寄りに辿り着き、ホテルに辿り着けず彷徨って泣く泣く止まってたタクシーをノックしてボラれる覚悟で住所見たらメーター動かさず急発進して30秒で着いてお代はいらんよと言ってもらったり初日から異国の地での優しさに触れまくったり…
ローカルな現地の食堂に入ってとりあえず写真だけで頼んでみたら激辛で、でもめちゃくちゃ美味しくて従業員と常連客に料理名教えて貰ったりしながら優しくしてもらえたり…
なんか本来の現実逃避の目的とは違って、新たな人生観を植え付ける事となった初めての海外。
あっという間に帰国の朝となり、ものすごく名残惜しく感じると共に
「また来よう」
「次は言葉を覚えてもっとコミュニケーションを取れるようになろう」
「もっと他の国に脚を伸ばせばまた新たな何かに出会える!出会いたい!」
と、なんか新たな事にどんどんチャレンジしたくなるめちゃくちゃポジティブ人間になって帰って来た。
とにかく優しくしてくれた韓国にはまた恩返しをしに行こうと心に決めて、独学で言葉を勉強して再訪するのです。
そして、そこでとある2人と出会う。
今やお互いに「兄弟」と呼び合う仲になって今やビジネスもちょっと一緒にしてたりする双子のソンジェとクァンジェ。
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もう色々ありすぎて長くなるのでこの2人に関しては別記事で書く事にするが、彼らに出会ったからこそここまで海外にラフな感じで行っておかしな行程の旅をする人間になったと思ってます。
たった一回の渡韓が俺の人生をごろっと変えてくれたんだってことを、あの時と同じようなシチュエーションに身を置いて思い出したお話でした。
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