感謝をすると奴隷になる。

会いたいから東京に来いと言われた。金がないから交通費をもらえたら行けると答えた。その人は五千円で足りるかと聞いた。バスと新幹線を使うと八千円かかると答えた。八千円出すから来いと言われた。東京に行き、その人に会った。八千円渡された時に「ありがとうございます」と言ってしまった。違う。ここはありがとうございますじゃない。どういたしましてだ。本来、どういたしましてと言うべき場面で「ありがとうございます」なんて言ってしまうと、自分が狂う。自分がズレる。とても反省した。

感謝をすると奴隷になる。正確には「いい感謝と悪い感謝があり、悪い感謝をすると奴隷になる」と思う。自分は医者になんてなりたくないが、親が塾や大学の金を出してくれたから、医者になる。お金を出してくれたことに感謝だ。こんな感じの感謝は最悪だ。奴隷になる。親の期待を生きるだけの操り人形になる。感謝に嘘はないのだが、感謝するほど生命感が死ぬ。感謝することで、自分の真の思いを殺している。世の中で言われているほど、私は、感謝を素晴らしいものだとは思わない。感謝と似た言葉に『恩』がある。恩は最悪だ。誤解を恐れずに言えば、恩を感じるほど、その人は奴隷になる。

行ったことのない飲食店に入る。入ってみたら想像よりも違って「間違えた」と思う。だが、店員が水を出してくれたから帰りづらくなる。そんな時は、たとえ水を出してもらったとしても「ごめんなさい。間違えました」と素直に告げて、店を出た方がいい。第一印象が最悪な店の料理を食べると、体調が悪くなる。もしかしたら料理は美味しいのかもしれないなどと自分に言い聞かせて我慢をすると、生命感が死ぬ。すぐに店を出れば「危なかった！」と笑える。水を出してもらったのに悪い、水を出してくれたことに感謝しなくちゃなどと思って店に長居すると、奴隷になる。どんどん生命感が死ぬ。

初対面の人が多い場に呼ばれて行ったとする。表面的にはいい人で明るい人が多いのだが「なんだか苦手だな」と思ったら、すぐに出た方がいい。呼んでもらったのに悪いなとか、声をかけてくれたことに感謝だとか思って長居をすると、どんどん生命感が死ぬ。反動にやられる。ノーと言えないと奴隷になる。恩を感じる必要はない。恩は鎖だ。恩の反対は愛だ。恩とは、愛についたゴミである。恩を感じると奴隷になる。愛は無条件。恩は借金。あの人には恩があるなどと思う必要はない。恩とか情とか忠とか義とか、持てば持つほど奴隷になる。「恩の気持ちを忘れたら人でなしになるのではないか」と思うかもしれないが、ならない。恩が消え去れば、ただ「好き」と言う気持ちだけが残る。

自分の気持ちに嘘はつけない。どれだけ高級なものであっても、嫌いな人からもらったものは捨てた方がいい。苦しいのは、足りないからではなく、持ち過ぎているから。恩を忘れても、人でなしにはならない。感謝の代わりに好きを伝える。あなたのことが好きだと言えばいい。感謝してるが好きですとは言えない時、その人は相手を裏切っている。詐欺師になっている。ありがとうなんて思ってもいないのにありがとうと言うと奴隷になる。悪質な詐欺師になる。違和感を感じたら、吸われる前に逃げる。離れる。早々と逃げ出せば爽快感だけが残る。嫌な場所に長居するほど生命感から遠くなり、潔さや清々しさや晴れ晴れしさから遠くなり、人生全般が微妙になる。生命感を奪われる前に、離れる。人に恩を感じる必要はない。恩は支配。愛は解放。関係者全員が幸せになるものだけが本物。誰かが我慢をすることで保たれている調和は、偽善だ。ノーと言えないと奴隷になる。

圭吾さん

お会いできて本当にうれしかったです！興奮冷めやらず、今まだバス停のベンチで動けないまま書いてます。

綺麗な便箋に素敵な字のメッセージと、しおりの押し花（私の大好きなスミレ？）、頂いた本と一緒に返す返す眺めて、正念場を乗り切りたいと思います。（甥っ子姪っ子には同じ本を別で買ってやる予定！）

圭吾さんは優しくてカラッと熱い、素敵な人でした。荷物も少なくて、かっこつけてないのにちゃんとかっこいい、見ると何だか涙が出そうにぬくぬくあったかい人でした。

今、好きな人がいます。歳が離れていて、ここから一緒になるには難しめな案件なのですが、なんか上手く行く気がしてて、我ながら頭おかしいかも？とか思うのですが。

今の生活は良きタイミングで終わります。何も持たず、着の身着のまま流れて行こうと思います。きっと大丈夫！

また、事の顛末を報告させてください！
今日はありがとうございます🌻

おおまかな予定

6月3日（月）静岡県熱海市界隈
以降、ＦＲＥＥ！（呼ばれた場所に行きます）

連絡先・坂爪圭吾
LINE ID ibaya
keigosakatsume@gmail.com

SCHEDULE https://tinyurl.com/2y6ch66z