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ロクでもない「私の履歴書」。

私は愚者で、仕事が長続きした試しがない。

今日は『金』について書きたい。生きるために金がいる。だが、昔から雇われることがダメだった。これをやれと言われると「俺は死ぬまでこれをやらなければならないのか」と先回りして自爆し、ノイローゼみたいになって破滅する。20代でバイトを30種類転々し、14回引っ越しした。小商いめいたことも5回した。自分がいかにダメ人間かを考えていたら楽しかったから、今回はロクでもない私の履歴書を書きたい。ダメ人間の福音になることを願う。現在も金はないが、金がなくてもどうにかなることだけは、わかった。

坂爪圭吾の履歴書

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0歳。母親の実家・山形県置賜郡小国町で生まれる。育ちは父親の故郷・新潟県新潟市西区。三人兄弟の末っ子として生まれる。5歳上の姉。4歳上の兄。両親は床屋。自営業だから会社員になるイメージを抱けず「俺も、将来は自力で金を稼ぐようになるのだろう」という漠然としたイメージをもつ。

10歳。4月7日生まれだから同学年の間でも身長が高く、運動もできたから必然的にリーダー格になる。これは小学校卒業まで続く。だが、中学入学と同時に周囲に身長を越されまくり、アイデンティティ崩壊。授業中に完全自殺マニュアルを読むことで周囲の注目を集めようとする陰気さが芽生える。引き続き勉強はできたが、テストは全部100点でも「お前は授業態度が悪い」と成績を落とされ、教師を憎む。この日以降、体制を嫌悪する態勢が整う。

15歳。不良は格好いいと思うようになり、手始めにタバコをはじめる。一応、新潟で一番の進学校(新潟高校)に入学する。見た目だけは不良っぽくなり、髪を伸ばし、金髪に染め、ピアスを開けまくり、親父の原チャで学校に通い、教師からは「坂爪はダメだ」とわかりやすい形で見捨てられる。精神的に最悪の時期で、常に死にたいと思っていたが、心の友『しょっち』と出会うことで寛解。しょっちは女子で、高校一年の段階で不倫をしていた。不倫相手の男を「結局、何も失いたくないだけでしょ」と、論破していた。

20歳。大学進学と同時に上京。最初の一ヶ月は「うおー!自由だ!」とぶち上がったものの、すぐに虚無る。精神的に最悪な時期は極まり、いまでも「当時聞いていた音楽を聞くと、頭がおかしくなりそうになる」トラウマを抱える。彼女にフラれたショックからホストになり、同時進行で「無地の靴に自分で絵を描いて売る」という小商いをはじめる。これが結構売れ、売れることは売れたのだけれど別に絵が好きなわけじゃないし、なんだか申し訳なくなってきて破滅。単位を1年間で『2(韓国語)』しか取れず、退学。

23歳。上野公園で路上生活をしながら日雇い労働をしていたイラン人の牧師アリさんと知り合い、教会に足を運ぶ。自分に影響を与えたものをふたつ挙げろと言われたら、私は「ロックンロールとキリスト教」と答える。昔から三浦綾子が好きで、ハイロウズやイエモンやブランキーをよく聞いていた。教会で出逢った40歳の知人から「実はカフェをやりたいのだが、いまの仕事をやめるつもりもない。俺はオーナーになりたいから、君、店長をやらないか」と誘われる。飲食経験は未経験だったが、面白そうだと思い「やります」と即答。東京の赤坂でカフェを開店する。名前はエクレシア。謎にお客さんから愛された私は、銀座で働くホステスと付き合い始める。飲食未経験からの飲食店店長は無謀を極め、死ぬ。結果、いろいろあって(当時付き合っていた彼女に、目の前でリストカットをされたりしていた)体調を酷く崩し、統合失調症と躁鬱病と椎間板ヘルニアのトリプルパンチでダウン。一ヶ月で20キロ太り「俺の人生は終わりだ」と思ったものの、ビリーで復活。

26歳。復活後、再度上京。友達Gから「一緒にビジネスをやらないか」と誘われる。ビジネスと言っても、移動販売車で弁当を売る仕事だ。扱った商品は『マグロステーキのロック丼』。マグロは泳ぎ続けないと死ぬ。これは俺たちロックンローラーも同じだ。という訳で、金のない我々はロック丼を売りさばき続けた。これがまた結構売れまくり、赤坂(また赤坂!)で店を構えることになり、渋谷東急のデパ地下で催事をするレベルまで数ヶ月で到達。だが、色々あって事業破綻。どんぶり勘定が裏目に。再度路頭に迷う。

27歳。前に「一ヶ月で20キロ太り」と述べたが、理由はジャムパンの食べ過ぎだった。私はパンを愛している。だが、パンは太る。太らないパンはないものかと探しまくった結果「豆腐ベーグルはやばい」という結論に着地。実際に作ってみたら実際に作れて「実際に作れた!」と感激。これはみんなでやったら絶対に楽しいと思い、料理イベントを企画。これがまたおおいに受けて、参加者から「次はなにをやるのですか」と問われる。次なんて考えてなかったが、よろこびに舞い上がった私は「考えて、また連絡します!」と報告。以降、いつの間にか料理教室の先生みたいなことになる。参加者も芋づる式に増え、全国各地、はたまた台湾にも呼ばれる。一応メインは料理だが、料理というより「なにかをつくるよろこびには、童心を起爆する力がある」と感じていたから、団体名を『good morning babies』と名付けた。全ての人の心の中にはベイビーズが眠っている。それがグッドモーニングするような空間を創造したい。そういう気持ちを込めたから、料理以外にも運動海や崖っぷち書道などを開催した。運動海とは、リュックサックに砂を詰めて「海の底で運動会をする」みたいなことだ。これは、結構楽しかった。

28歳。料理教室の先生をしながら「俺は、料理なんて全然好きじゃない」という衝撃の事実に気づく。いつの間にかお客様満足を優先していた自分に嫌気がさし「俺が満足させたいのは客じゃない。俺自身だ!」と逆ギレ。good morning babies解散。俺はとにかくやばいことをやりたい。やばいことをしていればそれを面白がってくれるやばい人達が現れて、結果、とんでもないわっしょい状態になる。宇宙の摂理として、新しいことをやっている限り人間は死なないのだ。そんな仮説を抱くMAYU(新潟高校の同級生)と再会し、合同会社いばやを設立。いばやとは『やばい』を逆から読んだだけのものであり、ブログタイトル「いばや通信」のもとになる。このブログが功を奏し、家のない生活がはじまり、何回か炎上して、プチブレイクを果たす。

34歳。2年間続いた家なし生活も「熱海に家を買ってもらう」形で終焉を迎え、いばやも解散し、ブロガーと呼ばれることが嫌だったからブログも終え、現在は横浜市港北区でRest Inn Peaceという無料の宿屋をやりながら、THE PRESENTSというバンド活動をしている。34歳になってから音楽を始めたことで「無様な」と嘲笑されたりもするが、正直うるせえと思う。時折「うまくなりましたね」みたいな褒められ方をするが、こういうことを言うおばさんは大嫌いだ。うまいへたじゃないんだよ。そこで評価すんじゃねえよ。お前の子供がかわいそうだ。さぞかし、競争社会で辟易していることだろう。そういう気持ちになりながら(自分がダメなことを悪態をつくことでごまかしながら)、まだ、全然売れていない音楽活動を鋭意続行している。

「金=命」ではない。

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駆け足で履歴書を書いた。ああ、楽しかった。結局一回も金持ちになれていないが、金なんかなくてもどうにかなる。思えば、それを実感するための34年間だった。誤解を恐れずに言うと、いま、みんな『自信をなくしている』のだと思う。自分に自信がないから、金とか、地位とか、名誉とか、社会的な肩書きを通じて「自分は付き合うに値する」アピールをする必要がある。だが、そんな生き方は虚無だ。金があるから愛されているだなんて、金がなくなった途端に愛されないことと同じだ。愛されているのはお前ではない。それはただ「金が愛されている」だけであり、お前の価値とは関係がない。

生きることの厳しさではなく、生きることの素晴らしさを語りたい。生きるためには嫌なことも我慢しなくちゃいけないとか、そんなもの、全部嘘だ。だから、負けるな。諦めるな。騙されるな。自分のやりたいことで生きていこうと思えば、生きていけないことはない。大事なのは、金じゃない。心だ。心があれば、案外、人生はどうにかなる。人生をピアノにたとえるなら、楽譜を読むだけが、音楽理論を勉強することだけが、人生ではないはずだ。人生とは「ピアノを弾くこと」であり、どれだけ楽譜を読んでも、どれだけ音楽理論を勉強しても、ピアノを弾けるようにはならない。美しい旋律を奏でたいのなら、ピアノの前に立つべきだ。そして、実際に弾くべきだ。何度も、何度も、練習を重ねることだ。そうすることで、いつの間にか「指が勝手に動く」ように「息をする」ように、あなたは美しい旋律を奏でる。大事なことを忘れてはいけない。ピアノは、弾かなくちゃいけないものではない。違う。ピアノは、弾けたらたまらなく嬉しいものなのだ。あの美しい旋律を、ショパンのノクターンを自分の指で奏でられることの感動は、理屈を超える。生きることは素晴らしいことだ。美しさに、手を伸ばすことだ。

頭ばかりになると「金=命」みたいなことになる。金のない自分には存在価値もない、みたいなことを考える。金がなくなると同時に自分も死ぬ、みたいなことを考える。そんな訳ない。金は金。命は命。別物だ。一緒にするな、バカ。私はこの点において激おこぷんぷん丸である。たかだか金をなくしただけで、たかだか家をなくしただけで、生きる意味まで奪われてたまるか。人間の尊厳まで奪われてたまるか。逆だ。なくなったときこそ、本当の命が開くのだ。私は、なくなった人が大好きだ。なぜなら、そこから人生は面白くなるのだから。最低だと思われる出来事が、振り返った時に「あれが人生の転機だった」と思うことは多い。だから、私は「恐れるな」と言いたい。恐れずに、やっちまえよ。恐れずに、ダメになってしまえよ。と。やりたいことをやりなさい。やりたいことで食えなくなったら、水を飲みなさい。水を飲めなくなったら、死になさい。そう思って、生きればいいのだ。

「ロックンロールとキリスト教」

叫びたくて 叫びたくて 大声を出して 歌いたくて
マイク持ってギター持ってステージの上に立ち上がる

屈辱なんてバネにしないぜ ジョイだけで譲位

僕のこころを動かしたロックンロールというやつが
ここにあって それをやる自由が僕にもあるのです

わかるだろう? もうまともじゃいられないぜ

愛想だって ロクにまけたことねえしねえ
地球(ここ)に馴染めるか? 俺は異星人なのか?
笑えたら 勝ち組か? 楽しんだもん勝ちなのか?
ならば 泣きそうになりながら笑う 俺は 何だ?

暴れ乱れるダスト 止まらないクエスチョン この夜に!チェスト!

男らしくない君も 正真正銘 男だろ 
女らしくない君も 正真正銘 女だろ

らしさなんて蹴り飛ばして 人間(そのまま)で ゴー

なにもかもまったく 嘘くせえ 夜だ
あんた幸せかい? いったいなにが楽しいんだい?
生きていることだけで 息をしているだけで
勝ち組じゃダメか? やっぱ、なんかなきゃ価値はねえのか?

まあ茶でも飲みレスト 飲み込めぬクエスチョン ゴミ箱に!チェスト!

消えちまいたくなる 夜もあるけどね
だけど それでもね この夜を 突き抜けて

もうどうしようもないくらい 僕は僕であることを 
止めることできない もうこのままでいくしかない

いろんな気持ちになる 僕はまだ 生きている
嫌なことも全部 全部 全部 全部 歌にする

起死回生のキャスト 俺からサジェスチョン また会おう!チェスト!

嫌なことも全部、全部、全部、全部、歌にする。

連絡先・坂爪圭吾
LINE ID ibaya
keigosakatsume@gmail.com

Don't Rest in Peace, Just Rock'n Roll.

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Vo.Guitar/ Keigo Sakatsume

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Vo.Bass / Ryota Hoshina

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Vo.Drums / Ryusuke Toita

2月17日(月)THE PRESENTS@東京都吉祥寺「曼荼羅」

詳細は決まり次第更新します。

バッチ来い人類!うおおおおお〜!