生きててよかったと思わせてくれ。

ドトール新宿南口店にいたら、埼玉から来た女性H様が「悩み相談を聞いてくれ」と身の上を語った。家族や友達には話せないことを、私にだったら話せると言って話した。好きになった相手がいて、その人は既婚者で、自分も既婚者で、リップサービスに乗せられて好きになってしまったのだけれど、いざ会うと逃げられる。その人のことばかり考えてしまって仕事や家庭にも影響が出てしまっている。H様は、そのようなことを話した。

恋や愛と依存や中毒は違う。多分、あなたはその男に支配されていると思うと言った。人間には生存戦略みたいなものがあって、暴力や尋問で支配する人もいれば、傍観者や被害者になることで支配する人もいる。会えば会うほど元気になるのが恋や愛。会えば会うほどエネルギーを吸われるのが依存や中毒。H様は「相手の本音が見えない」と言った。私は「そう言うH様自身も、自分の本音を隠して生きているように見える」と言った。

その後、女性経営者のA様が来て「会社用のスマホを貸すから話を聞いてくれ」と言った。女手一つで息子を育てたA様の息子は、最近二十歳の誕生日を迎えた。この日は絶対にお祝いするんだ、よく頑張った自分と褒めてやると決めていたのだが、息子を食事に誘ったら「行かない」と断られた。大ショック。こんなに苦労して育てたのに、断られるなんて。坂爪さん、どう思いますかと聞かれた。私は「あなたは息子を育てるために精一杯働いて金や環境を与えてきたのだとは思うが、肝心の息子そのものを見ないで来たのだと思う」と言った。コミュニケーションをさぼって、カネやモノで埋めようとするとこうなる。コミュニケーションは効率化できない。合理性を求めるのはコミュニケーションではない。コントロールだ。

歌舞伎町で働くナンバーワンホストから「再生医療のために大量の血を抜いてきたから、一緒にレバーを食べませんか」と連絡をもらって、指定された西新宿の居酒屋に行った。待ち合わせ時刻になっても誰も現れず、罠かなと思って逃げる準備をしていたら、15分遅れでホストの男性と親友の男性が現れた。ホストの男性は「あまっているスマホがあるからあげます」と言って、スマホをくれた。一緒にレバーを食べまくった。男と飲む酒は美味い。女と飲む酒も美味い。男性性は「どれだけ遠くまで行けるか」の勝負をしているような気がする。女性性は「いまいる場所をどれだけ居心地よいものにできるか」の勝負をしているような気がする。一人の人間の中に、両方がある。

足を負傷した。右足を引きずりながら歩く。残金二千円。スマホは復活したが、二段階認証云々の関係で、LINEやメッセンジャーなどは使えない。07085547665の電話番号とSMSだけ使えるので、会いたい方はこちらからご連絡ください。呼ばれた場所には何処でも行く。旅をしている訳ではない。私は、旅人ではない。神輿が近い。そこにあるだけの神輿を、周囲の人々がわっしょいわっしょい言いながら運ぶ。今日も明日も予定はない。家のない私のファッションテーマは「家がなさそうには見えない」で、都会に紛れながら生きる。人生的に言いたいセリフがいくつかある。そのうちの一つに「面白くなってきたぜ」がある。どのような状態に置かれても、強がりでも構わないから「面白くなってきたぜ」と言うと、ほんのり、面白くなる。紙とペンが友達だ。夜、一人になった後に「神様、頼むよ。生きててよかったと思わせてくれ」と書いた。右足をかばいながら寝た。

おおまかな予定

10月9日(水)東京都新宿区界隈
以降、FREE!(呼ばれた場所に行きます)

連絡先・坂爪圭吾 ※現在利用不可能!
LINE ID ibaya
keigosakatsume@gmail.com

SCHEDULE https://tinyurl.com/2y6ch66z ※現在更新不可能!

バッチ来い人類!うおおおおお〜!