不誠実な人は、いつかしっぺ返しを食らうことになる


融資の支援をしていると、様々なタイプの人々に出会う。例えば、最初に経営計画を立てたにもかかわらず、突然融資をキャンセルすると言い出す人がいる。もちろんキャンセル料が発生するのだが、彼らはその事実を知らない、もしくは知らなかったふりをして、全力で支払いを回避しようとする。たとえ契約書にキャンセル料について明記されており、彼らがそれにサインしていたとしても、しらばっくれる人も少なくない。こうした不誠実な態度を取る人々は、ビジネスでも失敗することが多いだろうと感じる。

次に挙げられるのは、他の融資や税金の滞納を隠して申請するケースだ。本来、こうした情報は最初に申告すべきものだが、「重要だと思わなかった」「言いにくかった」などと言い訳をする。しかし、これは言語道断であり、誠実さに欠ける典型的な例だ。

さらに、ごく少数ではあるが、経営計画書以外に銀行に提出する資料が多くて大変だったといって、成功報酬を払わないと言い出す人もいる。納税証明書や確定申告書、不動産の登記など、銀行が融資を判断するために必要な書類は多数存在する。最初に銀行がこうした書類の提出を求めることを説明しているにもかかわらず、書類の管理がずさんで、場所がわからなかったり、取り寄せるのが面倒だと言って、約束を破る人がいる。

こうした不誠実な人々は、ビジネスにおいても成功することは難しいだろう。

どんなビジネスでも、誠実さとスケジュールを守ることが重要だ。それさえ守れば、大抵は良い方向に進むものだ。逆に、誤魔化したり、スケジュールが遅れたりすれば、ビジネスはうまくいかない。

融資においても、誠実でスケジュールを守れる人が成功する。そして、最も誠実に取り組むべきは銀行であるが、その銀行ですら誠実さに欠ける場合がある。だからこそ、こちら側は誠実に対応することが大切だと考える。

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