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夜の海に漕ぎ出す・・・心象風景のエチュード

俺は船乗りのmogiek。"モジック"って呼んでくれ。
荷物を運ぶしがない船乗りだ。
もうこの仕事を始めて30年になる。
いい加減に飽きているんだが、俺にできる他の仕事はないから
仕方がない。
どんな荷物を運ぶのか、って?
それはなんでも屋さ。やばいものを運んだ事もあるし
なんだかわからないものを運ばされて
海に出たら荷物の中から美しいお嬢さんが出てきて
びっくりした事もあるぜ。
どうも、どこからか逃げ出したみたいだった。

あっ、それから二人は・・・なんて
ロマンスは生まれるわけねぇぞ。
なんせ、こちとらしょぼくれた船乗りだからな。
さて、今日の仕事は終わり。
自分の家のある港までひとっ走りだ。
はやく酒が飲みてぇや。


これからの冬は布団が恋しい季節。
まだ眠くなくても布団に包まれれば心地良い。
目を閉じると、いつか読んだ本の風景を想像できたり
行ってみたい場所の風景が浮かんでくる。
特に海なし県に住んでいるので
海の風景を想像したりもすることが多い。
今回は中世のヨーロッパで帆船に揺られている自分。
夜の海は静かで月の明かりが美しい風景の中での
シーンでしたよ。

子供の頃はいろんな物語の主人公になる想像をしていたけれど
まさか、今になってまたこんな事を思い浮かべるなんて
ほんと変!!

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