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心が吸い込まれる・・・心象風景のエチュード

昔、あるクラッシックのコンサートフィルムを見た事を思い出して
思い浮かべた心象風景。


コンダクターの身体の動き出しを見つめて
弾き出しのタイミングを見極めようとするコンサートマスター。
そのコンマスの動きに合わせようとする弦楽器の人たち。
一体感が高まって皆の呼吸が合った瞬間
コンダクターはゆったりと動き始める。
決して押し付けがましくなく音が厚みを増して
自分の心も震えだし共に曲を奏でる。

サイモン・ラトル指揮 弦楽のためのアダージョ(サミュエル・バーバー)

音楽は特にそうなのだけれど
感動が強いと、そこに吸い込まれていく感覚になる。
自分の心が身体から浮遊する感覚。

大袈裟に言えば生きていて良かったと思う。
でも、まだまだ感動をいっぱい味わいたい。
自然に流れ出る涙が頬を伝う感覚を味わいたい。

こんな時だけ頼るな、とは思うけれど
神様、もっと私に素晴らしい音楽をお与え下さい。


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