2-8.建前って何だろう?
友人同士が会うときの建前は「一緒に楽しい時間を過ごそう」ということです。だから「一緒に楽しい時間を過ごそう」という建前に反すること、例えば「一人になりたい」「誘うのは別の人にすればよかった」「そんな話はつまらない」という気持ちが表してはいけないものです。もしこの気持ちがあまりに強くなってしまったとしても、それを言うことはせず、「きょうはこれで終わりにしよう、またね」ということになります。
それでは、会社における建前とはなんでしょうか。楽しくないよりは楽しいほうがいいのは当然ですが、みんなと一緒に楽しい時間を過ごすことが建前ではありません。
「働きたい」「会社という組織を支え、維持・強化したい」「会社の目的に沿って、目標を達成する手伝いがしたい」ということです。
どんな動機を持って会社に入ってきたにせよ、雇用契約を結んだからにはこの建前を受け入れたとみなされます。
「本当は別の会社がよかった」かもしれませんが、今の会社に行くという選択をどこかでしたはずです。それでも、こんな会社に就職したくなかったという人は、では自分がどこで生きたいのか、選び直すところから始めることができます。恋人同士でも、初恋の人がよかったけれど仕方がないから君と付き合っていると告げたら、すぐに振られてしまいますよね。そうならないよう、自分の気持ちを見つめなおしましょう。
ある人にとっては「開店資金をためる」のが目的で、会社で働くのは手段かもしれませんが、会社から見れば、「ある人のための開店資金を提供する場」ではなく、「働いてくれた対価としての給料を払う」だけです。手段を最大活用するためには、給料以上の働きを見せましょう。
同様に、コネがあろうとやりたい職種が決まっていようと、「働きたい」「会社という組織を支え、維持・強化したい」「会社の目的に沿って、目標を達成する手伝いがしたい」が大前提です。
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世界や自分自身をどのような言葉で認識するかで生き方が変わるなら、敬意を込めた敬語をお互いに使えば働きやすい職場ぐらい簡単にできるんじゃないか。そんな夢を追いかけています。