『ロード・オブ・ザ・リング 三部作(2001〜2003)』を作ったのはピーター・ジャクソン監督です。では、この監督さんが今作以前にどんな作品を作ってたかとと言えば、カルト色の強いスプラッター・ホラー映画なのでした。
例えば『ブレインデッド(1992)』なんかは、ゾンビになった人が自宅の庭でどんどん増えてしまって、困ったあげくに芝刈り機でバッタバッタと倒していくという、血みどろな作品なのでした。あまりに最悪な状況に、おもわず笑ってしまうような怪作です(DVD化されてなくて超レア)。
私が大好きなのは『乙女の祈り(1994)』で、親友同士の二人の女子高校生が幻想的な世界に入り込んでいき、現実と想像の境い目ががわからなくなっていく。二人を同性愛と見なし引き離そうとする大人に対して、残酷な行動を計画するというお話(この女子高生役がなんとケイト・ウィンスレットです)。
カルト色が強いということは「好きな人はスゴく好き」みたいな監督さんだったので、「いきなり超大作に大抜擢されてちゃんと完成させれるのだろうか?」、「もしもハズしてしまったら、もう二度と映画を作れないのではなかろうか?」などと心配してしまいました。
さて、その結果はどうなったでしょうか? 7年かけて『ロード・オブ・ザ・リング三部作』を見事完成させて、大成功をおさめたのでした。
3作の映画のパンフは写真集のような豪華さで、すべて30ページもあり見応えありの内容です。
▼『ロード・オブ・ザ・リング(2001)』
▼『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔(2002)』
▼『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還(2003)』
▼3作品とも3つのバージョンがあります
3つのバージョン(『オリジナル版』『エクステンデッド版(DVD)』『エクステンデッド・ブルーレイ版(Blu-ray)』)の中で、「いったい私はどの版を見たらいいのか?」という問題があります。
最初は映画館で公開された『オリジナル版』を見ても、ここで心つかまれた人はきっと「素晴らしい映像なので、もっと観たいぞ」となってしまうでしょう。そしたら次は追加シーンがプラスされた『エクステンデッド版』です。追加シーンの分数は1 作目『旅の仲間(約30分)』、2作目『二つの塔( 約45分)』、3作目『王の帰還(約50分)』になります。
動画配信(U-NEXTなど)されているのは『オリジナル版』です。追加シーンの入った『エクステンデッド版(DVD)』はネットレンタル(ゲオなど)できます。そして、究極は買わないと観れない『エクステンデッド・ブルーレイ版』(新品なら4万5千円、中古なら1万6 千円ぐらいから)です。メイキングもこれにしか入ってないものがあります。
(wikiを見たら『エクステンデッド版(DVD)』と『エクステンデッド・ブルーレイ版(Blu-ray)』の追加シーンは同じ長さのようです)