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【映画のパンフ 全部見せ】No.21,22,23 ロード・オブ・ザ・リング三部作、『ロード・オブ・ザ・リング(2001)』『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔(2002)』『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還(2003)』

『ロード・オブ・ザ・リング 三部作(2001〜2003)』を作ったのはピーター・ジャクソン監督です。では、この監督さんが今作以前にどんな作品を作ってたかとと言えば、カルト色の強いスプラッター・ホラー映画なのでした。


例えば『ブレインデッド(1992)』なんかは、ゾンビになった人が自宅の庭でどんどん増えてしまって、困ったあげくに芝刈り機でバッタバッタと倒していくという、血みどろな作品なのでした。あまりに最悪な状況に、おもわず笑ってしまうような怪作です(DVD化されてなくて超レア)。
私が大好きなのは『乙女の祈り(1994)』で、親友同士の二人の女子高校生が幻想的な世界に入り込んでいき、現実と想像の境い目ががわからなくなっていく。二人を同性愛と見なし引き離そうとする大人に対して、残酷な行動を計画するというお話(この女子高生役がなんとケイト・ウィンスレットです)。

カルト色が強いということは「好きな人はスゴく好き」みたいな監督さんだったので、「いきなり超大作に大抜擢されてちゃんと完成させれるのだろうか?」、「もしもハズしてしまったら、もう二度と映画を作れないのではなかろうか?」などと心配してしまいました。
さて、その結果はどうなったでしょうか? 7年かけて『ロード・オブ・ザ・リング三部作』を見事完成させて、大成功をおさめたのでした。

3作の映画のパンフは写真集のような豪華さで、すべて30ページもあり見応えありの内容です。

▼『ロード・オブ・ザ・リング(2001)』

Introduction-イントロダクション

 21世紀、映画史に新たなる伝脱が誕生した。スケール、ロケーション、映像、ドラマ、すべてにおいて我々の期待を遥かに超越し、観客を驚きと興奮と感動の渦に巻き込むすごい映画の出現---それが『ロード・オブ・ザ・リング』だ。20世紀最高の文学として知られるJ・R・R・トールキン原作による『指輪物語』の完全映画化とあり、映画化決定のニュースが世界中を駆け巡った瞬間から、人々は完成の時を「今か、今か」と待ち続けた。その熱狂たるや前代未聞のものであり、1999年に立ち上がったオフィシャル・サイトでは、最初の24時間で170万人がアクセスし『スター・ウォーズ エピソード1』の記録を塗りかえた。ネット上で映画化に関する情報や予想が日々飛び交い、各国のマスコミも、撮影段階から熱い注目を浴びせていた。

 舞台は、遥か昔の中つ国。悪の指輪を手にしたホビット族の青年フロドを中心に結成された9人の仲間が、指輪を狙う悪の冥王サウロンの追手から逃れて、指輪を抹消するまでの息もつかせぬ壮大な闘いのドラマが繰り広げられる。そしてこの冒険は、かつてない感動のクラマックスへと導かれる---。

(パンフ16ページより)


▼『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔(2002)』

ピーター・ジャクソン<監督・脚本・製作>

---『二つの塔』の難しい点は?
 「ある意味で、この真ん中の作品にもっとも手間をかけなきゃいけないと思っている。というのも最初の作品は、キャラクターを紹介したり、物命を展開させたりで、見せ場が多いという利点があった。3作目の『王の帰還』は当然、まとめがあって終わりがある。ところが『二つの塔』は、1作目で確立した話が展開して複雑になり、ヒーローたちに困難が待ち受け、彼らの敵と直接の接触があつて緊張感が増す。さらにそれを3作目へと自然に繫げていかなくてはならない。そう、微妙なバランスを必要としているんだ」

---1作目が世界的な大ヒットとなって、プレッシャーもあったのでは?
「1作目には,成功しなければ(製作を)やめさせられるというプレッシャーがあった。2作目はおもしろいシチュエーションに匱かれたという感じかな。1作目には、どんな作品になっているんだろうという<ミステリーフィル厶>としての利点があった。たとえ物語を知っていても、僕たちがそれをどう映像化したか、誰も知らないわけだからね。だから、公関されたときは素直に驚いて貰えたと思うんだ。しかし、2作目になるとその驚きはない。存在しているのは彼らの期待なんだ。

(パンフ18ページより)


▼『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還(2003)』

監督 ピーター・ジャクソン
 「四年前に撮影を始めたときから、私にとって『王の帰還』がいちばんのお気に入りだったんだ。最もエモーショナルで、素晴らしいクライマックスがある。もう設定やキャラクターを説明しなくていいから、ストーリーと感情に集中できる。いろいろな束縛から解き放たれて、自由にストーリーを語れるんだからね。

 もちろん取捨選択の難しさは、三作ともに悩まされた。やはり原作の重みをそのまま映画にはできないから、無情にならなければならない。映画として最髙のバージョンを作ろうとしなければならないんだ。現実には三本の映画を作る以上に、たくさんのシーンを撮っている。でも、劇場で上映する映画で、それを延々と映し出すわけにはいかないんだよ。『王の帰還』で私たちが恐れたのは、長くし過ぎて観客を飽きさせ、感情面でのパワーが薄まってしまうことだった。だから、勢いとペースを早く保つ必要があった。最後の45分を、最高に感情的なクライマックスにしたかったからね。私たちは観客に、フロドやサムの心を感じ取ってほしいと願っていたんだ。

(パンフ19ページより)


▼3作品とも3つのバージョンがあります

3つのバージョン(『オリジナル版』『エクステンデッド版(DVD)』『エクステンデッド・ブルーレイ版(Blu-ray)』)の中で、「いったい私はどの版を見たらいいのか?」という問題があります。
最初は映画館で公開された『オリジナル版』を見ても、ここで心つかまれた人はきっと「素晴らしい映像なので、もっと観たいぞ」となってしまうでしょう。そしたら次は追加シーンがプラスされた『エクステンデッド版』です。追加シーンの分数は1 作目『旅の仲間(約30分)』、2作目『二つの塔( 約45分)』、3作目『王の帰還(約50分)』になります。

動画配信(U-NEXTなど)されているのは『オリジナル版』です。追加シーンの入った『エクステンデッド版(DVD)』はネットレンタル(ゲオなど)できます。そして、究極は買わないと観れない『エクステンデッド・ブルーレイ版』(新品なら4万5千円、中古なら1万6 千円ぐらいから)です。メイキングもこれにしか入ってないものがあります。
(wikiを見たら『エクステンデッド版(DVD)』と『エクステンデッド・ブルーレイ版(Blu-ray)』の追加シーンは同じ長さのようです)

各作品のエクステンデッド・カットはDVD版のそれと同じであるが、ブルーレイではプロジェクトに協力した「『ロード・オブ・ザ・リング』ファンクラブ会員」が追加クレジットされた。

https://ja.wikipedia.org/wiki/ロード・オブ・ザ・リング_(映画シリーズ)

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