このパンフをレジに持って行くとブックオフ店員がざわついた。値札シールが100円(110円でなく)であったのと、「はたしてこの価格で売っていいのか?」の店員4名の会議が行われ、しばらくして無事に税込100円で買うことができた。
今作の公開は1965年であるが、このパンフは1980年印刷のものなのでリバイバル公開した時のパンフと思われます。にしても40年以上前のものなのでかなり保存状態がよかった。
どんな映画というのを、パンフの解説のページから。
たぶん、私が生まれてから最初に観た映画の3本に入るのが『サウンド・オブ・ミュージック』(『がんばれ!ベアーズ』かどっちが先か)です。この作品ではじめてナチス・ドイツという存在を見た作品でもありました(当時は全然何だかわからなかったですけど)。
今あらためて見ても本当によくできた映画と思って、キャラクターがそれぞれ強いのでわかりやすいし、セリフも無駄がなくわかりやすかったです。自然の風景あり、楽しい歌あり、かわいい子どもたちあり、身分の違う男女の恋愛ありです。なのでミュージカル&コメディ&恋愛&サスペンス映画で、美味しいもの全部のせみたいな作品ですね。
今作の吹替版にはいくつかあって、テレビの洋画劇場なんかで放送されたのは“会話は日本語吹き替え+唄はオリジナル英語版”でありました。50周年記念吹替版では新たに“会話は日本語吹き替え+唄も日本語吹き替え版”も作られて、平原綾香さんが歌ったりしています。
また、声の出演にミュージカル女優の島田歌穂や歌手の布施明、華原朋美などの著名人を起用したものもあるようです。
上映時間2時間50分は長いではありますが、真ん中あたりに途中休憩があるので少し休んでから分けて観たらよいかもしれない。
今作にはナチス・ドイツが出てくる(家族を追っかけてくる黒い軍服の人たち)のですが、彼らが何者かを知らなくても見るからに悪い雰囲気がしているので、事前に説明がなくても「この人たちに捕まったらきっと家族全員生きては戻れないんだろうな」と思うことでしょう。
私はその後アウシュヴィッツの強制収容所を見に行くまでに興味持ったりして、映画を見たことで自分でも知らないうちに作品から影響を受けていたのかもしれないのでした。