『七人の侍』の日本公開は1954年4月のゴールデンウィークで、同年度の邦画配給収入ランキングで3位になる興行的成功作となった黒澤明監督作品。
オリジナル版の長さは207分であり、映画館での公開時は前編→休憩5分→後編という形で、インターミッション(途中休憩)をはさんで公開されました。
このパンフは初回公開から21年後の1975年、『オリジナル207分版の再上映』の時のものになります。
(過去に160分の短縮版も作られましたが、現在U-NEXTなどの映画のサブスクで見れるものは、この207分オリジナル版です)
3時間越えでムチャクチャ長いけれど、ムチャクチャ面白く、満足感でお腹いっぱいになる作品です。
私がここ高知に移住してから大変お世話になってる方から「映画のパンフレットあげるよ」ともらった数冊の中に『七人の侍』が入っていて驚きでした(他にも寅さんとかもあり、今後載せていく予定です)。
今作の脚本を数人で書くということの凄さが感じられます。書いていって話が進まなくなったり、誰かのアイデアで活路が開いてまたはじめから書き直したり。いざ書き出すと一人の菊千代というキャラクターが、書き手が止めるのも聞かず勝手に動き出して話が転がっていったり。
そうやって出来上がっていった脚本を、監督が一年半かけて撮影して作った作品。
観てて思わず「スゲえ!」と言ってしまうような、生きてる間になかなか出会えない作品と思います。