パウパーの“リスストーム”解体新書
どうも、はじめましての人ははじめまして。そうでない人はこんにちは。けいがと言います。主にMagic Onlineでパウパーを遊んでいます。
今回は、『モダンホライゾン2』発売後から様々なプレイヤーが注目しているデッキ、“リスストーム”について、簡単な紹介をしたいと思います。
ことの始まり
《騒鳴の嵐/Chatterstorm》の危険性については、『モダンホライゾン2』のプレビューで公開されたときから話題となっていました。
Actually this card is probably better in Pauper. As every single card with Storm ever it will probably be broken and banned in one month in this format. 😅 #MTGPauper pic.twitter.com/9C4Kv167Y5
— Andrea Mengucci (@Mengu09) May 26, 2021
かく言う自分も興味をもっていた一人なので、リリース直後はトナプラで遊んでいました。
この時点ではサイドボードがかなり適当だったのですが、リーグに持ち込んでもまあまあやれそうだなと思ったのでリーグに持ち込んだところ、リスストーム同系や、リスストームをかなりメタったデッキと当たり、それでもそれなりに勝てました。
構成やサイドボードを調整し、パウパーチャレンジに参加したところ、ミラーマッチに3回当たりながらも4勝2敗とまずまずな成績となり、「やはりこれは強いのでは?」となりました。ミラーマッチが多いことからもわかるとおり、現時点では沢山の人から注目を浴びるアーキタイプとなっています。
デッキの基本的な動き
以下は筆者がパウパーチャレンジで使ったときのデッキリストです。画像をクリックするとMOで使えるテキストデータをダウンロードできます。
4《陰謀団の儀式/Cabal Ritual》
4《騒鳴の嵐/Chatterstorm》
4《彩色の星/Chromatic Star》
4《暗黒の儀式/Dark Ritual》
4《授業初日/First Day of Class》
4《水蓮の花びら/Lotus Petal》
4《魔力変/Manamorphose》
4《夜の囁き/Night’s Whisper》
4《炎の儀式/Rite of Flame》
4《血の署名/Sign in Blood》
2《彩色の宝球/Chromatic Sphere》
2《信仰無き物あさり/Faithless Looting》
2《煮えたぎる歌/Seething Song》
2《引き裂かれた記憶/Shred Memory》
4《地熱の割れ目/Geothermal Crevice》
4《泥炭の沼地/Peat Bog》
4《鋭き砂岩/Sandstone Needle》
4《強迫/Duress》
4《はらわた撃ち/Gut Shot》
4《赤霊破/Red Elemental Blast》
2《鋭い痛み/Flaring Pain》
1《予言学入門/Introduction to Prophecy》
まずは、《暗黒の儀式/Dark Ritual》や《炎の儀式/Rite of Flame》でマナを増やします。
それを、《彩色の星/Chromatic Star》や《魔力変/Manamorphose》で必要な色マナに変換しつつ、ドローを進めます。
《夜の囁き/Night's Whisper》や《血の署名/Sign in Blood》でさらにドローを進め、マナ加速→ドロー→マナ加速→……と続けます。
十分ストームが稼げたなら、《授業初日/First Day of Class》を唱えます。“履修”でルーティングできることは忘れないでおきましょう。
最後に《騒鳴の嵐/Chatterstorm》を唱えて、2/2速攻となったリスが総攻撃して終了です。
ただしここに問題があり、ストーム呪文がカウンターに強いのはご存知のとおりなのですが、《授業初日/First Day of Class》のほうを打ち消されてしまうと途端に1/1の群れになってしまうため、そのターン中に決めきれません。そのため、サイド後の《青霊破/Blue Elemental Blast》や《払拭/Dispel》をどう乗り越えるかが問題となりそうです。
コンボ自体はかなり速く、『インベイジョン』の生け贄に捧げると2マナ出る土地や、『メルカディアン・マスクス』の枯渇土地もあり、平均して3ターン目には始動できます。マナ加速だけを見るならレガシー級のカードばかりですからね。ただし、このタイプは瞬間的なマナに重きをおいているため、コンボが失敗したときのリカバリーが効きません。
そこで、《暗黒の儀式/Dark Ritual》などを採用せず、《渦まく知識/Brainstorm》や《深遠の覗き見/Peer Through Depths》で安定して動く青赤のタイプも存在するようです。パウパーチャレンジでもトップ8に入っていましたね。どちらが優れているのかは、今の段階ではまだわかりません。
メインデッキで完成しているデッキなので、サイドボードの構築は難しいです。カウンターに強い《赤霊破/Red Elemental Blast》、妨害呪文やミラーマッチでのキーカードをはたき落とせる《強迫/Duress》、《クラーク族のシャーマン/Krark-Clan Shaman》や《灰の殉教者/Martyr of Ashes》を対処できる《はらわた撃ち/Gut Shot》などを今回は採用しています。ただし、サイドインしすぎるとコンボが決まらなくなるので、その辺りはある程度バランスを考えながらやる必要があります。
おわりに
簡単ですが、リスストームの紹介でした。現時点ではこのデッキに対応できるデッキは少なく、パウパーのメタゲームを大きく歪めている存在となっています。あれだけ多かったウルザトロンがいなくなることになるとは思いませんでした。いつまで《騒鳴の嵐/Chatterstorm》が使えるかはわかりませんが、この記事が使ってみるキッカケになれば幸いです。
以上です。ここまで読んでいただきありがとうございました。質問等ありましたらコメントかTwitterでのリプライでお願いします。
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