:1年前の今:☐従業員K「私は何をすればいいの」

ある小さな会社のミーティングに同席した。事務関係の方々。

みなさんまじめで自分の仕事を一生懸命やっている。いろいろ、社長に質問し、決済をあおいでいる。社長は、多数の質問で忙しくしている。

話を聞いていると、これは自分で判断でできないのかな、とか、この仕事はAさんの仕事ではないのか、など、いろいろ、あいまいなところがあった。ひとつの仕事が、各担当者に複雑に入り組んでいるようにも、見える。打合は予定時間いっぱいを使って、時間が足りないくらいの状態で終了した。

実は、このミーティングに参加したのは、社長に問い合わせが多く、いそがしくて困っている様子なので、ミーティングに参加してみたのである。

社長が多忙な理由は分かった。よくあることである。社長は、従業員に、あなたはこの仕事をやってください、といっているはずであるが、立ち話とか、漠然とした言い方であったり、都度都度の断片的な依頼など、であることが多い。従業員は言われたことだけをやる、とか、自分の解釈で範囲を決めることになる。

社長がやるべきことは、だれにどの仕事をまかせるか、を一覧表にして、紙に書いてみなさんに示すことである。これだけで、従業員は自分の仕事が明確になるし、他の方とも、共有できるし、ずいぶん改善されるものである。

よくあることであるが、社長は言ったつもりでも、よく伝わっていないものである。数秒の説明ではだめで、5分、10分の説明が必要なのである。コミュニケーションということばはよく使われるが、意識して十分、活用するようにしましょう。

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