見出し画像

少女マンガはファンタジー

最近コロナコロナでお家引きこもりがちじゃないですか。まあ、お一人様遊びには不自由しない私ですから、ここぞとばかりにお家ドラマ鑑賞、お家映画鑑賞、ゲーム実況めぐり、積んでる本を読み読み、飽きたら近所にお買い物に出る。お休みがあっという間に過ぎていく。マスクもトイレットペーパーもジリ貧だけど、私は元気です。

ドラマ「恋はつづくよどこまでも」を、「かー!ツンデレ彼氏の佐藤健たまらんな!」「んなわけあるかーい!天堂先生最高かよ!」とかひざを打ちながら楽しく見てるんですけど、その流れで原作のマンガが3巻無料開放されてたので読みまして(原作はそんなにすぐに付き合ってるわけじゃなかったのね)マンガでは感じなかった違和感がやはり実写だと顕著に表れるわけなんですよ。もちろんTVドラマストーリー全体のバランスもあるだろうし演出って難しいんだわっていうのと、やっぱり少女マンガはファンタジーなんだなと思ったわけです。

現実にはまかり通らない偶然や抜群のタイミング、イケメンのきゅん♡な台詞、ご都合主義状況設定のオンパレードなんですよ、少女マンガって。どんなピンチも主人公の女の子に都合の良く解決、女が読んでいて気持ちよく酔える展開で構成されていて、もはや男性にとってのAVと同義語だと思う。AVも少女マンガもファンタジーという名のエンターテイメントなのだ!

小さい頃は本は好きじゃなかったけど少女マンガは大好きで、少女マンガのおかげで知り得た知識はたくさんあるし、少女マンガの恋の世界にとても真剣に憧れていたものだった。いつか自分にも両想いになれる殿方が現れるのかしら、と。

高校を卒業して以降20代の私ときたら、甘い恋を夢見つつ自分に自信が無いのをこじらせていて、若さにまかせて追う恋ばかりに夢中で、仕留めはするものの恥ずかしながら「だめんず」ばかりと短い恋を繰り返し、一番長くお付き合いした元カレちゃんでも離れたりくっついたりして安定はあまりしなかったっけ。根本的な原因は、自分の自信の無さだったわけだけど、これに気が付くのにとても時間がかかったな私は。まあ、経験を通して一人になって本当に自覚したということなので、これはこれで仕方なかったと思うけど。若気の至りで自暴自棄ぽくなって危ない橋を渡った時もあったはずなのに、大事に至らなかったのはむしろラッキーだと思いたい。

私がだめんず達に翻弄されていた当時、密かに思いを寄せられていたらしい子のことをすごく後になって人づてに聞いたこともあって。私ったら本当に眼中になくてさ。そういう殿方と一緒にいた方が健やかに幸せだったに違いないと今ならわかるんだけどね、ばっきゃろー。

追う恋はもう勘弁。だけど、年齢を重ねて現実を見てきて少女マンガのファンタジーに酔うっていうのも、一周回ってこれはこれでまた乙なものだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?