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6月26日-7月9日 | 三田道具店 出張販売会

京都盆地の東側に連なる、穏やかな形状の東山三十六連峰。その山の麓、人々が暮らす町と山々とのちょうど境目のあたりに三田道具店はあります。

閑静な住宅の建ち並ぶ坂道を上ると次第に町の音は遠くなり、聞こえてくるのは木々のざわめきや鳥の鳴き声、そして自分の息づかいの音。山の空気がいよいよ色濃くなってきたところにある自宅の玄関スペースを生かして設けられた店内は風通しよく、澄んだ空気と自然光が柔らかく差し込み、手入れのされた古道具やアンティーク、作家もののうつわなどが並びます。

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店主の集める道具は暮らしの中で自然界にあるものを使い、人の手により作られてきたものばかり。複雑な機能は付いていませんが、ゆるやかな時間の中に存在する懐の深さと、潔く凛とした空気を纏っています。そのどれもが美しく幸福に見えるのは、ものに内在する、自然に寄り添い暮らしてきた名もなき人々の物語とその営みを店主が愛おしく感じているからなのかもしれません。

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過去未来、人と人、物とをつなぎ、新しい物語が生まれるきっかけのような場所。普通の暮らしの道具を扱いながら、少し魔法的な作用も感じるのは、山の麓という場所と店主の人柄のせいでしょうか。

ご縁あって開催が実りました「三田道具店 出張販売会」。今回、夏本番に先駆けて、かごやざるなどを中心にうつわや暮らしの道具など豊富に取り揃えていただいています。できるだけ山の麓にあるお店の空気をそのままお伝えできればと、私たちも緊張もしながら心待ちにしています。この機会にぜひ、お立ち寄りいただけましたら幸いです。


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【三田道具店・店主より】
ここ北白川の家を購入する前は、一乗寺にほど近い高野のマンションに住んでいました。娘を抱っこして寝ている隙によく近くの本屋さん恵文社へ行きました。

妊娠出産乳児の子育て中は、なぜか趣味の一つだった読書が全く出来ず、それでも恵文社に行っていたのは、趣のある棚や家具に陳列された雑貨が見たかったからだと思います。

あれから数年後、今では娘たちの絵本も自分の本もよく恵文社で探し、購入しています。そんな生活の一部のような場所で「三田道具店 出張販売会」を開催させていただきます。

お時間ありましたら覗いてくださいませ。


三田道具店 
2019年6月京都北白川の山の麓に小さなお店を開店。生活に寄り添ううつわや自身で集めた古道具を販売。
instagram : @mita.douguten

三田道具店 出張販売会
2021年6月26日-7月6日(※最終日は14時まで)
恵文社一乗寺店 生活館ミニギャラリー

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