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3月2日-3月8日 | 「歩く時間」平野舞佳・稲あゆ美

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織りの技法の中でも絵画的な表現が可能な綴織によるタペストリー作品と、釉薬を主な素材としたやきものの作品の展示です。
今回の展示タイトル「歩く時間」は、お互いの大切にしているものを合わせた言葉です。散歩をしながら何かを考えること、好きなものとともにいる時間。そんな2人の中から生まれた作品をどうぞご覧ください。


作家さんより届きました。

織りの技法の中でも絵画的な表現が可能な綴織によるタペストリー作品と、釉薬を主な素材としたやきものの作品の展示です。

今回の展示タイトル「歩く時間」は、お互いの大切にしているものを合わせた言葉です。散歩をしながら何かを考えること、好きなものとともにいる時間。

そんな2人の中から生まれた作品をどうぞご覧ください。


制作にあたり考えていること 


私は制作をする中で出会った風景やモチーフから感じたこと、それらが自分に気づかせてくれたことをタペストリーのなかに描き、織り上げたいという気持ちで作品をつくっています。作品は人との関わりによって起こる自然やいきものが抱える問題をテーマとしており、私の作品を見ることで、そうした問題や現状を少しでも知ってもらい、知ることで今この世界をともに生きるいきものたちの遠い未来のことを想ってもらえたらと思います。
今回展示する作品は、春の景色に感じた気持ちよさを織り上げたものと、留学の帰りに見た日本の山の景色から感じた不安を織り上げたものです。山の作品は、私が遠い未来への希望を作品に落とし込もうと思ったきっかけとなったもので、春の景色の作品と合わせて私の作品の変化を見ていただけたらと思います。
(稲)


やきものをつくり始めた頃から陶磁器の表面のガラス質な部分“釉薬”に興味がありました。通常釉薬は土でつくったかたちに塗ることで、高温で焼いたときに熔けてその表面で固まりますが、土で素地をつくらず釉薬自体でかたちをつくるとどうなるのかと考えたことがきっかけで今の制作が始まりました。そのままでは粘りがなく、成形も難しい釉薬で作品をつくっていくためにいろいろな方法を試して、オリジナルの型を用いる現在の方法に至りました。
ガラスとはまた違った独特な艶と、焼いたときに入ったヒビのかたちを見て楽しんでいただけたらと思います。(平野)



2021年3月2日-3月8日
「歩く時間」平野舞佳・稲あゆ美
恵文社一乗寺店 ギャラリーアンフェール




稲あゆ美(いなあゆみ Ayumi Ina)

2015 京都市立芸術大学美術学部染織専攻 入学
2019 京都市立芸術大学美術学部染織専攻 卒業
京都市立芸術大学大学院美術研究科工芸専攻染織 入学
2017 8人展『積層』アートギャラリー北野
2018 5人展『ほぼ5人展』大学構内
3人展『日々頃々』大学構内
2019 日本新工芸展 特別企画『第2回日本新工芸学生選抜展』最優秀賞
https://www.facebook.com/ayum.i.ina06
https://www.instagram.com/ayum_i_na11wn/


平野舞佳(ひらのまいか Maika Hirano)

2015 京都市立芸術大学美術学部陶磁器専攻 入学
2019 京都市立芸術大学美術学部陶磁器専攻 卒業
京都市立芸術大学大学院美術研究科工芸専攻陶磁器 入学
2018 3人展『日々頃々』大学構内
2019 『花野~陶芸4人展~』町家 Gallery cafe 龍
『わん・碗・ONE展~次代を担う若者の作品展~』優秀賞
https://www.instagram.com/hirano_maika/


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恵文社一乗寺店

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