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-1/14|『アーサー・マンデヴィルの不合理な冒険』刊行記念 網代幸介原画展

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幼い頃から『ドリトル先生航海記』シリーズや『ガリバー旅行記』、『船乗りクプクプの冒険』に魅了され、長じては澁澤龍彦『高丘親王航海記』などに触発され続けてきたという宮田珠己さんによる中世を舞台としたユーモラスな冒険譚『アーサー・マンデヴィルの不合理な冒険』(大福書林・刊)。

マルコ・ポーロ『東方見聞録』と同じ頃、剽窃とデタラメの奇想旅行記『東方旅行記』を著したジョン・マンデヴィルの息子、アーサー。亡き父の書に記された「プレスター・ジョンの王国」を探す彼を主人公に、その旅程で出会う架空の植物や怪物、人種など怪異うごめく東方の奇想天外な世界を描き出します。中世ヨーロッパに多く生み出され、ファンタジーやTVゲームなどその後の創作物にも連綿と受け継がれる、伝説や風説に彩られた虚実入り混じる世界を旅する冒険譚群へのオマージュ作です。


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本書の装画や絵巻物として描かれた口絵などを手がけ、空想の旅をビジュアル化したのが画家・網代幸介さん。現在、書籍フロア壁面では、本書のカバーを飾った作品と本書未掲載のイメージ画の原画2点と絵巻物のパネルを展示しています。 ヨーロッパ中世に描かれた遺物や神話、寓話などから影響を受け、想像上の人や動物を描く網代氏の作風は、幻想とリアリティのあわいをただよう本書の世界観を視覚的に表現します。魅惑的でイマジネーションに富んだその作品世界をぜひ店頭でじっくりお愉しみください。


また、当店で書籍をご購入の皆さまにはノベルティとしてポストカードを進呈いたします。ぜひこの機会にお求めください。

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眠れぬ夜は本書を開き、ありもしない世界への奇妙で不思議な旅をぜひ。

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[会期]
2021年12月17日(金)~2022年1月14日(金)
11:00~19:00
※2022年1月1日と2日は休業となります。

[会場]
恵文社一乗寺店 書籍フロア

12/28までギャラリースペース「アテリ」にて、今年6月にミシマ社より刊行された網代幸介さんによる絵本『てがみがきたな きしししし』原画展も同時開催中です。ご来店の際はこちらもぜひご覧ください。


網代幸介(Ajiro Kosuke)

画家。1980年生まれ。30歳を機に絵を描き始める。これまで国内外で個展を開催。『サーベルふじん』(小学館)、『てがみがきたな きしししし』(ミシマ社)などの絵本を手がける。作品集に『Огонёк アガニョーク』(SUNNY BOY BOOKS)がある。


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