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2月1日-2月28日 | banryoku『きみに着せたい服』刊行記念フェア

この度、生活館では昨夏刊行された『きみに着せたい服』(文化出版局)を記念し、フェアを開催します。

banryoku『きみに着せたい服』(文化出版局)

布や陶芸、張子、絵、パペットなどさまざまな素材と手法で作品を生み出す著者のbanryokuさん。美術学校で絵画を学び、アパレル会社を経て、2年間スウェーデンの離島にある小さな手工芸学校「カペラ・ゴーデン」でテキスタイルを学ばれました。

(※“スウェーデン家具の父”と呼ばれる家具デザイナー、カール・マルムステンが設立した学校。自然豊かなエーランド島で、園芸・陶芸・木工・テキスタイルのコースに分かれ、自由な校風の中でものづくりを学ぶ。過去にセキユリヲさんが在籍されたことも。)

生活に必要なものは自分たちで作りながら暮らすという独創性・創造性を育む自由な環境の中、離島で洋服が手に入らず困ったことから洋裁に触れたのだそう。脚を模したアイピローも、洋裁に親しむ中で布の端切れをきっかけに生まれたのだと言います。

脚の形を模したレッグ・アイピロー ズボンは生地の端切れから仕立てられている

そんなアイピローをはじめ、手の形をしたサシェ、女性をモチーフにしたお香立てなどの陶芸作品…。banryokuさんの作品は一見するとユニークで不思議。けれど、それらは大人になってもそばにいてくれる幼い日の贈り物、ずっと見守ってくれていた誰よりも親しい友のような、あたたかくやさしい気配に満ちています。

こちらは手のかたち 端切れを使ったハンド・サシェ

banryokuさんが『きみに着せたい服』で手掛けたのは、どこにもないのにどこか懐かしい子ども服。表紙の「犬の顔がついたオーバーオール」にはじまり、布の端切れを使ったつけ襟、イニシャルやメッセージを入れられるケープコートなど、どれも自由でのびのびとしていて、どんなきみも「そのままでいいよ」と包み込んでくれるかのよう。

(写真:三部正博)
つけ襟はリボンを留める位置で雰囲気ががらりと変わる
前だとキュートに、横はキリッとクールな印象に
(写真:三部正博)

フェアでは書籍に掲載されている子ども服やパネルの展示のほか、2017年・中目黒のdessinにて開催された個展の作品集『The worth of worthless things』、アイピローやサシェ、つけ襟などbanryokuさんの世界を賑やかにご紹介します。なんと大人用のバッグやエプロンブラウスも数量限定でご用意していただけることに。

大人用のエプロンブラウス
こちらも洋服の端切れから生まれたつけ襟
生地とバイピング、リボンの組み合わせが楽しい

今や手軽に量産されたものが手に入る時代において、型にはまらないものを作るということ。相手の顔を思い浮かべ、気持ちを込めて作られたものはやがて愛情や創造性となり、きっとこの先も残り続ける。フェアを通して、banryokuさんの豊かな創造の世界へどうぞ遊びにいらしてください。

(写真:三部正博)

おもなラインナップ
新刊『きみに着せたい服』
既刊『The worth of worthless things』
子ども服(新刊掲載・展示のみ)
アイピロー・サシェ・つけ襟
エプロンブラウス・バッグ

作家在廊日
2/4(土) 15:00-18:00ごろ

※書籍以外の作品は、通販でのお取り扱い予定はありません。
店頭のみでの販売となります。お電話でのご予約・お取り置き・ご発送もお受けしておりません。悪しからずご了承ください。

banryoku

美術学校で絵画を学びアパレル会社勤務を経て、2年間スウェーデンにてテキスタイルを学ぶ。
帰国後再び渡米、2か月ほど滞在しパペット制作に触れる。
現在は東京を拠点に、布に加え、陶芸、張子、絵など様々な素材や手法で制作を行なう。
洋裁はスウェーデンの離島生活で洋服に困った時、独学ではじめた。

・HP:https://mamikonakamura.portfoliobox.net
・Instagram:@banryoku_mamiko.n


banryoku『きみに着せたい服』刊行記念フェア
2023年2月1日-2月28日
恵文社一乗寺店 生活館フロア


<ご来店の皆さまへ>
感染症予防にご協力をお願いいたします。
・マスク着用
・手指の消毒(会場に設置しております)
・大きな声でのお話はご遠慮ください
・発熱、体調不良、風邪の諸症状が見られる場合のご入店はご遠慮ください
・会場内が混雑する場合は、入場制限等をさせていただく場合がございます

(岡本)

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