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7月24日|今福龍太『原写真論』(赤々舎)刊行記念トークイベント イメージの水底へ降りる──現代の〈眼の冒険〉は可能か? 対話:今福龍太 × 川瀬慈


原写真論cover

文化人類学者・批評家である今福龍太氏が、これまでさまざまな媒体で発表してきた写真論、批評的エッセイから、自身の批評の一つの到達地点を簡潔に示すという意図によって厳選しまとめられた、2000年以降に発表された批評テクスト集成『原写真論』。

赤々舎より7月に刊行される本書の出版を記念し、当店にてトークイベントを開催いたします。対話のお相手は、『ストリートの精霊たち』『叡知の鳥』などの著作を発表してきた映像人類学者の川瀬慈さん。

貴重なこの機会をぜひお見逃しなく。


日常が写真イメージに埋め尽くされてしまったいま、惰性化し、批判力を欠いた私たちの視覚が見失い、奪われているものとは何か。真のイメージが発生する泉の水底の仄暗い闇に降りたとき、私たちは何を再発見するのか? この、〈原写真〉と呼ぶべき原初的なイメージが発生する薄明の部屋に赴き、「世界」と「眼」とが初めて出会う場所に宿る秘密をいまふたたび明るみに出すために……。イメージによる語りを刷新する二者による、冒険的対話。


日時:2021年7月24日(土) 16:00-18:00 
場所:恵文社一乗寺店 イベントスペース コテージ
料金:1500円
定員:20名

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もしくはお電話(075-711-5919)、店頭にてご予約ください。


こちらのイベントは配信の予定はございません。
※※当店よりの「受付完了」ご返信メールをもってご予約受付完了とさせていただきます。定員に達した後にご予約希望をいただいた場合、ご参加いただけない可能性がございます(その際は、その旨を当店よりご連絡差し上げます)。予めご了承ください。


対話者プロフィール

喜界島2019


今福龍太(いまふく りゅうた)
文化人類学者、批評家。詩誌『KANA』同人。1980年代初頭からメキシコをはじめラテンアメリカ各地でフィールドワークに従事。奄美・沖縄・台湾の群島を結ぶ遊動型の野外学舎〈奄美自由大学〉を2002年から主宰。サンパウロ・カトリック大学でも随時集中セミナーを持つ。著書に『クレオール主義』『群島-世界論』『ミニマ・グラシア』『薄墨色の文法』『ジェロニモたちの方舟』『レヴィ=ストロース 夜と音楽』『ヘンリー・ソロー 野生の学舎』(讀売文学賞)『ハーフ・ブリード』『宮沢賢治 デクノボーの叡知』(宮沢賢治賞・角川財団学芸賞)ほか多数。セバスチャン・サルガド『人間の大地 労働』やレヴィ=ストロース『サンパウロへのサウダージ』等の写真集の翻訳もある。近刊に、四半世紀にわたる写真批評を集成した『原写真論』(赤々舎)、少年期を回想した『ぼくの昆虫学の先生たちへ』(筑摩選書)など。


川瀬慈 写真

川瀬慈(かわせ いつし)
映像人類学者。国立民族学博物館/総合研究大学院大学准教授。2001年より、主にエチオピア北部の地域社会で活動を行う吟遊詩人、楽師たちの人類学研究を行う。同時に人類学、シネマ、アート、文学の実践の交差点から、映像、写真、音、詩を用いた話法を探究。著書に『ストリートの精霊たち』(世界思想社、第6回鉄犬ヘテロトピア文学賞受賞)、『エチオピア高原の吟遊詩人 うたに生きる者たち』(音楽之友社)『叡知の鳥』(Tombac/インスクリプト)など。映像作品に『Room 11, Ethiopia Hotel』(イタリア・サルデーニャ国際民族誌映画祭にて「最も革新的な映画賞」受賞)『ラリベロッチ-終わりなき祝福を生きる-』『精霊の馬』『僕らの時代は』など。




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