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7月20日-26日 | 藤村明日香「あしたのかおり展」

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ギャラリーアンフェールにて、染めや縫いのテキスタイル、ドローイング作品を制作する藤村 明日香(ふじむら あすか)さんの個展を開催します。

2021年7月20日(火)-26日(月)
11:00-19:00(最終日は16:00まで)
恵文社一乗寺店 ギャラリーアンフェール

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制作にあたり考えていること

主に布を使った作品を制作しています。自分で染めた布やハギレを縫い合わせたり、刺繍を施したり、パッチワークのようなものが多いです。また最近はドローイング作品も多く作るようになりました。
 
私が制作する上で大切にしているのは自分と向き合うこと、そして見るだけでなんだか癒されるものを作ることです。作品って、その時々の自分の内面を結晶化したようなものだと思います。だから私にとって母という存在はいつも作品に濃く反映されていて、今でも最も重要なモチーフとなっています。
 
2年前に母が亡くなった日、祖母や妹とお別れに向かう道の途中で朝焼けを見ました。知らせを受けてから泣くことも出来ないほどショックを受けていた私でしたが、その時見た朝焼けが胸に沁み入るような美しさで自然と涙が溢れてきたことを覚えています。
どんな事があっても母さえいれば生きていけると思っていた私にとって、母の死ほど辛く寂しいことはありませんでした。だけど母のいない世界でも何かをみて美しいと立ち止まることが出来る感性が自分にはあるのだ、という事実が大きな支えとなりました。
それからは、あの朝焼けのように誰かの寂しさに寄り添うような作品を作りたいといつも思っています。
 
私は私の個人的な出来事や感情をもとに作品を作りますが、それを見た人の心に浮かぶのがその人自身の出来事でもいい、寧ろそうあって欲しいと思っています。見た人それぞれのストーリーに落とし込んでもらって、作品がお守りのようになれたらと思っています。
だからこそどんなコンセプトであっても優しくて温かいものを作りたい、そして心地よい距離感で自由に鑑賞して欲しいです。

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ご来場されるみなさまへ

初めての個展なので緊張していますが、こうして誰かの目に留まる機会を得ることができてとても幸せです。本展では、母の死によって押し寄せてきた孤独感や恐怖心と向き合う私自身を表した、原点とも集大成とも言える作品の数々を展示します。なんとなく日常生活に疲れてしまった人、悲しいことがあった人、そして恵文社さんという素敵な空間を訪れた人の、小さな思い出の一部となれたらと思っています。よかったら是非お立ち寄りください。

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藤村 明日香(ふじむら あすか)

京都精華大学芸術学部造形学科テキスタイルコース在籍中、現在4回生

instagram : @_ashitanokaori
twitter : @awai_amai

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