見出し画像

11月1日-11月30日|『季節を脱いで ふたりは潜る』刊行記念フェア

書店・窓辺の一角にて、菅原敏さんの3年ぶりとなる新詩集『季節を脱いで ふたりは潜る』(雷鳥社)の刊行を記念して、詩と香りのフェアを開催しております。

画像1

幾重にも着込んできた 季節をすべて脱ぎ捨てて、
今では遠く無くしたものに、水の中で手を伸ばす――。

燃やすとレモンの香る詩集や毎夜一編の詩を街に注ぐラジオ番組など、数々の試みをおこなってきた菅原敏さん。今作には、移ろいゆく暮らしをやさしく抱き寄せ、季節の情緒を写した詩が月ごとに4篇ずつ収録されています。

キャプチャ

キャプチャ2

カバーを“脱ぐ”とあらわれる肌のような表紙。帯につくられた“小さな海” 。集まったり離れたり、時に反転する文字のレイアウト。見返しや詩と詩の間に挟まれたうす紙の手触り。一冊の佇まいそのものから詩情を感じる美しい造本です。本の中に隠された電話番号に電話をかけると、なんと菅原敏さんご本人が一篇の詩を朗読してくださる読者特典〔電話朗読室〕付き。著者のご厚意によりサイン本でのご用意となります。

そして今回はこちらの詩集から誕生したオリジナルアロマ「森を泳ぐ」(Fragrance yes監修)も、メッセージカード付きで展示販売しております。

画像4

画像5

こちらはロウソクの熱で発電するアロマディフューザー「Lei non electric aroma diffuser」と共にお楽しみください。

Lei non electric aroma diffuser
ロウソクの火の揺らめき。そこから小さな風が生まれ、香りをそっと届けてくれる。Leiは電源を使用せずロウソクの熱で発電する、詩情あふれるアロマディフューザーです。

画像7

画像7

当店の周辺、京都・一乗寺の季節も、時々後戻りをしつつ気が付けばすっかりと変わったようすです。普段の読書よりももう少し深く、森の中を泳いで行くように。菅原敏さんが言葉に写しとった遠い日々の断片に思いを馳せる、詩と香りの時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

[会期]
2021年11月1日(月)~11月30日(火)
11:00~19:00
[会場]
恵文社一乗寺店 書籍フロア

当店オンラインショップでもご購入いただけます。遠方の方はこちらからもぜひ。)

画像8

菅原敏/すがわら びん

詩人。2011年、アメリカの出版社PRE/POSTより詩集『裸でベランダ/ウサギと女たち』で逆輸入デビュー。執筆活動を軸に、異業種とのコラボレーション、ラジオやテレビでの朗読など幅広く詩を表現。アメリカ(ポートランド州立大学)、ロシア(サンクトペテルブルク・プーシキン博物館)やポーランド(ワルシャワ日本大使館)など、海外からの招聘で国際的な朗読活動も行なっている。主な講演に東京国際文芸フェス、六本木アートカレッジ、Google (US)主催のデザイン・カンファレンス「SPAN」など。
Superflyや合唱曲への歌詞提供、東京藝術大学大学院との共同プロジェクト、美術家とのインスタレーションなど、音楽やアートとの接点も多い。
近著に『かのひと 超訳世界恋愛詩集』(東京新聞)、燃やすとレモンの香りのする詩集『果実は空に投げたくさんの星をつくること』(mitosaya)、『季節を脱いで ふたりは潜る』(雷鳥社)。

近年は長崎県壱岐市、福井県小浜市、広島県尾道市など地方創生やまちづくりに関わる詩作や、J-WAVE『QUIET POETRY』『NIKE LAB RADIO*』の ディレクション、香りにまつわる製品のプロデュースなど、〔もしも詩が水なら〕をテーマにさまざまな器に詩を注ぐ活動を展開している。

J-WAVE「at home QUIET POETRY」ナビゲーター
東京藝術大学 デザイン科 非常勤講師


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?