宝塚記念2023 予想
開催最終週
馬場状態 内荒れ
展開 前崩れで中団差し
逃げ馬 ユニコーンライオン
1コーナーまでは速い流れで、2コーナー付近で一旦ペースは落ちるも澱みない流れ。3〜4コーナーでイクイノックスの早仕掛けにより、先頭集団に圧がかかり、先行勢が苦しくなる。
大前提イクイノックスは王者としての走りが求められるわけですから、当然1着以外はあり得ないです。
絶対王者の走りとは、有馬記念で見せたような4コーナー付近ではもう先頭に取り付いてる競馬です。
昨年の有馬記念を思い返すと、ペースがキツくなって後方にいたボルドグフーシュ、ジェラルディーナが流れで2、3着。
イクイノックスに関しては3コーナー時点で外から動いて先行集団に取り付き、直線を迎えた時にはタイトルホルダーと並んでいました。
後方待機で最後差し切るような競馬は絶対にしないです。だからこそ他に勝つ馬がいるとすれば、早め押し切りをはかるイクイノックスの足元を掬えた者。
◎ジェラルディーナ
父ロベルト系は非根幹距離の鬼で、彼女自身の勝ち星も全て非根幹距離。
厩舎はモーリス×ディープ故にマイル中心に起用していたが、実際はタフな体力馬でディープの影響は薄く、中長距離路線で結果を出してきた。
重賞クラスで人気を裏切ったパターンはチャレンジC(2人気4着)、阪神牝馬S(3人気6着)、QE2世C(2人気6着)。
これらは全て11頭以下の少頭数で、スローペースの上がり勝負。特に中距離の2戦は前半1000m通過が63秒、64秒のあり得ないドスローペース。
前走はプログノーシスのような軽い量系ディープが好む舞台で、もしディープが出てるならもう少し頑張ってたと思う。ロベルトが色濃いからこそタフさを求められるエリ女や有馬でキッチリ結果を残している。
なので今回も例に漏れず走ってきます。得意の非根幹距離、頭数up、延長だけどペースアップ。
特に前が破綻するようなら突き抜ける可能性も秘めています。
◯カラテ
キンカメ系×フレンチデピュティの非サンデー配合。休み明け、大敗からの巻き返し、延長への対応など走りからはLっぽさを感じる。
栗東転厩後は中距離中心に使われ、延長の新潟記念、休み明けダウンの新潟大賞典を共にトップハンデで制した。負けたGⅠ2戦も瞬発力勝負の東京で不向きながら6着、8着と完敗しているわけではない。
前走は不良馬場で勝ち切った後でストレス疲労を残した臨戦、内枠で窮屈な競馬と全く追えずに凡走。
この1戦でストレスを残さなかったのが大きく、そこから非根幹距離への延長は面白いと思う。
アップだと力不足に見えるが、それを誤魔化せるのが非根幹距離であり、急坂小回りの舞台。
瞬発力勝負は分が悪いが、長くいい脚を使うという意味では向いてる。気持ち差しに回って若干の体力不足は補えるし、大いに見せ場はあっていい。
▲スルーセブンシーズ
一時の宝塚記念はステゴ系からと言われてたくらい適性ある舞台で、父であるドリームジャーニーやその兄弟のオルフェーヴル、ゴールドシップなどが制している。
彼女も勝ち星全てが急坂小回りの中山で、初重賞制覇の前走は中山1800m。中山では上がり最速を出せるけど、東京や新潟では出せない。所謂こちら側の馬である。
負けた阪神の2戦は共に1枠1番で極端な競馬をしたからにすぎない。秋華賞は3.4番手通過、マーメイドSは大外ぶん回しであり得ない距離ロス。舞台に苦手意識があるわけではないと思う。今回は栗東滞在で輸送も短いので、その辺の心配もない。
今回は連勝中ながら休み明けで向かってくる。本当は連チャンの流れで使った方がいいけど、鉄砲がけするしいいかな。別路線組で異端性がある。
後は能力が足りるかどうかだが、条件戦時代にロバートソンキーやキングオブドラゴンら牡馬と対等にやり合えているので、決して牝馬限定クラスの弱い馬ではない。
少し展開の助けが必要かもしれないが、頭で一発あってもおかしくない。
△イクイノックス
彼が強い説明をする必要はないし、量で圧倒してる世界線も見えてる。ただ別の世界線があるとすれば、そちらの方にBETしたいってこと。
前走は少頭数で誰も行かないからルメールさんは逃した。我慢させすぎるのも馬にストレスだろうから。
でも逃げた事により、我慢が効きにくくなってる可能性はある。
仮にイクイノックスが前に圧をかける展開なら、前は厳しくなるだろう。そうなると押し切り体制に入ったところを交わされるシーンは想像できる。
馬自身楽→苦である事は確定なので、絶対的な信頼は置けない点で評価を下げた。2着ですらこの馬にとっては格好がつかない。さすがに馬券内にはくると思いますけどね。
△ブレークアップ
父ノヴェリストは重厚なドイツ血統で、欧州的な馬力とスタミナが武器。
自身の重賞初制覇はアルゼンチン共和国杯で、二度の坂越えをする非根幹距離の長距離レース。条件時代は中山2200mで3勝とわかりやすく馬力型。
他にノヴェリストといえばラストドラフトくらいしか思い浮かばないが、彼も冬の中山で行われる京成杯やアル共2着とタフさが求められる条件で結果を出してきた。
有馬記念の大敗は納得いかないが、タイトルのペースについていくのは無茶だったと思う。それを除けば阪神大賞典や天皇賞春の長距離で結果を残している。
春天からの短縮は、体力的優位性があることで例年穴を開けやすい。トップスピードはないが、タフな条件で頑張れるディープボンドと似た存在。あちらは6歳で下降線に入っている分、こっちは5歳で鮮度もまだある。
前走頑張りすぎなかった分のお釣りがここで来るでしょう。こういう乗り替わりの川田さんいいイメージないけど頑張って!
△ディープボンド
非根幹距離、スタミナ、馬力の鬼であることは言うまでもない。
この馬の課題は前走頑張りすぎた点と年齢によるスピード能力の衰え。
前走は距離延長、前半3F38秒台のスローの上がり勝負から、前がタフな条件変わりでしっかり変わり身を見せた。私もちゃんと評価した。
昨年も春天2着から宝塚記念4着と走ってはいるので、ストレスあっても、短縮臨戦自体強いんだろうなと思いつつ、有馬8着、阪神大賞典5着と身体レベルは着実に下降している。その部分で評価を下げたが、条件自体は向いてるので渋々抑える。
△ヴェラアズール
父キングマンボ系に母父クロフネ。この配合スルーセブンシーズと近い。カラテにもニアピンしてる。
芝でのトップスピードがないのでダート路線を使われていたが、やはり向いてなかった。
芝に転向して稍重の阪神2600mや稍重の京都大賞典などスピードを誤魔化せる舞台で勝ち星を挙げた。
ジャパンカップはCが活きたのと、連チャンだったのと、前が破綻したのと様々な条件がリンクしての勝利。有馬記念はローテ的にもお釣りがない敗戦。ドバイWCはそもそも向いてないダートなので気にしなくていいです。
そして今回スピードを誤魔化せる非根幹距離、タフさ、スタミナが活きる条件変わり。
彼も少し展開の助けは必要だが、ハマったらGⅠクラスの力があるのは間違いないので。
△ライラック
オルフェーヴル×キンカメで非根幹距離がバチコリハマる鈍足スタミナ血統。
エリ女くらい走れば足りるメンツだと思います。問題はスタートの遅さ。元々1枠1番なので気にする必要はないと思いますが、位置取りは後ろになるでしょう。
日経賞は休み明けもあってもっさりしたスタート。目黒記念も決して早くはなかった。しかし馬場が悪くなったり、前が崩れる前提で着取り警戒は必要。
以下消し馬
×ジャスティンパレス
軽いディープで、早仕掛けになるタフな条件なら有馬同様下位に沈むと思うので。当然血統でもそうだが、有馬を見れば当馬にタフな条件が向いてない事は明らか。フィエールマンが勝つようになったあたりから、春天は軽くなってると感じていたが、今回も軽いディープが勝った。
楽→苦、タフさに揉まれればいいと思う。
×アスクビクターモア
欧州型ディープで持続レースにはめっぽう強いけど、やはりリズムの悪さは気になる。
ジャスティンとどっち買う?と言われればこちらだけど、巻き返すだけの精神面はあるのか?
確かに前走は完全に前が厳しい流れだけど、ディープボンドは残ってる。更なる相手強化だと厳しい。調教師は叩き良化型といっているが、本質的にはディープなんでね。
皆さんGood Luck!!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?