天皇賞春2024 最終見解

◎ブローザホーン
◯テーオーロイヤル
▲ドゥレッツァ
△サリエラ

▪︎ブローザホーン LC

 父エピファネイア譲りの体力主導でありながら、小型馬らしく精神力の強いタイプ。L系らしく交互のリズムを刻んでおり、今回は好走ターン。
馬格が小さい分、急坂阪神の長丁場は肉体的に厳しく、今回直線平坦な京都に戻るのは良い。実際パフォーマンスの高いレースは直線が平坦な札幌や京都コース。

・初G1挑戦と鮮度ある状態
・急坂阪神から平坦京都変わり
・1人気3着とストレス疲労が少ない状態
・交互リズム◯

勝ち切るという意味では、2走前にしっかり1着を保有してるのはいい。転厩2戦目で、馬も環境変化に慣れてきた頃。菅原ジョッキーの初G1制覇に期待します。

▪︎テーオーロイヤル LS

 父リオンディーズの闘争心パワーと、母父マンカフェの体力がうまく融合した生粋のステイヤー。3000m超だと馬券圏を外していない。
連チャン期で重賞制覇、春天3着まできたが、その後は不振期と骨折の影響でパフォーマンスを落としたが、近走は調子を取り戻して重賞連勝、前走は0.8差圧勝と勢いある状態。

普通に考えれば、蓄積疲労とストレス面は気になるが、本馬はS質がかなり強く、22年の蓄積疲労や一気の相手強化、斤量4kg増を跳ね除けた3着を見ると、勢いが落ち着くまでは買い続ける必要があると思う。ある程度のギャップや、ストレス疲労を無視するのはMっぽくない予想だが、現代競馬は高速馬場の影響で、ストレスより勢い重視なところがあるので、そういう意味でも評価する必要がある。

▪︎ドゥレッツァ CS

 ドゥラメンテ産駒らしい良質な精神力を持つC主導の馬で、格上げ混戦向き。
金鯱賞は離されて負けたが、休み明け少頭数、一気の短縮、59kgなど条件不向き。L質レースで軽いディープに向ききっていたので、負け自体気にする必要はない。

今回は格上げ戦、頭数アップ、叩き2戦目で上昇が見込める。先行する位置取りショックも残している。本来本命でも良いのだが、関西の戸崎は本当に信用出来ないので、お茶を濁した3番手評価。これからが楽しみな馬。

▪︎サリエラ SL

量系ディープで直線の上がり勝負になりやすい京都外回りは合っており、近年はフィエールマンやジャスティンパレスなどディープ産駒の好走が目立つ点においても適性を感じる。

ただあくまで自身はセカンドクラスの位置付けでG1だと足りない印象。休み明けダウンで摩擦の少ないダラっとしたレースを好むので、格上げ頭数アップで上げてくる感じはしない。
ダイヤモンドSは、自身の得意な条件だったにも関わらず、斤量3kg差のテーオーロイヤルに完敗しているように、頭で期待する馬ではない。
ロスない1枠で、位置取りは差しに回って展開待ちの着狙いが1番厄介なので渋々抑える。

消サヴォーナ SL

 体力に振り切った大型馬で、スタミナに関してはメンバー中でも最上位クラス。ただ、だからこそ阪神大賞典の負けがあまりにも情けない。本来得意な延長、急坂小回りで重馬場も苦にしないはずが、前向きさを見せずズルズル下がって凡走は印象悪い。
直線的なスピードを求められる京都変わりはプラスに思えないし、プリュムドール、ゴールデンスナップら条件クラスの牝馬に先着されたのは心象悪い。ここ負けてゴリゴリ非根幹体力勝負の宝塚記念で評価したい。

消タスティエーラ CL

 混戦向きのCSタイプだと思っていたが、大阪杯で競馬辞めちゃった感じ見ると意外にLっぽい。
マンカフェで長距離は走れると思うが、本質は中距離の摩擦で頑張るタイプだと思うので、瞬発力勝負になる春天は合わないと見ている。本馬も消耗戦の宝塚記念で期待したい。

消ワーフスピード LC

 ダイヤモンドSや阪神大賞典では上位組に食らいついているが、かなり展開や相手に恵まれてる面がある。3000m続きだし、全てテーオーロイヤルに先着を許してるし、それだったら買う必要ない。それこそ蓄積疲労の面が心配。


馬券的にはブローザホーン頭から流します。勝ち切る権利を持っているのは本馬しかいない。

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