高松宮記念2024 考察

過去の好走馬から紐解く特徴

▪︎短距離戦らしく、近走好リズムを刻んでいる
(着順を上げている、近4走以内に勝ち星)


 近年穴を開けたナランフレグ、ファストフォースは、本番に向けて着順を上げていた。

人気薄が毎年来てる印象はあるが、実は着順をちゃんと上げて来て、好リズムを刻んでる。

▪︎内枠有利傾向(外枠若干不利)
 ・大外一気が決まらない(近年連対はグランアレグリアのみ)

・4角時点でインの10番手以内にいるのが、例年のウイニングポジション

▪︎逃げ馬は止まりやすい
 スプリンターズSは、スタートしてから下り坂で逃げ先行馬がスピードに乗りやすい。緩やかなカーブを描きながら4角まで進むため、内枠の先行馬の好走率がズバ抜けて高い。

 一方、高松宮記念は、スタート直後は登り坂で、100m過ぎた頃から残り350m地点まで下り坂。下りながらスパイラルカーブを曲がるため、大外枠や追い込み馬は不利な傾向がある。

しかし、直線部分が長いのと、高低差2mの急坂が待ち構えているので、逃げ馬はバテてしまう。10番手以内の好走率が高いレースながら、逃げ馬は止まるという不思議なデータがある。

▪︎非サンデー系の好走目立つ
 米国型ダート血統やキングマンボ系、サクラバクシンオー系が穴を開けやすい。
サンデー系は中距離志向の馬が多いため、持続質のレースに向かないためと考えられる。

▪︎雨が降れば、体力の優位性がある距離短縮組が有利
23年トゥラヴェスーラ
22年ロータスランド
21年レシステンシア、インディチャンプ
20年1着入線クリノガウディー、グランアレグリア、ダイアトニック
17年レッツゴードンキ

こう見ると毎年短縮組が来ている。当然良馬場でも短縮組は来るが、重馬場の方がまとめて来やすい。
スピードを持続させて押し切る純粋スプリンターに取って、溜めが効く中京1200m+時計のかかる重馬場は合わず、1400m志向の馬が来てしまう。

【私が予想する上で重要視する事】

▪︎好リズムを刻んでいる

▪︎内枠〜中枠であること

▪︎非サンデー系であること

▪︎10番手以内にいそうなこと

▪︎雨が降れば1400m志向の短縮馬


上記を踏まえた上で、今年の人気馬を見ていく。

◯ナムラクレア

L主体だが、精神力もあってまとまり感あるスプリンター
基本は休み明けダウン向き
牝馬版ダノンスマッシュ?

・短縮ショックで変化を与えてきて、内容は過去最高馬体重で余裕残しで着差なしの1人気2着と臨戦としては良い。産駒全体でも短縮の方が勝率、連対率が高く、絞ってくれば当然抑えるべき1頭。

◯ルガル

M系、体力パワー豊富
ドゥラ×ニューアプで1200mの本質的なスピード競走より体力系寄りスプリンター→中山<中京
前哨戦は斤量背負って0.4差圧勝、好リズム
非サンデー系

・4歳になり本格化の兆し。4→2→1好リズムを刻んできた。唯一の不安はスタートで、リスクは付き纏う。

◯ママコチャ

SC主体、精神力あり、体力希薄
延長<短縮
ダート血統
非サンデー系

・休み明けは少し気になるが、格上げ、短縮なので、内枠引いたら素直に買いたい。
外枠引いたり、馬群がバラけて集中が削がれる重馬場になれば評価は落とす。

◯トウシンマカオ

SC系、体力希薄
京阪杯
1400でガス抜き、体力補完→短縮圧勝。ハマった感あるも、昨年の外枠、重、1400以外大崩れなく=体力希薄
好走時冬、低気温傾向
穴血統バクシンオー系

・連勝で昨年より好リズムだが、雨降れば体力切れを起こしそうな局面。中京は体力パワーの舞台。良馬場、内枠など条件がつく。

◯マッドクール

S主体、一本調子の逃げ先行馬
夏負けのCBC賞以外は安定
中山はスタート後下り坂、一本調子のスピードの持続レースで、舞台は中山の方が合っている。
ビクター、ビッグ、モズ等同型との兼ね合い
非サンデー系

・昨年のスプリンターズSは時計がかかる前残り競馬で、インベタ番手は展開的に向いた印象。
スピードが削がれる雨はマイナスに働きそうな1頭。


最も評価している人気馬は

◯ルガル

です。

・4着→2着→1着、前哨戦圧勝で好リズム、勢い
・4歳で本格化の兆し
・非サンデー系
・1400m志向のスプリンター

スタートさえ出られれば勝ち負けする1頭だと思います。完全なる良馬場だと、純粋スプリンターにやられそうですが、稍重〜重なら狙い目です。

最終見解、穴馬予想は別途noteもしくはスペースで。

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