第75回 阪神JF

こんにちは。4回生の岸田です。

会長職を辞してかなり心には余裕ができた気がしています。最近は期待値が高いとはどういうことなのか、期待値に出現確率も考慮したものを付け加えるべきなのか色々と考えています。今年入ってきた新人君も驚異の成長力で予想力を上げているので、もう後に心配することもないと後の2年は隠居爺として過ごしていきます。

前置きはここまでにして記事の本題に入ろうとは思いますが、阪神ジュベナイルフィリーズを迎えて今年も時間が経つのが速かったなと思います。今年はG1予想でこれはというものが無いので、得意と思っている2歳戦で良いところを見せられればとは思いますが、記事自体は当てにはいかずにいつも通りに書いていきます。少しでも参考になればと思います。

阪神ジュベナイルフィリーズですが、近年は1着は人気馬が来ているもの、2着以下は穴目の馬が来ているという印象で、近4年は3連単の配当が1万円を超えてきています。今年は有力馬2頭の回避もあったこともあってか混戦ムードをしていますが、こういったときに限って人気決着ということもあり得るのが嫌なところです。

また、この時点で実力がある馬が抽選対象であるということもあり、実力順の人気になりにくいのが2歳重賞です。穴目に実力馬がいれば荒れる可能性は秘めていますが、実力が人気にかなり加味されていれば当たり前ですが人気決着となりやすいです。しかし、ここまで頭数の少ないスローのレースばかりの中でこのレースになって初めてハイペースを経験する馬も現れるので、人気馬にペースの変化に弱い馬がいれば荒れる可能性はあります。そういったところも含めてこの後で考察をしていきたいと思います。

次は久しぶりに人気馬の短評をしていきます。人気はnetkeiba の金曜朝11時時点の予想オッズを参考にしています。

1番人気は目下3連勝中で前回G2を勝っているコラソンビート。
新馬は超ハイレベルのポンドガール組で、2戦目に関しても実力の差を見せつけての危なげない勝利。勝ち上がりの未勝利戦で逃げた以外は好位から抜け出す競馬に終始しており、無理に勝とうとして来ていない中で3連勝しているのはできます。最初の2戦はマイルを使っていますが、OPクラス以上では1400のみということで、メンバーに恵まれた感はあります。今回は距離延長+ハイペースということになりますが、ここ4戦で色々な競馬を経験していますし、祖母の妹はウインマリリンであり、もう少し距離を伸ばしても対応可能であると考えています。馬体的にはワンパンチ足りない感がありますが、新馬から京王杯までの成長を見ていると成長力はあるので、もうワンランクボリュームアップすればG1で勝ち負けができるレベルの馬になれると思っています。

2番人気は新潟2歳S勝ち馬のアスコリピチェーノ。
ダイワメジャー×欧州系の瞬発力のある馬で、ダイワメジャー産駒は持久力のあるタイプが多い中、こういった血統の特徴を超えてくる馬は基本的にはG1級になると思っていて、新馬の時はセリフォスに重ね合わせた馬ではあるのですが、これまでに発揮した実力的には現時点ではセリフォス級とはいいがたいです。セリフォスよりかは母系に重たい欧州の血が入っているので、出せる上がりに限界がある、持久力寄りの馬なのかもしれません。デビューがマイルではなく比較的レベルの低い1400mであったので、2戦目はどうなのかなと様子見をしていましたが、延長+ハイペースの中を折り合いを欠きながらも先行して勝つという内容は強かったと思います。今回は前走よりもレースの仕方は楽になると思います。馬体的にも牝馬にしては筋肉量がある方で見栄えが良い。新潟2歳Sで負かした馬たちのその後があまり良くないのでまだまだ疑問点は残るものの、まだまだ成長の余地は残しており、賞金的にも余裕をもってここまで来れているので、勝ち負けできるだけの下地はもうすでにあると思いますが、この時期に成長を見せてほしいところではあります。

3番人気は注目のアルテミスSでで最先着のサフィラ。
チェルヴィニアが回避してしまったことで、2歳路線でも最もレベルが高かったアルテミスSで最先着しているこの馬は押し出された感を強く感じます。近親を見ていくとサリオスやサリエラ、エスコーラ、サラキアがいる牝系で非常に見栄えがしますが、筋肉量がある程度無いとどこかで能力的に頭打ちになるというのが個人としての見解で、この牝系を例にとっても、サリオスは2歳時から筋骨隆々だったので、G1でも早い時期から通用しましたが、サラキアは2戦目重賞初挑戦では4着ですし、サリエラに関しても見栄えのするラップを踏んで勝利した結果、ローズSなど様々な人気はするものの、まだ重賞を勝ててはいません。馬体のサイズ感はこの先重賞で活躍していくためには必ず持っておくべきものですが、この馬は今のところは全体の筋肉量は足りていないです。前走のアルテミスSではスローペースが味方して良い着順ではありましたが、そういったことからサリエラ同様にG1になって勝てるような力は今のところはないものの、随所に潜在的な能力の高さがうかがえる部分があり非常に扱いの難しい1頭になっています。

それでは、印の紹介に入っていきます。

◎16.ルシフェル
メンバーには恵まれた印象は受けますが、強い能力は示してきたと思っています。1800mや2000mで追走に難があるような部分を見せているので、ハイペースが予想される今回は人気しにくい馬だと思います。追走力には疑問が残りますが、今回は小柄な馬が多い中で牡馬にも見劣りしないほど立派で非常に柔軟でしっかりと全身運動ができているので、もしかしたら突き抜けてしまうぐらい能力が違うのではないかと感じさせてくれます。今のところ世代の頂点はチェルヴィニアだと思っているので、回避してしまったのは残念ではありますが、そうであればこの馬はまたメンバーに恵まれて勝つことができるのではと思っています。

〇7.アスコリピチェーノ
前走の新潟2歳Sのレベルに関しては疑問が残りますが、本馬はその中でも強い内容で勝ち切っていましたので、問題ないと思っています。今回はG1とレベルほどのレベルにもないと思われるので、そういった面でも前走のレベルで十分であったと思います。馬体的にも他馬と比べてもしっかりしたものを持っていますし、ダイワメジャーの瞬発力型ということで期待している面もあります。

△1,3,10,14

対抗以下に関しては当日の成長次第という部分もあるので、▲は無しに相手候補ということで予想段階では同列に扱うことにします。コスモディナーはあまりレース内容に関してはレベルが高いと思ったものはありませんでしたが、このメンバーの中では身体つきがしっかりしているので、人気が無いなら拾いたい1頭です。キャットファイトは前走がTBが向いたもののラップ的にも着差的にも非常に強い内容であったので、あまりこのコースで求められるものとは異なる適性を持っているように感じますが、相手として拾っておこうということです。コラソンビートとサフィラ二関しては上で述べているようにポテンシャルは感じていますが、このレースが一つの試金石になるような感じがします。

ステレンボッシュも気になる馬ではありますが、筋肉があるというよりは外骨格がしっかりしたタイプなのかなと感じているところもあり、これからの成長に期待です。前走の赤松賞を勝てたのは位置取りの差だと思っています。それでも未完成の状態であれだけ走れたのならポテンシャルは感じますし、勝ってもいい1頭だとは思います(もう少し立ち回りが求められるレースの方が良さがでるのかなと思いますが・・・)。

土曜日の阪神芝を見て内枠の馬か、内を終始取れる馬が良く本命のルシフェルのような捲っていく馬にはかなり厳しいものになってしまう可能性が高いなとは思いましたが、それで人気を落としてくれるのを期待してこのままでいこうと思います。まぁ、内には人気薄がそろっているので、内で荒れを狙うのもいいかもしれませんがね。

今のところ牝馬路線では昨年のリバティアイランドのような抜けて強いなという馬はいないので、これからデビューする組にそういった馬が出ることを祈りながらこの世代の牝馬路線は楽しんでいけたらと思います。2歳G1の予想記事は全て私が執筆する予定なので、来週もまたよろしくお願いします。

以下会員の印です


第75回 阪神ジュベナイルフィリーズ


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