第41回 フェブラリーS

こんにちは。競馬研1回生の花田です。

今年最初のGⅠフェブラリーSの記事を書かせて頂きます。よろしくお願いします。前回担当した昨年度の有馬記念では◎ドウデュースで決めきることが出来ました。朝日杯から競馬研GⅠ記事4連勝がかかっている今回、ここでしっかりと決めきり次に繋ぎたいと思います。

さて今年最初のGⅠフェブラリーSですが、今年はレモンポップ、ウシュバテソーロのダート王者2頭がサウジカップへの挑戦で不在の中での開催であり、ガイアフォースなどの初ダート組から南関三冠ミックファイアなど地方から挑戦する馬も多く、様々な路線の馬が出走する大混戦模様の非常に難解な一戦となりました。

以下では、本レースが行われる東京ダート1600mのコース形態とそれに起因するレース質、そして想定される展開を踏まえて予想していきます。

まずは東京ダート1600mのコース形態をみます。2コーナーポケットの芝の上から発走し、初角まで約640m。外枠の方が芝の部分を長く走れるためダッシュがつきやすく、先手争いでは外枠の方が有利となっています。その後ほぼ平坦な3、4コーナーを回り、ダートコースで最長距離を誇る約500mの最終直線を駆け抜けます。

注目すべきは初角までの距離が非常に長い点です。芝スタートにより多くの馬のテンが流れやすく、先行馬が長い間先手争いを繰り広げやすいです。これにより序盤のペースが流れ、コーナーにかけての中盤でペースが緩みやすいため、直線入り口から再び加速するまでにコーナーで後方勢が先行勢に対してポジション差を縮めやすくなっています。従ってこのコースが持つレース質として序盤~中盤で脚を温存した、速い上がりを持つ差し脚確かな馬が有利となっています。

これは数字からも明らかで、フェブラリーステークスの直近10回で、上がり4位以内の馬の成績は【10-9-8-19】勝率21.7%、連対率41.3%、複勝率58.7%、単勝回収率676%、複勝回収率236%と非常に優秀です。特に直近10回全てにおいて上がり4位以内の馬が勝利、内8回は上がり4位以内の馬が馬券内を占めており前残りの展開は皆無で、脚質に依らず速い上がりを使えることが本レースで好走するための鉄則条件とも言い切っていいと考えます。

続いて今回想定される展開から恵まれる馬を考えています。まず先行馬は芝スタートであることを考慮するとドンフランキー、ドゥラエレーデ、イグナイター、ガイアフォースら6~8頭。多くが徹底先行馬であり、距離延長馬も多く、先行馬同士の枠の並びもあります。先述のコース形態の観点からだけでなく、メンバー構成と並びの観点からも序盤から激しい先手争いが想定されます。差し脚確かな馬が伸びてくるレース質をより強める形になると考えます。従って展開面からは序盤の先手争いにより伸びた馬群の中団から後方でできるだけ脚を溜め、最後に速い上がりを使って抜け出すような競馬ができる馬が間違いなく恵まれ、また序盤流れたペースを追走し最後に持続力が問われる形になれば距離短縮馬が恵まれると考えます。

次に印の紹介に移ります。

◎タガノビューティー
前走根岸Sは歴史的スローペースともいえる超内前有利な展開を出遅れてほぼ最後方から競馬で13着。全く展開が向かない中での敗戦で度外視可能と考えます。注目すべきは前々走武蔵野S。フェブラリーSと同条件で差し展開が向いたとはいえ、同2位の馬に0.4秒差をつける上がり最速で0.3秒差の2着と最も強い競馬をしています。昨年のフェブラリーSで2着に好走したレッドルゼルに先着しており、今回のメンバーでは最上位の瞬発力を持ちます。前走の展開が向かない中での大敗によって人気薄が想定される今回はオッズ妙味ありとみて本命を打ちます。

◯レッドルゼル
昨年のフェブラリーステークスでは差し展開が向いた中で、同年のダートGⅠを2連覇するレモンポップに0.2秒差の2着。昨年の1,3,4,5着馬が出走していない今回のメンバーでは間違いなく高い能力を持つ一頭です。前走武蔵野Sでは上がり3位の脚を使って0.6秒差の3着と東京ダート1600mに高い適性を持つことが伺えます。ただ武蔵野Sでは道中外を回されたとはいえ、タガノビューティーに上がりで0.5秒差をつけられており、瞬発力では本命にやや劣る印象。綺麗な馬柱である程度人気することが想定される今回は対抗まで。

▲ウィルソンテソーロ
前走東京大賞典では内前有利な展開が向いたとはいえ、ダート王者ウシュバテソーロに0.1秒差の2着。前々走チャンピオンズカップでは内前有利な展開をほぼ最後方から追い込み、ここでもダート王者レモンポップに0.2秒差の2着。ダート王者2頭不在の今回のメンバーでは最上位の能力を持ちます。前目からの競馬も得意とする本馬にとってペースが流れる競馬での400mの距離短縮は向くと考えます。外目の枠から砂を被らずに楽に追走していけるのもプラス材料です。ただGⅠ2連続2着とある程度人気することが想定される今回は3番手評価まで。

△キングズソード
前走東京大賞典では内前有利な展開が後方から競馬をした本馬に向かず度外視可能。前々走JBCクラシックでは内前有利な展開が向き、ウィルソンテソーロを含む有力馬に0.9秒差の圧勝。中団から堅実な上がりを使え、印上位3頭に劣らず高い能力を持ち合わせています。

×アルファマム
キャリア16戦上がり最速13回。前走根岸Sでは超内前有利な展開を上がり最速で0.9秒差の8着とこのメンバーでも高い瞬発力を持ちます。距離不安は拭えませんが、砂被りを嫌う本馬にとって大外枠は絶好枠で、人気薄が想定されるオッズ妙味ありと見て相手に抑えます。

×オメガギネス
得意な条件に戻る今回は200mの距離短縮で位置を下げ、馬群中団で脚を溜め、持ち前の速い上がりを使い差し脚確かな後方勢に対してのポジション差を活かして粘りこみを図りたいです。

以下、会員の印です。


第41回 フェブラリーステークス


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