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東京優駿(ダービー)傾向~世代頂上決定戦には男の涙がある~

5/31(日)に東京競馬場で開催されるG1東京優駿<ダービー>(芝 2400m 3歳限定)の予想になります。

ダービーというと近年は必ず現地に行き朝から東京競馬場でその時をドキドキしながら待ちわびていただけに今年は無観客で現地ではなく家にてその瞬間を見ることになるのに少々違和感を感じます。しかし、一時はこのダービーすら開催されないと言われていた中で無事にこのレースを迎えることができたことに感謝をするべきだろう。

それではまずはこのレースの傾向を見ていく。

なお目黒記念の傾向はこちらにて公開しております。同時にお使い頂けると幸いです。


枠順

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東京優駿<ダービー>傾向・特徴(過去10年)

種牡馬別傾向

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過去10年1/3の馬券内を占めるのはディープインパクト産駒が占める。

今年も有力馬は多くスタンバイしておりデータ突破を軽々してくる可能性は高い。

騎手別傾向

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ルメール騎手の成績が良い。距離別でもルメール騎手は元々東京の2400mで数字が抜けているので相性の良さはそのまま反映される可能性が高い。

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これまでダービーで馬券外にしたのは距離適性外が明確だったステルヴィオのみだったことを考えると適性がしっかりしている馬では一度もダービーで馬券を外していない点は大きい。

今年は弥生賞2着後予定通り休養してこの場所へ出走することが出来たワーケアに鞍上予定。

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人気別傾向

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1番人気が比較的信用が出来るレース。そしてこの1番人気の内訳を見るととある条件を満たすと高確率で絡む(詳しくはその他の考察にて)

下位人気はなかなか絡まないが昨年の勝ち馬ロジャーバローズや一昨年のコズミックフォースといった激走も続いており何が起こらない。

枠番別傾向

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定説通り1枠の馬の相性が良い。そして8枠が壊滅している。一昨年のワグネリアンは福永騎手の好騎乗、残りの3着1回は最強馬の呼び声も高かったアドミラブルだったことを考えると大外はかなり求められるものは多くなってしまう。

馬番別成績

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こちらで見ると1枠1番の良さがより恐ろしく映る。

その他

① 皐月賞制覇の1番人気は好相性。

過去10年の1番人気を見ると皐月賞組制覇馬の好調が光る。

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皐月賞を勝利し1番人気を背負った馬は過去6頭いるがそのうちの5頭は3着以内をキープしている。

そして馬券外になったのはサートゥルナーリアのみだがほぼ僅差の4着。そしてこの馬の場合はルメール騎手の乗り替わりなどイレギュラーなトラブルも影響したのであれば順調にこの舞台へ来れば皐月賞を好走した1番人気の馬は基本的に崩れない。今年のコントレイルは朝日杯、皐月賞と決して得意とする馬場をこなして2冠を獲得してきたわけではないだけに一番得意な東京の高速馬場でどれくらい力を出せるかを考えると馬券内は手堅い可能性が高い。

② イレギュラー案件

今年注目したいのはワーケア。

弥生賞を2着と好走するとなんと皐月賞を早々に回避してこの舞台1本に合わせるローテーションを組んできた。これは体質面の問題や中山競馬場より東京競馬場に最も適性があるという点からのローテーションなだけにこれまでにはないパターンといえる。

ちなみに過去10年に前走を弥生賞からこの舞台で馬券になった馬は一頭もいない。これは弥生賞を使った馬は原則皐月賞へ向かうケースが多く近年はこのレースを使わず皐月賞へ向かうというのが通例化していることが多いのが裏にある。ゆえに弥生賞を叩きと賞金加算に使ってダービーを目指すというのは新しいパターン。

直近でこのパターンがあった有力馬では2018年1着のダノンプレミアムはこのローテーションで惨敗している。ただし、この馬は皐月賞をアクシデントで回避してのパターンなのでワーケアは条件が異なるゆえ万全の調子で皐月賞を回避する有力馬というのは珍しい。

管理する手塚調教師は弥生賞前から賞金加算に成功すればこのローテーションを組むことは断言していたのでここまでは思惑通りで鞍上もルメール騎手を継続に成功した点を考えてもここへの勝負気配はかなり高い。

特にこの厩舎は異例のローテションばかりを組み結果を残すフィエールマンを管理しているだけに意外とメイチの調整には定評がある点も忘れてはならない。

③ 継続騎乗

有名な話ではあるがダービーは乗り替わりで挑むと勝てないというジンクスがある。昨年圧倒的1番人気だったサートゥルナーリアでついにこの記録は止まる!と言われていた中でも止まらず勝利したのは大穴人気も継続騎乗だったロジャーバローズだった点を考えてもこの部分は大きなカギになる。

過去10年で乗り替わりで馬券になった馬は以下の通り。

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共通項として言える点は穴馬が多いという点。ただしダービーの場合の穴馬はこういう乗り替わったゆえに人気を落とすパターンでの激走を意味するのでそもそも買いづらいことに加えて買う方が勇気がいる結果論的な意味合いが強い。

ただし、このレースに関しては継続騎乗で馬の癖を知っているほうが有利であることに変わりはなく騎手一人一人の執念が他のレースとは大きく異なる。

2012年ダービー馬のディープブリランテは当時騎乗停止期間だった岩田康誠騎手がどうしてもダービーを勝ちたいために毎日調教に跨り続けた。その中で調教助手の方や管理する矢作調教師とのいざこざがあったのは有名なエピソードだがそこまでしてでも勝ちたいという執念があったのは有名な話。

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3週間徹底的に調教をつけたこの馬での勝利後に号泣したを覚えている人も多いだろう。

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2017年の勝ち馬マカヒキがダービーを初制覇したときには普段クールな川田将雅騎手がゴール後に男泣きをするシーンは当時現地で観戦していて「あの川田が泣いてる・・・」と衝撃を受けた。

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2018年の勝ち馬ワグネリアンに騎乗した福永祐一騎手は父の福永洋一騎手が達成できず本人もデビュー以来達成することのできなかったこの舞台の勝利にゴール後の渾身のガッツポーズも記憶に新しい。

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このレースに賭ける騎手や関係者のことを考えるとどうしても同じ馬とのコンビで走り続けてきた騎手を応援したくなるところがある。

今年は有力馬の中にも乗り替わりが多い一方で所属が違う馬に所属の違う騎手は追い切りにまたがることが禁止されてしまったのは大きな痛手になる。例えば皐月賞3着のガローアクリークは今回川田騎手が騎乗だが追い切りに乗ることもできず本番まで一度も乗らないままレースを迎える。

サトノフラッグに騎乗の武豊騎手は以前に跨ってレースを制してはいるがこちらも追い切りには乗ることが出来ないなど例年の大きく異なる点は多いのも今年の特徴と言える。やはり直前まで乗ることのできる栗東、美浦同士のコンビが今年は優勢になりそうな雰囲気も感じる。

上記傾向から挙がる推奨馬

コントレイル(福永)

皐月賞を1番人気で快勝している2冠馬。朝日杯、皐月賞いずれも決して条件が恵まれてない中でそれを押しのけて勝ってきただけに能力は相当高い。東京競馬場はこの馬にとっては一番向く条件にあたるだけに最有力の一頭といってもよいだろう。

皐月賞を1番人気の法則も含めてイレギュラーなことが起こらない限りはなかなか馬券外にはしにくい面がある。

ワーケア(ルメール)

雨が降らない限りは今回本命で行くことをTwitterの方でも早々に明言している一頭。ローテーション自体はこれまでにない試みだが皐月賞を使わないことで余計なダメージをかけることなくこの舞台をメイチで使えるのは大きい。鞍上も前走サトノフラッグを降りてまでこっちをルメール騎手が選んだというのも大きくデビューから実はルメール騎手が一貫して乗っている点はダービーを制する上では重要なポイントとなりそう。

最大の障害だった枠順も無事に内枠を引けたのは大きい。

アルジャンナ(浜中)

乗り替わりの穴馬という点で実力のある馬を探すならこの馬が挙がる。

血統的には東京競馬場向きなタイプなだけにデビュー前からの素質が爆発すれば面白い一頭。この馬も毎日杯を2着で終えると早々に皐月賞を捨ててダービーへのローテションを組んできた。池江調教師は以前からきさらぎ賞→毎日杯→ダービーというローテションを好む傾向があるが今回こそ上手く決まるか?

今回は内枠に入れたのもかなり大きい。

サトノインプレッサ(坂井)

こちらも乗り替わりではあるが前走では鞍上のくそ騎乗で惨敗してしまった一頭。鞍上は矢作厩舎の愛弟子でもある坂井騎手が鞍上という点では普段の調教から跨ることが出来るのは大きなアドバンテージとなる。

これがダービー初騎乗だがG1の舞台や世界の競馬を経験してきた若き天才だけに期待はできる点に加えて、今回1枠1番を引けただけに後は課題のスタートをどう乗り切るか次第。

傾向まとめ

① 血統面ではディープインパクト産駒が大きく優勢。

② 人気上位による安定決着だが近年は紐荒れ傾向。

③ 1枠馬の好走

④ 皐月賞1番人気馬の好走

以上の点を基に予想をしていきます。よろしくお願いします。

推奨馬

本命

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