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【必見!】MVTに聞く、競馬予想のコツと今後の注目馬〈9月 中山・阪神編〉

7月から始まった夏競馬。
「サマーシリーズ」「ワールドオールスタージョッキーズ」をはじめとしたイベントのほか、最低人気馬の大激走、札幌競馬の史上最高配当記録の更新などなど…今年も大いに盛り上がりましたね。


さて、アツかった夏競馬が終わり、来週から中山・阪神開催が始まります

阪神競馬場では
クラシック三冠の最終戦、菊花賞と秋華賞のトライアルレースが、
中山競馬場では
秋のGⅠシーズン開幕戦であるスプリンターズステークスが行われます。

今回は中山・阪神開催を前に、第5回MVT(*1)を受賞された
西村敬トラックマン(栗東)、田村明宏トラックマン(美浦)のお二人に、

1. 馬券を当てるコツ
2. 予想する際重視しているもの
3. 今後の注目馬や注目種牡馬

以上3つの項目にお答えいただきました。

MVT
*1:MVTMost Valuable Trackman)…2018年秋から始まった、
的中数と回収率、更には万馬券本数も加味した複合型の予想ランキング。



Q1. 馬券を当てるコツなどあるのでしょうか?

西村TM:
正直に言うと馬券を当てるコツはなく、予想をして自信があるレースには太く、そうでないレースは少額賭けるか見送るようにしています
馬券は単勝、ワイドが主体です。

田村TM:
特にコツというものはないですが、レース振りや状態をチェックすることを繰り返しています
あとは、的中を優先するならオッズはあまり見ない方がいいかもしれません。勿論、トリガミ(トータルでマイナス)になるような馬券を買う必要はないですが、オッズが低いので予想を替えることはあまりしないです。


Q2.予想をする際に重視されていることは何でしょうか?

西村TM:
一つのファクターに重きを置きすぎないようにするのが肝要と思っています
。あらゆる角度から検討します。

田村TM:
先ほども書いたように、オーソドックスな予想をしていますが、
厩舎取材をしているので関係者の思惑は考えています
よほどの一流馬でもない限り、出走すればすべて勝てる訳ではないので、
ここは勝たせたいというような勝負度合いを重視しています


Q3. 最後に、今後の注目馬や注目種牡馬を教えてください。

西村TM:
注目は2歳馬ファーヴェント
新馬戦の勝ち方や調教の動きから、まだまだ奥がありそう

ファーヴェント
2023年8月5日 2歳新馬(新潟)
ハーツクライ産駒最終世代。
新馬戦では2着馬に2馬身差をつけ快勝。 今後の活躍に期待がかかる。


田村TM:
今の注目馬はローズSを予定している宮田厩舎のブレイディヴェーグです。
ここまで2回の骨折で出世が遅れていますが、前走は東京2000メートルを1分57秒台で走破。今回は単なる休養で順調ですし、2週前に栗東に入厩して調整するように本気度が高いです。
リバティアイランドのライバルになるかもしれません

種牡馬はブリックスアンドモルタルに注目しています。
血統的には米国ダートの本流ですが、芝で実績を残して年度代表馬になるほどの活躍をしましたからね。
米国的なスピードと早熟性がありながら、芝の適性があれば日本での活躍は保証されていると言っていいでしょう。

ブレイディヴェーグ
2023年6月25日 3歳以上1勝クラス(東京)
未勝利戦では6馬身差の圧勝、続く昇級戦でも3馬身半突き放しての勝利。
2戦とも骨折明けとは思えない素晴らしい動きを見せた。能力は間違いなく重賞級



いかがだったでしょうか。
西村敬トラックマン、田村明宏トラックマンのお二人に貴重なお話を聞かせていただきました。


西村TM注目のファーヴェント
2馬身差でデビュー戦を飾りましたが、着差以上の強さも見せつけました。
秋以降の動向、さらには来年のクラシック戦線での活躍にも期待が高まります。

9月17日 ローズステークス(阪神)への出走を予定している、田村TM注目のブレイディヴェーグ
ここで結果を残し、女王・リバティアイランドの新たな脅威として立ちはだかるか。

2頭の持つ素質は相当なもの。これからますます目が離せませんね。


9月に入り、今年も残すところあとわずかとなりましたが、
夏の暑さはまだまだ続きます…。

今後も熱中症に気を付けて、競馬場でもご自宅でも競馬を楽しみましょう!




西村敬トラックマン

西村敬(調教取材担当)
昭和49年9月22日生 京都府出身 B型


田村明宏トラックマン

田村明宏(厩舎取材担当)
昭和46年6月28日生 北海道出身 O型


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