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アルゼンチン共和国杯・2023


優勝馬

春の目黒記念と対になるハンデ重賞(G2)。
G1レースの狭間にあり、過去には、アドマイヤジュピタ・スクリーンヒーロー・ゴールドアクター・シュヴァルグラン・スワーヴリチャードらが後にG1馬になった。
96@エルウェーウィンは、2歳時に朝日杯を勝利して以来ほぼ4年ぶりに勝利をあげるという、平地重賞勝利の最大スパンの記録を達成した。

昨年は6人気のブレークアップが勝利した。

人気

1番人気は3勝2着1回で低調。勝利した3頭は3歳と4歳だった。
ハンデ戦で荒れそうなイメージだが勝ち馬の8頭は1~3人気から出ている。
連対馬の20頭が7番人気以内で、それ以下になると3着が2回のみになっている。

三連単の平均配当は49000円で、目黒記念の23万円とは比較にならないほど堅い傾向になっている。
これは目黒記念がG1では厳しい馬ばかり出走してくるのに対して、アルゼンチン共和国杯は年によってジャパンカップや有馬記念を狙うような実力馬が出走してくるため人気に応えるケースが多いためと考えられる。

1~3人気(想定)・・・ゼッフィーロ、ディアスティマ、チャックネイト

性齢

3歳が2勝3着2回で、複勝率が80%と高い。
中心は5勝をあげている4歳で、5歳は2着が5回と勝ちきれないケースが多い。
昨年6人気で勝利したブレークアップも2頭しか出走してないない4歳のうちの1頭だった。
7歳以上で馬券になった馬はいない。

牝馬は【0-0-0-2】。次週にエリザベス女王杯が控えていて出走自体がめずらしい。

3歳・・・不在

4歳・・・ゼッフィーロ、レッドバリエンテ、アーティット

7歳以上・・・マイネルウィルトス、ユーキャンスマイル、ハーツイストワール、アフリカンゴールド、ヒュミドール

前走レース

オールカマー・宝塚記念・天皇賞春など、2200m以上の重賞レースが多い。
オクトーバーS(東京2400m・3勝クラス)から勝利したのは15@ゴールドアクターで、同馬は次走で有馬記念を勝利した。
よほどの素質馬であれば話は別だが、そうでなければ前走G1orG2のレースを走っていた馬の中から選びたい。
京都大賞典・丹頂S組は、20頭以上出走しているが2着が1回あるのみで不振。

オールカマー・・・ゼッフィーロ、アサマノイタズラ

京都大賞典・丹頂S・・・アフリカンゴールド、マイネルウィルトス、ヒートオンビート、ジャンカズマ

斤量

勝ち馬の8頭が56キロ以上の斤量を背負っていた。
今年から基準が1キロ増量されるため57キロに該当。
54キロで勝利したのは20@オーソリティと22@ブレークアップ。
軽すぎる斤量だと素直に厳しい。

57キロ・・・ゼッフィーロ、アリストテレス、アーティット、ハーツイストワール、マイネルウィルトス

54キロ以下・・・プリュムドール、ジャンカズマ

生産者

昨年は連勝がストップしたが、ノーザンファーム生産馬が7勝を占める。
とくに3人気以内だと【7-1-2-5】で連対率は53%になっている。

ノーザンファーム生産馬・・・ディアスティマ、ユーキャンスマイル、ハーツイストワール、セファ―ラジエル、アリストテレス、ジャンカズマ

脚質

過去10年で逃げて馬券圏内に残った馬はいない。
馬券の中心は先行・差しタイプで、良馬場であれば33秒台前半から32秒台の瞬発力が必要になる。

馬番

内枠有利の目黒記念と違い、外枠でも普通に馬券になっている。
馬番については気にする必要はなさそう。

まとめ

モレイラ騎手騎乗で1番人気になりそうなゼッフィーロだが、オールカマー組が思ったほど勝てていない&非ノーザンファーム、さらにディープインパクト産駒が【0-1-0-23】と不振など、嫌なデータがいくつか見られる。
年齢の項目に逆らうことになるが、前走がジャパンカップで昨年の6着馬のテーオーロイヤルを推奨馬に抜擢したい。同馬は昨年のレースで2回不利を受けていた。
穴はノーザンファーム生産馬で3番人気が複勝率90%のデータから、3番人気になりそうなディアスティマが良さそう。

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