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【データ予想】共同通信杯・2024

東京(芝・左)1800mでおこなわれる、3歳の重賞レース(G3・馬齢)。
ダービーを目指す素質馬が東京コースを経験するために出走してくる。
皐月賞の有力なステップレースで、94年には朝日杯から連勝したナリタブライアンが三冠を達成。他にも90年のアイネスフウジンや01年のジャングルポケットなど、後のダービー馬だけでなくG1馬を多数輩出している超出世レース。
近年は共同通信杯の1着馬がダービーで人気になりながら勝ちきれないジンクスができつつある
(ゴールドシップ・リアルスティール・エフフォーリア・ダノンベルーガなど)

毎年のようにG1馬を輩出しているレースでありながら1番人気は勝ちきれないケースが目立つ。
これは2歳戦で活躍するような仕上がりの早いタイプが徐々に下降曲線を描くのに対して、クラシックを目標にする素質馬が上昇のカーブを描いて、この時期にクロスすることが理由として考えられる。
(もしくはダービーを勝つような馬はまだ完成途上)

勝負圏内は6番人気までで、2着まで広げても7番人気以内の馬になっている。それ以下の人気薄だと3着まで。
単勝を狙うなら3・4・6人気辺りが美味しい。

三連単の平均配当は8万円。
18年には6人気のオウケンムーンが勝利して、3着に10人気のエイムアンドエンドが入って56万円の高配当となった。
同じ週にクイーンカップがあるため牝馬が出走してくることはほとんどない。

上位人気(想定)・・・ジャンタルマンタル、ミスタージーティー、エコロヴァルツ、べラジオボンド

昨年はファントムシーフ(ホープフルS・4着)が勝利したが、前走G1組が思ったほど勝てていない。
この中には朝日杯の勝ち馬で1番人気に支持されていた19@アドマイヤマーズも含まれる。G1で好勝負をしていたとしても過信は禁物といえる。
注目したいのは前走1勝クラスの馬で21@エフフォーリアや15@ドゥラメンテのように、将来のG1馬が隠れているケースがある。

前走1勝クラス・・・不在

前走G1・・・ジャンタルマンタル、エコロヴァルツ、ミスタージーティー

連対馬の14頭は前走2着以内だった。
大敗からの巻き返しがないわけではないが、軸馬は2着以内の馬から選びたい。

前走3着以下・・・ミスタージーティー、ショーマンフリート、パワーホール、エンヤラヴフェイス

馬券になった30頭すべてが前走で1600~2000mの距離を使われていた。
連対率でいえば前走1800mが29%と高いが、単勝回収値でいえば前走2000m組が優位になっている。

前走1600mから勝利したのは19@ダノンキングリーのみ。
朝日杯組にとっては若干気がかりなデータ。
面白いのは前走2000メートルで当日に1番人気に支持された3頭がすべて馬券圏外に沈んでいる

前走2000m・・・ミスタージーティー、ディマイザキッド、フォスターボンド、ジャスティンミラノ

クイーンカップほどではないがノーザンファーム生産馬の成績が良い。
19年の勝ち馬のダノンキングリーは三島牧場の生産だがノーザンファーム天栄で調教を受けていた。
ダービーを目標とする同牧場にとって共同通信杯は戦略的レースになっているので必ず馬券に組み入れたい。

ノーザンファーム生産馬・・・ミスタージーティー、ショーマンフリート、ジャスティンミラノ

昨年は連勝がストップしたが、前走で上がり3F1位を計測した馬が7勝と活躍している。

該当馬・・・エコロヴァルツ、べラジオボンド、ディマイザキッド、フォスターボンド

東京・芝のDコースで開催されることに加えて、将来を考えて折り合い重視の馬が多く、毎年のようにスローペースの瞬発力勝負になる。そのため前に行ける馬が有利で、追い込み馬は不発に終わるケースが多い。21年のダービー馬シャフリヤールも上がり33.4秒の鬼脚を使いながら届かずに3着に敗れた。

先行・・・ジャンタルマンタル、べラジオボンド、ジャスティンミラノ、ショーマンフリート

内枠有利の傾向が出ているが、今年は小頭数のため枠順を気にする必要はないだろう。

まとめ

3戦3勝で朝日杯の勝ち馬のジャンタルマンタルだが、データからは取りこぼしの可能性がある。
同じ事が朝日杯2着馬のエコロヴァルツにもいえる。
ミスタージーティーは前走5着というのが気になるが、昨年のファントムシーフもホープフルS・4着だったのでギリギリクリア。ノーザンファーム生産馬という加点ポイントがあるので推奨馬に。
穴は前走2000mの未勝利戦で最速上がりを記録しているのと、勝ち馬の5頭が500キロ以上の馬体重だったデータからフォスターボンドをあげる。

推奨:ミスタージーティー
次点:ジャンタルマンタル
穴:フォスターボンド

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