【中央競馬】単勝1.1倍の成績・2023
2020年のジャパンダートダービーで、単勝1.1倍の圧倒的支持を受けたカフェファラオが7着に沈んだ。
気になったので、中央競馬の重賞レースで単勝1.0~1.1倍の支持を集めた馬の成績を調べてみた。
(集計期間:1986~2023年11月08日)
単勝1.0~1.1倍 クラス別
ジャパンダートダービーは交流重賞なので厳密には違うが、地方馬は能力が劣る馬が多いため実質は中央所属馬による小頭数のレースと同じになる。
データのある1986年以降、重賞において単勝1.1倍の馬が馬券外になったのはカフェファラオが史上初になっている。(※中央競馬に限ると4着以下になった馬はまだいない)
G3では7頭中6頭が勝利。G2だと2着を外していない。G1で3着に敗れたのは引退レースだった98年のスプリンターズS@タイキシャトルのみとなっている。
2020年11月、京都ジャンプステークスで単勝1.1倍に支持されたオジュウチョウサンが3着に敗れて、中央競馬史上初めて重賞で複勝圏内(6頭立てで2着払い)を外した。
単勝1.0~1.1倍 騎手(現役)
単勝1.1倍のオッズには騎手の実力や人気が含まれている。
騎乗回数が一番多いのは武豊騎手で75回。全盛期には馬の実力以上に騎手人気で買われるケースが多く勝率は85%となっている。着外に沈んだ6回中4回は阪神競馬場になっている。
2位の横山典弘騎手は24回中23回勝利している。唯一の敗戦も2着を確保して連対率は100%と脅威の数字になっている。
5位のルメール騎手は4回負けているのは新馬・勝利戦だった。武豊騎手と同じく馬の実力以上に騎手人気でオッズを押し上げていたものと思われる。
川田騎手は23年にリバティアイランド@秋華賞で勝利した。
現役騎手の上位で勝率が100%なのは戸崎・吉田豊になっている。
G1レースで単勝1.0~1.1倍に支持された馬
現在、プラス10(払い戻しが100円の元払いの場合、10円プラスされる)システムがあり、単勝1.0倍になる事はほぼない。ディープインパクトの菊花賞が1.0倍の元返しになっているが、現在のシステムだと1.1倍になっていた。
G1レースで唯一敗れたのは前述したタイキシャトルで、3着(着差は0.0差)だった。
ジャパンダートダービーで掲示板に載らなかったカフェファラオがいかにとんでもない記録かわかる。
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