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【データ予想】有馬記念・2023(最終版)


優勝馬

中山(芝・右)2500mでおこなわれる中央競馬の総決算・グランプリレース。
日本ダービーは生産者にとって目標のレース、有馬記念は競馬ファンにとっての祭りとなっている。年間最大の売り上げを誇る。
テンポイントvsトウショウボーイの一騎打ち、オグリキャップのラストラン、トウカイテイオーの復活劇など、これまで数々の名勝負が繰り広げられてきた。
オグリキャップの引退レースには17万人(有馬記念レコード。アイネスフウジンの日本ダービーが日本競馬の入場レコードだが、中山競馬場は東京競馬場に比べてかなり狭い)の大観衆が集まった。96年の売り上げ875億円は1レースの売り上げとしてギネス記録に残っている。

昨年はイクイノックスが天皇賞秋に続いてG1・2勝目をあげて年度代表馬に輝いた。

人気

1番人気は6勝2着1回で、連対率70%と活躍。単勝・複勝ともに回収値は100円を超えている。
着外に沈んだ2頭は19年@アーモンドアイと15年@ゴールドシップで、前者は距離・後者は前残りの展開が敗因だった。
2~4人気は1勝2着1回ずつと並んでいる。
連対馬の20頭中15頭は5人気以内になっている。

古くはブービー人気のダイユウサクが勝利するなど荒れるイメージがあったが、2014年に中山競馬場の馬場が改修されて高速馬場となり、年々堅い決着が増える傾向にある。
三連単の平均配当は41000円。
いまでは年間26あるGⅠレースの中で、天皇賞秋に次ぐ4番目に堅いレースになっている。

上位人気(想定)・・・ジャスティンパレス、スターズオンアース、タスティエーラ、スルーセブンシーズ、ソールオリエンス、ドウデュース

性齢

有馬記念といえば3歳のトップホースと古馬強豪の激突が毎年の見どころだが、データからは3歳馬が優位にたっている。
次いで5歳の4勝、4歳が2勝で、6歳以上だと16@シュヴァルグランの3着のみと苦戦が鮮明になっている。

3歳で勝利した4頭はイクイノックス、エフフォーリア、ブラストワンピース、サトノダイヤモンドで、ブラストワンピース以外はすでにG1勝利があり、かつ当日1番人気に支持されていた。ブラストワンピースにしても菊花賞で1番人気に推されていたようにG1級の能力が必要。
4歳以上で勝利した6頭のうちゴールドアクターを除く5頭は複数のGⅠ勝利があった。4・5歳でGⅠを複数勝っていない馬は厳しい。

牝馬は全体で【3-2-2-28】。馬券になった馬は栗東所属だった。

3歳・・・タスティエーラ、ソールオリエンス、ハーパー

牝馬・・・スターズオンアース、スルーセブンシーズ、ハーパー、ライラック、ウインマリリン、ホウオウエミーズ

6歳以上・・・ディープボンド、ホウオウエミーズ、アイアンバローズ、ウインマリリン

前走レース

天皇賞秋が3勝でトップ、ジャパンカップ・菊花賞が2勝ずつで続く。
菊花賞組は2着以内か1番人気だった馬が好走している。
近年はジャパンカップ組が苦戦の傾向にある。東京競馬場では瞬発力で劣っていた馬が中山競馬場に変わってロングスパートで食い込むのが要因に考えられる。
3年連続で天皇賞秋から直行してきた馬が勝利。
それ以外だと、凱旋門賞を含む海外のレースとアルゼンチン共和国杯から勝ち馬が出ている。

天皇賞秋・・・ジャスティンパレス

菊花賞・・・タスティエーラ、ソールオリエンス

ジャパンカップ・・・タイトルホルダー、ドウデュース、スターズオンアース、ディープボンド

凱旋門賞・・・スルーセブンシーズ

前走人気

前走が国内レースだった場合、そこで1番人気に支持されていた馬の好走率が高い
前走で10番人気以下だった馬は消しでいい。
それと前走で4番人気だった馬が不振。この中には18@キセキや14@エピファネイアなどがいる。

前走1人気・・・ソールオリエンス

前走着順

勝ち馬のすべてが前走で4着以内だった。この中には前走が海外レースだった19@リスグラシューや13@オルフェーヴルも含まれている。
ジャパンカップで5着だったタイトルホルダーにとっては嫌なデータ。

前走5着以下・・・タイトルホルダー、ディープボンド、マテンロウレオ、他

乗り替わり

乗り替わりで勝利したのは13@オルフェーヴルと14@ジェンティルドンナで、前者は凱旋門賞帰り、後者は短期免許の外国人ジョッキーからの乗り替わりだった。そういった特殊な事情がない限り乗り替わりはマイナスになる。

乗り替わり・・・スターズオンアース、タスティエーラ、ドウデュース、ソールオリエンス、ハーパー、シャフリヤール、他

生産者

ノーザンファーム生産馬が5連勝中。18~20の3年連続で1・2・3着独占だった。
有馬記念は高額賞金でもあり、是が非でも勝ちたいレース。他のG1でも勝ちまくっている同牧場だが、今年も間違いなく馬券に絡んでくるはず。

該当馬・・・タスティエーラ、ドウデュース、ジャスティンパレス、スルーセブンシーズ、シャフリヤール、ハーパー、アイアンバローズ

年内G1実績

年内のG1で連対していなかったのは、18@ブラストワンピースと17@クイーンズリング。
勝ち馬であれば年内G1勝ち、最低でも年内のG1レースで連対実績は欲しい。

年内G1勝ち・・・タスティエーラ、ジャスティンパレス、ソールオリエンス

脚質

以前はタフさとスタミナが要求されていた有馬記念だが、2014年に馬場が改修されるとその傾向はガラッと変わった
外差しやマクリが決まっていたのが、馬場が高速化されたことによって内をソツなく立ち回れる先行馬が活躍するようになった。
逃げて勝利したのは17年のキタサンブラックのみ。19年は先行馬総崩れのハイペースで中団後方に待機していたリスグラシューが差し切ったが、基本的には前につけれる先行馬が優位になっている。

先行・・・タイトルホルダー、タスティエーラ、スターズオンアース、ディープボンド

馬番

スタートしてすぐに最初のコーナーがあり、外枠の馬は距離ロスが生まれやすい。ダッシュ力のある逃げ先行タイプならそれほど問題はないが、差し・追い込み勢が外枠に入った場合、外々を回されて距離ロスが大きくなる。
さらに内枠だと直線で前が開かずに何も出来ずに終わるケースもある。そのため先行勢を見てレースを進めることのできる中ほどの馬番が有利になっている。伝説となっているオグリキャップの引退レースも馬番は8番だった。

2~11番・・・シャフリヤール、ホウオウエミーズ、タイトルホルダー、ドウデュース、ディープボンド、アイアンバローズ、ライラック、ヒートオンビート、ジャスティンパレス、ハーパー

まとめ

有力馬が揃って外枠に入った。
当日、もしかしたらドウデュースが1番人気になるかもしれない。
3歳馬のタスティエーラはノーザンファーム生産馬で菊花賞2着。ダービー馬で年内G1勝利の項目をクリア。ムーア騎手に乗り替わるが、もともと短期免許のモレイラ騎手だったので問題はない。脚質も先行タイプ。13番枠はプラスではないが、スタートさえ決まれば距離ロスを最小限に抑えることは可能。

同じく3歳馬で菊花賞3着のソールオリエンスだが、過去を遡ってみたところ菊花賞組が2頭馬券になった例は03年のリンカーン(2着)とゼンノロブロイ(3着)だけだった。やはりここは天皇賞秋組から1頭は馬券になると考えたい。あてはまるのは天皇賞春で年内G1勝ちのあるジャスティンパレス。ノーザンファーム生産馬で前走着順もクリア。天皇賞秋では6人気だったので2・3着候補。

G1・3勝のタイトルホルダーは脚質・枠順はプラスだが、前走着順・前走人気の項目に引っかかる。
ドウデュースはジャパンカップ4着で前走人気の項目もクリア。年内G1レースでの連対経験がないのがマイナス。それよりも心配なのはいい枠に入ったことで人気になりそうなのと、スタート後に外の有力馬たちにかぶされてポジションを思った以上に下げそうなこと。
それよりは外枠に入ったことで人気を下げそうなスターズオンアースに賭けてみるのもいいかもしれない。隣のスルーセブンシーズ同様、展開面の助けが必要になる。

推奨:タスティエーラ
次点:ジャスティンパレス
穴:ソールオリエンス

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