想定版より~宝塚記念・エフフォーリアの初ブリンカー~
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宝塚記念
エフフォーリア
まさかの敗戦だった前走の大阪杯。「輸送がダメだった」、「調子が良くなかった」、「ゲートでぶつけたから」等々様々な敗因が取り上げられていましたが、それにしても負け過ぎでした。
順当にベストパフォーマンスを発揮できれば勝てる馬。ただ、多くの不安要素がある中でこの馬を軸にすることが最適解か?を考えるのがこのレースのポイントだと思います。
初ブリンカーについては👇の【初ブリンカー馬を吟味する】で取り上げています。
タイトルホルダー
前走のST指数82は、このレースで最も高い持ち指数。エフフォーリアを1ポイント上回っています。この馬の場合は、距離云々よりも逃げられなくてもベストなパフォーマンスを発揮できるか?が課題点。
パンサラッサが大逃げを打って、単独2番手でレースを進めることができれば問題ないのですが、アフリカンゴールド等々前に行きたい馬達に絡まれる可能性があります。そこでリズムを崩してしまう恐れがあるため非常に扱いが難しい馬。
オーソリティ
意外と称してしまうとこの馬に失礼ですが、近走の指数に関しては上記の2頭にも引けを取らない数字をマークしています。
力勝負だとやや見劣りするのですが、ロスのない競馬ができた際の安定感は抜群な馬。そんな彼にとって1枠1番は絶好の枠。海外帰りという不安点はありますが、今回の宝塚記念で一番オイシイ馬かもしれません。
ディープボンド
昨年の有馬記念でST指数80をマーク。スタミナ性能に関しては古馬トップクラス。時計の速い勝負に対応できるかがカギですが、持ち前のスタミナが活きる展開になれば上位に食い込めるはず。
ポタジェ
2走前の金鯱賞はバイアスダブル不利。その状況で4着&ST指数70をマーク。これが前走の勝利の布石だったかもしれません。5歳ですがまだまだ成長段階の途中。オーソリティと同様に力勝負では厳しいタイプなので、如何に巧く運べるかがカギ。大外に入ったことは若干の痛手ですが、バイタルジョッキーの吉田隼人騎手がどう運んでくれるかが楽しみです。
初ブリンカー馬を吟味する
宝塚記念
エフフォーリア
「あのエフフォーリアがブリンカーを着けて最終追い切りを走った!」と話題になった今週の水曜日。
Twitter👇で少し触れましたが、G1における初ブリンカー装着馬は…データ的にはイマイチです。
これに付け加えると、G1競走で初ブリンカー馬が最後に連対したのは、2009年天皇賞秋のスクリーンヒーロー。エフフォーリアと同じ鹿戸雄一厩舎というのは何かの運命でしょうか。。
以下が初ブリンカー着用でG1挑戦した馬(スクリーンヒーロー以降・数字は着順)
20220605 東京 カテドラル 18 安田記念
20220417 中山 マテンロウレオ 12 皐月賞
20220403 阪神 レッドジェネシス 13 大阪杯
20220327 中京 ライトオンキュー 13 高松宮記念
20211219 阪神 プルパレイ 8 朝日杯フューチュリティS
20211205 中京 カフェファラオ 11 チャンピオンズC
20211121 阪神 サリオス 6 MCS
20211031 東京 ムイトオブリガード10 天皇賞(秋)
20210221 東京 ワンダーリーデル 3 フェブラリーS
20201226 中山 バニシングポイント12 ホープフルS
20201115 阪神 ロサグラウカ 15 エリザベス女王杯
20201101 東京 ダノンプレミアム 4 天皇賞(秋)
20200329 中京 グルーヴィット 6 高松宮記念
20191222 中山 レイデオロ 7 有馬記念
20191201 中京 テーオーエナジー 16 チャンピオンズC
20191117 京都 レイエンダ 15 MCS
20191027 東京 ゴーフォザサミット11 天皇賞(秋)
20190324 中京 ラブカンプー 18 高松宮記念
20180930 中山 キャンベルジュニア8 スプリンターズS
20180520 東京 オハナ 17 優駿牝馬
20180325 中京 リエノテソーロ 14 高松宮記念
20170625 阪神 ヒットザターゲット11 宝塚記念
20170326 中京 トウショウピスト 18 高松宮記念
20161204 中京 ラニ 9 チャンピオンズC
20160515 東京 カフェブリリアント15 ヴィクトリアM
20160515 東京 レッドリヴェール 14 ヴィクトリアM
20160416 中山 ティリアンパープル8 中山グランドジャンプ
20150419 中山 ベルーフ 12 皐月賞
20150419 中山 ベルラップ 14 皐月賞
20150329 中京 レッドオーヴァル 14 高松宮記念
20140518 東京 エバーブロッサム 12 ヴィクトリアM
20131222 中山 ゴールドシップ 3 有馬記念
20130929 中山 サクラゴスペル 11 スプリンターズS
20130602 東京 ダークシャドウ 6 安田記念
20130602 東京 スマイルジャック 15 安田記念
20130428 京都 フォゲッタブル 10 天皇賞(春)
20120520 東京 オメガハートランド12 優駿牝馬
20120325 中京 タマモナイスプレイ14 高松宮記念
20100523 東京 ニーマルオトメ 18 優駿牝馬
20100502 京都 メイショウドンタク3 天皇賞(春)
20091101 東京 スクリーンヒーロー2 天皇賞(秋)
昨年のマイルCSのサリオスや2019年有馬記念のレイデオロなど、G1馬が着用するパターンもたま~にあります。ただ着順はイマイチ。ちなみに…
「ゴールドシップの時ってどうだったの?」
芝のG1レースで初ブリンカー馬が最後に馬券に絡んだのは、2013年有馬記念のゴールドシップでした。
調べてみたところ、ゴールドシップは1週前追い切りの時からブリンカーを着用していたようです。「あのゴールドシップですら1週間前から準備していた」んですよねぇ。
エフフォーリアに関連しない過去のデータを取り上げて「G1だから初ブリンカーはとにかく軽視!」と言い切るのは気が引けるので、エフフォーリアと、その周りの人たちにとって初ブリンカーはどうなのか?を分析してみました。
要所要所で馬具変更が成功する鹿戸雄一厩舎
まずは、管理する鹿戸雄一厩舎のブリンカーに関するデータ。
データ的には「良い!」と言い難い成績ですが、この厩舎の「馬具変更」は要所要所で成功しています。☝で書きましたが、2009年天皇賞秋のスクリーンヒーローや、最近では2021年きさらぎ賞3着のランドオブリバティ(リーグルハミという珍しいハミを着用)が例。後者は、ホープフルSで逸走した後のレースだっただけに、無事走れた&3着に入れたという点は成功と称してもいいと思います。
横山武史騎手の初ブリンカーは実は…
騎乗する横山武史騎手のブリンカーに関するデータは以下の通り。初装着時よりも継続装着時の方が戦績が良いみたいです。
要するにブリンカー慣れしている馬の方が良いということです。
「枠」にも注目
「枠」も結構重要。以下は初ブリンカー着用馬の枠番別成績。4~6枠の揉まれる可能性が高い枠はポカが多い印象。
率に関しては僅差ですが、今回そこを避けることができたのは大きいかも。
結論?
データの並びはイマイチですが、ここぞ!という時に馬具変更が成功する鹿戸雄一厩舎が、自信を持ってブリンカーを着用すると決めたなら、軽視する必要はないのでは?と個人的には思います。チークピースと違って、予め報告が必要なブリンカーを着用することは自信の現れでは?という結論です。
土阪神12R
エメヴィベール
某生涯収支マイナス1億円君が好きな騎手の一人、坂井瑠星騎手はブリンカー着用馬に騎乗する場合注目必須な騎手です。
この馬自身もだいぶズブイ馬なのでブリンカーを着用する意義は大いにあると思います。持ち指数的にも上位にギリギリ食い込めそうなので松本的には期待している馬です。
日函館2R
ベルアクトリス
「杉山晴紀厩舎の初ブリンカーはとりあえず注目」これが鉄則です。以下は同厩舎で前走着外×今回初ブリンカー着用時の成績。
両回収率ともに100%を優に超えています。
この馬自身も追走に難がある馬。外から他馬に被される形はNGなので、外枠が望ましいです。
日阪神2R
ロードレアル
☝と同じ杉山晴紀厩舎の馬。初ダートかつ休み明け。他のデータ(アビリティ等)が揃えば押さえておきたい馬。
日阪神4R
ローズクレスト
着順こそ15着→10着とついてきていませんが、前走に関しては脚は使えていました。追走に難があったり、ふらついたりするなど気性面に課題がある馬なので、ブリンカー効果で一変する可能性は秘めていると思います。
ちなみに、管理する高柳大輔厩舎は母数は少ないですが、初ブリンカー着用時に好走率がややアップする厩舎。その点から見ても注意はしておきたい馬です。
ストライド競馬新聞
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