見出し画像

【函館2歳S2024】函館芝1200mの特徴と馬場傾向(トラックバイアス)

函館2歳Sの好走傾向=先行有利

函館2歳S(函館芝1200m) 過去5年好走馬直線進路

直線平均進路:3.9頭目÷大外平均:10.6頭目=馬群内直線位置:36%
4角平均位置:5.1番手÷出走平均数:14.2頭=馬群内道中位置:36%
好走馬上がり3F平均タイム=36.04秒

2歳重賞の初戦である当レースは函館芝1200mで行われる。このコースはリアルタイムの馬場状態だけでなく、コース形態やコースの立地などが大きく影響する舞台であり、さまざまな要因がレースの結果につながる。

開催が進み馬場状態が変化

函館SS(開幕週)/函館2歳S(開催4週目)の馬場傾向比較

函館では函館SSと函館2歳Sの年間2度のスプリント重賞が行われるが、これらは開幕週と閉幕週の開催で最も離れた日程で施行されている。故に馬場状態は最も異なり、開幕週に近い函館SSは内側にこだわった先行馬が好走傾向にあり、反対に馬場が傷んだ開催後半に行う函館2歳Sは内先行馬を真ん中から外めの馬が4角から捕まえてしまうように競馬で好走している事がわかる。

好走馬3着で平均値を出してしまうと大きな差がないように感じるが、連対馬→勝ち馬と、より先の着順にフォーカスをすると、傾向が全く違う事がわかるだろう。

風の影響でレースがタフに

函館芝1200mと主な風向き
函館2歳S 風向/風速/前半3F 一覧

函館競馬場は東側になる4角奥に海岸があって、東寄りの風が向正面で各馬の追い風になってしまう事が多い。
特に芝1200mはスタートの2角奥の引き込み線からスタートするため、テンから3角までのレース前半で目一杯追い風を受けてしまう事が多い。実際に函館2歳Sでは過去5年で4回が向正面追い風→前半が速い前傾ラップとなっている。
こうなると、後半で各馬体力が枯渇した状態で粘り込めるタフさが求められコース/レースである。

当週の馬場傾向

<トラックバイアス>
2019年 土曜:4.7/日曜:3.2
2020年 土曜:4.3/日曜:4.4
2021年 土曜:4.7/日曜:5.0
2022年 土曜:4.2/日曜:4.8
2023年 土曜:4.9日曜:5.2
※数値はその日の3着内馬がL1Fで内ラチから何頭分離れた場所を走ったかの平均値

開催開幕週はどの年も3.0~4.0なのに対し、最終週で内側の馬場が傷んでいるため数値は4.5~5.0ぐらいで少々高め。直線が短くコースが狭いために大外一気が決まりにくい条件があるが、それでも内側に利が少ないのは事実だろう。

注目馬

◎ヴーレヴー
今回のメンバーでは持ち時計最速で力の証明ができている上に、そのレースは前後半3F-1.0秒の前傾ラップを押し切った展開で、本番にもつながるレースだったと言えるだろう。

★最終予想はX(旧Twitter)で公開予定です。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?