見出し画像

【中山牝馬S2024】中山芝1800mの特徴と馬場傾向(トラックバイアス)

中山牝馬Sの好走傾向=先行有利

中山牝馬S(中山芝1800m) 過去5年好走馬直線進路

直線平均進路:6.7頭目÷大外平均:11.8頭目=馬群内直線位置:57%
4角平均位置:5.4番手÷出走平均数:15.2頭=馬群内道中位置:36%
好走馬上がり3F平均タイム=36.09秒

春の牝馬重賞でこの後の大きな舞台に向けての重要なステップレースである。好走馬の傾向は直線進路がバイアスがあまりない。そして脚質は比較的前に集中している。しかしこれは4角時点で前の馬なのであって、道中からポジションを押し上げている馬が多く、機動力があって長くいい脚を使える馬が好走していると言える。それを象徴しているかのように上がり3Fタイムは36.09秒とかなり遅い。

波の小さいラップ

中山芝1800m平均ラップ比較

春の同じ時期に行われる古馬牝馬限定重賞は阪神牝馬Sと福島牝馬S。これらと比べると、阪神/福島は中盤で山なりのラップを刻むのに対し、中山牝馬Sは時計がかかってい流ものの全体のラップの波が小さい。これが大きな特徴となっている。

中山内回りコースレイアウト

中山内回りは1角過ぎに山の頂点を迎え、向正面は下り→平坦と続くため息を入れる箇所がない。さらにG前には急坂登坂とタフなコースレイアウトが続く。スタートから直ぐに上り坂でペースが早まらないために減速がないのではなく序盤から加速をしないためにスローペースになってしまう。
これにより向正面の平坦な場所で外を走っている馬が前を捕まえるべくペースアップを試みて捲る競馬で先行馬を飲み込む展開となっていく。


中山牝馬S過去10年枠順別成績

淡々と流れて道中機動力を活かして長くいい脚を使う馬が好走しやすい展開が故に枠順別成績は比較的外に良績が集まっている。
本来スタートから1角まで205mしく直ぐに隊列が決まるために内枠が有利となりやすい。しかしながら牝馬限定の中山牝馬Sでは内を走る馬が成績が逆転している。スローペースで前半からのペースが緩みすぎてしまうために外枠の馬が早めに仕掛けていることがよくわかる。

当週の馬場傾向

<トラックバイアス>
2019年 土曜:5.5/日曜:6.9
2020年 土曜:6.9/日曜:9.0
2021年 土曜:6.1/日曜:6.9
2022年 土曜:4.8/日曜:5.5
2023年 土曜:4.5/日曜:4.8

※数値はその日の3着内馬がL1Fで内ラチから何頭分離れた場所を走ったかの平均値

2020年/2021年は雨や雪の影響で馬場が傷んで数値が急増しているものの、そのほかの年は比較的数値が低い。開幕3週目、しかも春開催で久しぶりのAコースのためあまり馬場の傷みは受けていない。今年は週末に雪が降り、中山牝馬Sが行われる土曜日は多少その影響を受けてしまうかもしれない。

注目馬

◎フィアスプライド
Sで後半持続+加速だったターコイズSを勝利。元々中山芝1600mに適性がある上に内有利の中で内枠からそつのない競馬をしたことで恩恵を受けた身ではあるが、それでもこのメンバーならば十分通用するだろう。重賞を挑戦し始めた一昨年のターコイズS以降、③⑨④④①着と成績が安定し、唯一掲示板外だったエプソムCも0.6秒差で僅差だっため、ほぼ全てのレースで上位に迫っていることとなる。それでにて今回有利な外枠を引けて条件が揃っているのならばぜひ軸として推したい。

◯ククナ
中山金杯②着で調子を盛り返してきた馬。七夕賞/中山金杯と近走好成績なのは機動力を必要とする舞台で、中山牝馬Sもこれに該当するだろう。若駒の頃と比べると速い上がりが使えにくくなっているが、それも必要としないこの舞台ならば問題なし。メンツを見る限り牡馬相手に対等に戦えているのはこの馬だけであり、その馬が外枠を引きながらも人気はそれほど高くないと見て狙ってみたい。

★最終予想はX(旧Twitter)で公開予定です。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?