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【函館記念2024】函館芝2000mの特徴と馬場傾向(トラックバイアス)

函館記念の好走傾向=やや内/先行有利

函館記念(函館芝2000m) 過去5年好走馬直線進路

直線平均進路:5.4頭目÷大外平均:10.0頭目=馬群内直線位置:54%
4角平均位置:5.5番手÷出走平均数:16頭=馬群内道中位置:34%
好走馬上がり3F平均タイム=36.20秒

サマー2000シリーズ第2戦。函館開催終盤の大きな重賞の一つで、古馬の中距離に適性のある

開催後半も内有利

函館記念過去10年枠順別成績

函館記念が毎年行われるのは大半が開催の最終週になるため、コース内側は芝が傷んで小回りコース特有の「内有利」の傾向が消失しやすい。しかしながら、このレースに限ると内枠の成績は複勝率だと軒並み20%を超えるほどの高確率で好走をしている。
実際の馬場傾向は開幕週と比べると外側の進路を走った馬が多くなっていて、このレースだけが少し特別な傾向であることがわかる。

内で好走するのは「長くいい脚」の馬

函館記念 過去10年平均ラップ

函館記念の過去10年平均ラップを見ると、とにかくフラットで後半に向けて長くいい脚を求められるレースであることがわかる。アップダウンの激しい函館芝コースの周回レースではあるものの、ペースの緩急はあまり感じず、ずっと脚を使うようなレースが多いのだろう。

函館記念好走馬 過去好走時ラスト5Fタイム

近年好走している馬のそれぞれを見ると、近走でL5F60秒を切って好走している馬が多い。まさに後半の長くいい脚を使える、使ったことがある、使って好走したという条件が篩掛けのポイントとなるだろう。

当週の馬場傾向

<トラックバイアス>
2019年 土曜:4.4/日曜:4.7
2020年 土曜:4.3/日曜:4.4
2021年 土曜:4.7/日曜:5.0
2022年 土曜:4.2/日曜:4.8
2023年 土曜:4.9日曜:5.2
※数値はその日の3着内馬がL1Fで内ラチから何頭分離れた場所を走ったかの平均値

開催開幕週はどの年も3.0~4.0なのに対し、最終週で内側の馬場が傷んでいるため数値は4.5~5.0ぐらいで少々高め。直線が短くコースが狭いために大外一気が決まりにくい条件があるが、それでも内側に利が少ないのは事実だろう。

注目馬

◎サヴォーナ
実力上位なのは確かな上、神戸新聞杯は2400mと中距離戦にしては少し長いものの、 L5F 57.2というタイムで②着に好走しているため「長くいい脚」は間違いない。

◎トップナイフ
京都2歳S L5F 59.9(②着)、弥生賞 L5F 59.4(②着)と中距離の重賞で後半での長くいい脚を使えている馬。長期休養明けだけが懸念点であり、これが問題なければここでも通用可能。

★最終予想はX(旧Twitter)で公開予定です。


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