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【ダービー卿CT2024】中山芝1600mの特徴と馬場傾向(トラックバイアス)

ダービー卿CTの好走傾向=外有利

ダービー卿CT(中山芝1600m) 過去5年好走馬直線進路

直線平均進路:8.2頭目÷大外平均:13.6頭目=馬群内直線位置:60%
4角平均位置:7.2番手÷出走平均数:16.0頭=馬群内道中位置:44%
好走馬上がり3F平均タイム=34.39秒

年間2度行われる中山マイル重賞の春舞台。この後の最大目標は安田記念と思いきや、過去5年の勝ち馬うち、安田記念に出走したのは2頭だけで共に惨敗している。東京マイルとは異なった「特殊な適性」が求められる舞台だろう。
直線進路は8.2頭目で大外平均と比較すると真ん中よりもやや「外有利」に感じる。また、脚質は4角平均7.2番手で明確なバイアスを感じない。

特殊コーナー&谷型コース

中山外回りコースレイアウト

2コーナー手前からまっすぐ走って外回りに突入し、向正面の入り口を鋭角に曲がるとなだらかなコーナーから4角→直線急坂登坂というレイアウト。
“おにぎり型”の中山外回りはコーナーの特殊性はもちろんのこと、アップダウンもかなり特別。山のほぼ頂点からスタートをすると、向正面→3~4角まで下り平坦になるために中盤でブレーキする箇所がほとんどないレース展開となる。

ダービー卿CT過去10年平均ラップ

400m通過で11秒前半を刻むと、その後はペースダウンが小さくスピードを持続するようなラップがアベレージ。G前に急坂のあるコースながらも急激な減速を見せることなくゴールに向かって流れている。

ダービー卿CT過去10年・中山芝1600m 4歳上OP平均比較

ダービー卿CT、秋に同じ舞台で行われる京成杯AH、コース平均を並べてみると、このレースが最もスピードの持続力が強く、800m通過は最も速い。前半についた勢いを緩ませることなくゴールに雪崩込むような競馬がデフォルト。

内「枠」有利

ダービー卿CT過去10年枠順別成績

過去10年の枠順別成績を見ると、真ん中5枠が飛び抜けているものの、全体的に見渡すと内の3枠あたりに好走傾向が集まっている。これには2つの理由がる。

中山外回りコースレイアウト

先述にもあるように、2角前からスタートをするわけだが、最初のコーナーまでは240mと短い。そのため内を走る馬はロスの少ないポジションを取りやすく自然と内枠が有利になる。
さらに、このレースは近年Bコース初週で行わていて、仮柵がついた最初の週のために強く傷んだ箇所は仮柵でカバーされつつ仮柵沿いの芝は傷みが少ない馬場状態が多いことから「内枠有利」になりやすい。

しかしながら冒頭の説明の通り直線平均進路では「外有利」としている。内枠の馬でも好走しているは上がり上位馬ばかりで、直線に入ると一気に外に進路をとって末脚を遺憾無く発揮するタイプが好走しているため、単純に「内有利」ではない。

当週の馬場傾向

<トラックバイアス>
2019年 土曜:5.8/日曜:6.8
2020年 土曜:6.4/日曜:10.0
2021年 土曜:3.9/日曜:6.9
2022年 土曜:6.7/日曜:7.3
2023年 土曜:9.8/日曜:8.4

※数値はその日の3着内馬がL1Fで内ラチから何頭分離れた場所を走ったかの平均値

毎年Bコース初週になるこの週は馬場状態が良好。雨の影響を受けなければ数値は低く落ち着く。23年は前週が雨の影響を強く受けてしまったために回復が間に合わず特例的な数字となっている。今年は先週まで例年通りな上に仮柵がついているし、金曜日の雨が徐々に乾いていく過程を考えると「内有利」が顕著だろう。

注目馬

◎アスクコンナモンダ
内枠を引けた当馬はスピード持続の東京マイルで好調。ただ、キレ脚が弱いために少しキレ負けしてしまうところがある。その証明に中京や京都など一瞬の加速を必要としない&加速を助けてくれるコースで好走が目立つ。中山に変わることは好転するだろう。


★最終予想はX(旧Twitter)で公開予定です。




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